ジェルとワックス、どっちを選ぶ?あなたのスタイルに合うのはこれです
メンズのヘアスタイリングを始めるにあたり、多くの方が最初に直面するのが、「ヘアジェルとヘアワックス、一体どっちを選べば良いのだろう?」という疑問ではないでしょうか。どちらもスタイリング剤の定番ですが、その特性は大きく異なり、最適な選択はあなたの目指すヘアスタイルによって決まります。
「どちらが優れているか」という問いに、唯一の正解はありません。大切なのは、それぞれの違いを正しく理解し、ご自身の目的に合ったものを見極めることです。この記事を最後までお読みいただければ、明日からのスタイリング剤選びに、もう迷うことはなくなるはずです。
こんなあなたは「ジェル」がおすすめです
もし、あなたの求めるスタイルが以下のいずれかに当てはまるのであれば、選ぶべきは「ヘアジェル」です。
一日中、絶対に髪型を崩したくない
ジェルの最大の特徴は、その圧倒的なセット力と持続性です。朝に一度セットしたら、湿気や風にも負けず、夜までそのスタイルを完璧に維持したい。そんな「キープ力」を最優先に考える方には、ジェルが最適です。一度固まると手直しが難しい反面、一日中スタイルの心配をする必要がないという絶大な安心感を与えてくれます。
ウェットなツヤ感で、清潔感のある印象に見せたい
ジェルは、髪に濡れたような美しいツヤを与えることを得意とします。このウェットな質感は、髪のパサつきを抑え、手入れの行き届いた清潔感を演出するのに非常に効果的です。きっちりとした品格のある印象や、ほんのり色気のある雰囲気を加えたい場合に、ジェルのツヤは大きな武器となります。
きっちりとしたフォーマルなスタイルを作りたい
七三分けやオールバック、タイトなショートスタイルなど、シャープでかっちりとした髪型を作るなら、ジェルの右に出るものはありません。ビジネスシーンや冠婚葬祭といったフォーマルな場面で求められる、一切の乱れのない端正なヘアスタイルを実現します。
こんなあなたは「ワックス」がおすすめです
一方で、あなたの好みが以下のいずれかに当てはまる場合は、「ヘアワックス」が最高のパートナーとなるでしょう。
自然な動きのある、作り込みすぎないスタイルが好き
ワックスの魅力は、髪を固めすぎず、自然で柔らかな質感を表現できる点にあります。まるでスタイリングしていないかのような、空気感のある無造作なスタイルや、毛束に動きのあるラフなスタイルがお好みの方には、ワックスが最適です.
スタイリング後も、手直しをしたい
ワックスはジェルと違い、セットした後も完全に硬化することがありません。そのため、日中にスタイルが少し崩れても、手ぐしで簡単に手直しをすることが可能です。ヘルメットをかぶる方や、一日の中で髪型を微調整したい方にとって、この「再整髪能力」は非常に大きなメリットです。
髪のボリューム感や、無造作な束感を出したい
髪が細く、ボリュームが出にくいとお悩みの方にとって、ワックスは根元から髪を立ち上げ、ふんわりとした立体感を出す手助けをしてくれます。また、様々な方向に毛束を散らしたり、遊ばせたりといった、計算された無造作な質感を創り出すことを最も得意としています。
髪の長さで考える「どっち」の選択
髪の長さも、どちらを選ぶかの重要な指針となります。ベリーショートからショートヘアの方は、作りたいスタイルに応じてジェルとワックスのどちらもが選択肢となります。一方で、ミディアムからロングの長さになると、髪の自然な動きを活かすことが重要になるため、基本的にはワックスのほうが扱いやすく、適していると言えるでしょう。
ジェルとワックス、それぞれの特徴をご理解いただけたでしょうか。ご自身の理想とするスタイルを思い浮かべながら、最適なスタイリング剤を選ぶことが、日々のヘアセットを成功させる第一歩です。もし、あなたの髪質や骨格に合わせた、よりパーソナルなアドバイスをご希望でしたら、どうぞお気軽にサロンのスタイリストにご相談ください。