ジェルで髪に出る白い粉の正体は?原因と今日からできる対策を解説
ヘアジェルで格好良くヘアスタイルを決めたはずなのに、時間が経つと髪や肩にパラパラと白い粉が落ちていて、まるでフケのように見えてしまい困った、というご経験はございませんか。清潔感を出すためにスタイリングしたのに、これでは本末転倒です。しかし、ご安心ください。その白い粉の多くはフケではなく、「フレーキング」と呼ばれる現象であり、原因を正しく理解し、適切な対策を行うことで防ぐことが可能です。今回は、その原因と具体的な対策について詳しく解説いたします。
白い粉(フレーキング)が発生する主な原因
フレーキングとは、髪に塗布したジェルが乾燥し、白い粉となって剥がれ落ちる現象のことを指します。この現象が起こるのには、いくつかの主な原因が考えられます。
ジェルの量が多すぎる
良かれと思ってジェルをたくさん付けてしまうと、髪に定着しきれなかった余分なセット成分が乾燥し、それが白い粉となって現れることがあります。適量を超えた使用は、フレーキングの最も一般的な原因の一つです。
乾いた髪に付けている
髪が完全に乾いた状態でジェルを付けると、ジェルがスムーズに伸びず、髪の表面でダマになりやすくなります。この均一になじまなかったジェルの塊が、乾燥後に剥がれ落ち、白い粉として目立ってしまうのです。
ジェルが固まった後に触りすぎる
ヘアジェルは、一度固まるとその形状を維持するために硬い皮膜を形成します。スタイルが固まった後に、手ぐしで何度も髪を触ったり、帽子を着脱したりすると、この硬化した皮膜が壊れてしまい、粉状になって剥がれ落ちてしまいます。
他のスタイリング剤との相性
油分を多く含むワックスなどを付けた上から、水分が主成分であるジェルを重ねてしまうと、水と油のように成分がうまく混ざり合わずに分離し、フレーキングを引き起こしやすくなる場合がございます。
白い粉を防ぐための正しいジェルの使い方
フレーキングは、日々のスタイリング方法を見直すことで、その発生を大幅に抑えることができます。まず、スタイリングを始める前には、髪を一度濡らし、タオルで優しく水分を拭き取った「ハーフウェット」の状態にすることが最も重要です。この適度な水分が、ジェルを髪全体に均一になじませる手助けをします。次に、ジェルを手に取る際は、一度にたくさん取るのではなく、少量から始め、足りなければ足していくようにしましょう。そして、手のひらでジェルが透明になるまでしっかりと伸ばしてから、髪全体にムラなく塗布します。スタイリングはジェルが固まり始める前に素早く終え、一度形が決まったら、その後は極力髪に触れないように心がけることが大切です。
もし白い粉が出てしまった時の対処法
万が一、外出先などで白い粉に気づいてしまった場合の応急処置としては、少量の水やウェットティッシュなどで、粉が出ている部分の髪を優しく湿らせて、指でそっと押さえるようになじませる方法がございます。これにより、剥がれたジェルを一時的に髪に再定着させることができます。ただし、これはあくまで一時的な対処法であり、最も確実なのは、一度洗い流してスタイリングをし直すことです。
白い粉が出にくいジェルの選び方
フレーキングの起こしにくさは、お使いになるジェルの品質にも影響される場合がございます。プロが使用するサロン専売品などは、成分の配合バランスが緻密に計算されており、髪へのなじみが良く、不要な皮膜が残りにくいため、フレーキングが比較的起こりにくいように設計されているものが多く見られます。また、保湿成分が配合されたジェルは、髪の乾燥を防ぐことで、結果としてフレーキングのリスクを低減させる効果も期待できます。
根本的な解決はプロへの相談から
白い粉が出てしまう原因は、これまでにご紹介したように複合的であり、ご自身の髪質やスタイリングの癖など、様々な要因が絡んでいる可能性がございます。私たちヘアサロンのスタイリストは、お客様の髪の状態やスタイリング方法を直接拝見し、「なぜ白い粉が出てしまうのか」という根本原因を的確に診断することができます。その上で、お客様に最適な「フレーキングが起きにくい高品質なジェル」をご提案し、その正しい使い方をマンツーマンで丁寧にお伝えすることが可能です。
まとめ
今回は、ジェルを使った際に出る白い粉の原因と対策について解説いたしました。この現象はフケではなく「フレーキング」であり、ジェルの量や髪の状態、スタイリングの癖を見直すことで十分に防ぐことができます。正しい使い方をマスターし、ご自身の髪に合った品質の良いジェルを選ぶことで、白い粉の悩みから解放され、一日中快適に理想のヘアスタイルをお楽しみいただけます。スタイリングに関するお悩みは、見た目の印象を左右する重要な問題です。どうぞ一人で悩まず、私たち専門家にお気軽にご相談ください。