メンズ浴衣に似合うヘアセット|色気を引き出す髪型の作り方
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夏祭りや花火大会など、年に数回の特別な機会に袖を通す「浴衣」。普段の洋服とは違うからこそ、ヘアセットもそれに合わせて変え、粋に着こなしたいものです。しかし、「浴衣にどんな髪型が似合うのかわからない」「いつものヘアセットのままで良いのだろうか」と、悩んでしまう男性は少なくありません。この記事では、あなたの浴衣姿を何倍も格好良く見せるための、ヘアセットの重要なポイントと、髪の長さ別の具体的なやり方を詳しく解説していきます。
Contents
浴衣ヘアセットで最も重要な3つのポイント
具体的なヘアスタイルの話に入る前に、どんな髪型であっても共通する、浴衣ヘアセットにおける「心得」とも言える3つの重要なポイントをご紹介します。
ポイント1:「清潔感」を最優先に
- おでこや顔周りをすっきりと
和装の着こなしにおいて、最も大切なのは「清潔感」です。普段は前髪を下ろしている方も、浴衣の時ばかりは、前髪を上げる「アップバング」や、横に流す「七三分け」などで、おでこや顔周りをすっきりと見せることを意識しましょう。それだけで、表情が明るく見え、爽やかで凛々しい印象になります。
ポイント2:「うなじ」を意識する
- 和装ならではの色気を演出
浴衣は、その構造上、首周り(襟足)がすっきりと見える服装です。そのため、襟足の髪がもっさりと伸びていると、せっかくの浴衣姿もどこか野暮ったく見えてしまいます。襟足を綺麗に刈り上げる、あるいは髪が長い方はまとめ髪にするなどして、男性の「うなじ」を意識的に見せることで、和装ならではの色気が生まれ、後ろ姿まで美しく決まります。
ポイント3:「やりすぎない」自然体
- 作り込みすぎはNG
浴衣の持つ、涼やかで粋な雰囲気には、ワックスでガチガチに固めた過剰な束感のスタイルや、高すぎる盛り髪は似合いません。スタイリング剤は、あくまで自然な毛流れやツヤ感を補助する程度に使い、作り込みすぎていない「こなれ感」を大切にしましょう。
【髪の長さ別】メンズ浴衣ヘアセットのやり方
それでは、上記の3つのポイントを踏まえた上で、髪の長さ別におすすめのヘアセットをご紹介します。
ショートヘアの方
- アップバングで爽やかに
ドライヤーで前髪を根元からしっかりと立ち上げ、後ろに流すように乾かします。セット力の強いハードワックスなどを全体に馴染ませ、立ち上げた前髪とトップの毛束感を整えます。サイドはタイトに抑えることで、メリハリのある男らしいスタイルが完成します。 - ツヤ感のある七三分け
ジェルやグリースといった、ウェットなツヤ感の出るスタイリング剤を使い、コームでビシッと七三分けを作るのもおすすめです。古風でありながら知的な印象を与え、品のある浴衣姿を演出できます。
ミディアムヘアの方
- 色気のあるセンターパート
ドライヤーで分け目の根元をふんわりと立ち上げながら乾かし、自然なボリューム感を出します。スタイリングは、ヘアオイルや柔らかめのワックスを使い、パサつきを抑え、自然なツヤと束感を出す程度に留めましょう。アンニュイで色気のある雰囲気が、浴衣と絶妙にマッチします。 - パーマ風の無造作アレンジ
普段からパーマをかけている方、あるいは直毛の方はヘアアイロンを使い、髪全体にランダムなカールを付けます。軽い質感のワックスなどを、髪をくしゃっと握るように揉み込んで無造作に仕上げることで、決めすぎていない、余裕のあるおしゃれさを演出できます。
ロングヘアの方
- すっきりとした「まとめ髪」
うなじを最も綺麗に見せることができる、低めの位置での一つ結び(ポニーテール)や、顔周りはすっきりさせつつ長さを活かせるハーフアップがおすすめです。髪を結ぶ前に、ヘアオイルやヘアバームを全体にしっかりと馴染ませ、パサつきや後れ毛を抑えておくことが、綺麗に仕上げるための最大のコツです。
特別な日だからこそ、ヘアセットはプロに任せるという選択
セルフセットも素敵ですが、一年に一度の特別な日を、最高の自分で、そして心から楽しむためには、プロの理容師にヘアセットを任せるという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
一日中崩れない、圧倒的なキープ力
- 湿気や汗に負けない技術
夏祭りや花火大会は、人混みの熱気や、夜の湿気、そして自身の汗などで、セルフセットは非常に崩れやすい過酷な環境です。私たちプロの理容師は、スタイリング前のベース作りから、スタイリング剤の選定、そして仕上げの固定スプレーまで、長時間スタイルを崩さないための専門的な技術と知識を持っています。
あなたの浴衣と雰囲気に合わせたトータル提案
- 最高の「似合わせ」
お客様の髪質や骨格はもちろんのこと、その日に着る浴衣の色や柄、下駄や小物とのバランス、そしてご本人が持つ全体の雰囲気に合わせて、最も似合うヘアスタイルをデザインします。客観的なプロの視点が入ることで、ご自身では思いつかなかったような、最高のスタイルが生まれることも少なくありません。
襟足の処理など、細部へのこだわり
- プロにしかできない仕上げ
浴衣姿で重要な「うなじ」を最高に美しく見せるための、襟足のシェービングや産毛の処理は、まさにプロの理容師ならではの技術です。自分では手の届かない細部まで完璧に仕上げることで、360度どこから見ても隙のない、洗練された浴衣姿が完成します。
セット前のカットも重要
- 最高のベース作り
そもそも、ヘアセットが格好良く決まるかどうかは、ベースとなるカットで大半が決まります。お祭りの数日前にご来店いただければ、当日のセットがしやすくなるように、毛量を調整したり、襟足を整えたりといった、最適なベースカットをご提案することも可能です。
まとめ
メンズの浴衣ヘアセットは、「清潔感」「うなじ」「自然体」の3つをキーワードに、ご自身の髪の長さに合わせてアレンジすることで、その魅力が最大限に引き出されます。しかし、年に一度の特別な一日を、髪型の崩れなどを気にすることなく、心から満喫するためには、プロの理容師にその身を委ねていただくのが最良の選択かもしれません。最高の浴衣姿を、プロの技術で完成させませんか。そのためのご相談を、心よりお待ちしております。
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