なぜ?ヘアセットが「ぺたんこになる」原因と対策|ボリュームを一日中キープする方法
朝、時間をかけてふんわりとセットしたはずの髪が、昼過ぎにはぺたんこに…。そんな残念な経験はありませんか?髪質や湿度のせいだと諦めてしまいがちですが、実はその悩み、日々のセット方法と髪の土台作りを見直すことで、大きく改善できるかもしれません。
この記事では、ヘアセットがぺたんこになってしまう原因を探り、一日中ボリュームをキープするための対策を詳しく解説します。
あなたの髪が「ぺたんこになる」主な原因
時間が経つと髪が潰れてしまうのには、いくつかの原因が考えられます。
髪質による影響
- 軟毛・細毛
髪自体にハリやコシがなく、一本一本が柔らかいため、スタイリング剤の重さや、髪自体の重さに負けて根元から寝てしまいやすい性質があります。 - 直毛
髪が真っ直ぐ下に落ちようとする力が強く、ドライヤーで立ち上げても、時間が経つと元の状態に戻ろうとするため、ボリュームをキープしにくい傾向があります。
頭皮の皮脂や汗
頭皮から分泌された皮脂や汗が、時間と共に髪の根元に付着します。すると、髪が水分や油分で束になり、その重みで根元から潰れて、ボリュームが失われてしまいます。
スタイリングのやり方
そもそもスタイリングの段階で、ドライヤーで根元をしっかり立ち上げられていなかったり、ボリュームアップに向かない重いスタイリング剤をつけすぎていたりすると、セットした瞬間からすでに潰れやすい状態になっています。
一日中ボリュームをキープする!崩れないヘアセット術
ぺたんこ髪を防ぐには、スタイリングの各工程で「根元を立ち上げ、それを維持する」ことを意識するのが重要です。
鍵を握るのは「ドライヤーでの根元起こし」
- 逆方向へのドライ
これが最も重要な工程です。普段の分け目や毛流れとは逆の方向に向かって、指で髪をかき分け、露出した根元に下からドライヤーの風を当てて乾かします。髪は乾く瞬間に形が決まるため、この一手間で根元に立ち上がるクセがつきます。 - 持ち上げて冷ます
特にボリュームを出したいトップの髪は、指で軽く持ち上げた状態で温風を当て、その形のまま冷風に切り替えてしっかりと冷まします。髪は冷える時に形が固定されるため、この作業で立ち上がりが形状記憶されます。
スタイリング剤は「軽く、的確に」
- 選び方
油分が少なく軽い質感の、クレイワックスやドライワックス、または根元の立ち上がりをサポートするスタイリングパウダーがおすすめです。オイルやグリースなどの重いスタイリング剤は避けましょう。 - 付け方
つけすぎは、重さで髪を潰す最大の原因です。ごく少量を手のひらでよく伸ばし、髪の内側から、根元を避けながら毛先中心に揉み込むように馴染ませます。仕上げに、根元を持ち上げながらキープスプレーを軽く振ると、さらにキープ力が高まります。
根本的な解決は「髪の土台作り」にある
セルフセットをどれだけ頑張っても改善しない場合、その原因はカットや髪の状態そのものにあるかもしれません。
カットで「立ち上がりやすい髪」をデザインする
プロの理容師は、カットによってボリュームをコントロールすることができます。
- レイヤーカット
髪に長短の差(レイヤー)を戦略的につけることで、上の短い髪が下の髪に乗っかり、髪全体が自然にふんわりと持ち上がります。 - トップの長さ調整
ボリュームを出したいトップの部分を適切な長さにカットすることで、髪自体の重さが軽くなり、根元が自然と立ち上がりやすくなります。
「パーマ」でボリュームを恒久的に
- 根元パーマ・ポイントパーマ
トップなど、ボリュームが欲しい部分にだけパーマをかけることで、薬剤の力で根元から髪を立ち上げます。これにより、毎朝ドライヤーで格闘しなくても、乾かすだけでふんわりとしたシルエットが簡単に再現できます。 - ニュアンスパーマ
髪全体にごく緩いカールや動きをつけることで、髪と髪の間に空気が入り込み、全体的なボリューム感をアップさせ、ペタッとした印象を解消します。
「頭皮ケア」で皮脂をコントロール
皮脂によるボリュームダウンが気になる方は、理容室のヘッドスパが効果的です。専用のクレンジング剤で毛穴の詰まりを解消し、頭皮環境を整えることで、髪が根元から健康的に、力強く立ち上がるようになります。
まとめ
ヘアセットがぺたんこになる悩みは、日々のドライヤーやスタイリングの工夫で改善が期待できます。まずは、根元をしっかりと立ち上げることを意識して、毎日のセットに取り組んでみてください。
しかし、毎日のスタイリングの手間から解放され、一日中続く本物のボリューム感を楽に手に入れたいなら、その答えはプロの技術にあります。ぜひ一度、メンズヘアの専門家である理容師にご相談ください。あなたの髪質に合わせた最適なカットやパーマで、「ぺたんこになる」悩みそのものを解消するお手伝いをさせていただきます。