メンズロングパーマのヘアセット|色気とこなれ感を出す簡単な方法
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髪を伸ばした男性が、さらなるおしゃれと個性を求めて行き着く魅力的なスタイル、それが「ロングパーマ」です。無造作に見えるのに計算された動きと、柔らかな質感が、他のスタイルにはない独特の色気とこなれ感を演出します。しかし、その一方で「せっかくパーマをかけたのに、自分でセットするとうまくカールが出ない」「時間が経つと、ただ広がってパサついて見える」といった、理想と現実のギャップに悩む方が多いのも事実です。この記事では、ロングパーマの魅力を最大限に引き出すための、正しいヘアセットの方法とケアの基本を、プロの視点から詳しく解説していきます。
Contents
なぜ、ロングヘアにパーマをかけるのか?
ロングヘアにパーマをプラスすることには、見た目のおしゃれさ以上に、多くの実用的なメリットがあります。
スタイリングが劇的に楽になる
- 乾かすだけで動きが出る
ロングヘアの最大の悩みの一つが、毎朝のスタイリングにかかる手間と時間です。パーマをかけることで、髪に動きや自然な毛流れが記憶されるため、朝は髪を濡らして、スタイリング剤を揉み込んで乾かすだけで、基本的なスタイルが完成します。アイロンなどで巻く手間が省け、スタイリングが劇的に楽になります。 - 直毛・くせ毛の悩みを解決
まっすぐすぎて動きが出にくい直毛の方も、逆に強いくせ毛でまとまらないという方も、パーマをかけることで、コントロールされた扱いやすいカールを手に入れることができます。髪質の悩みを、魅力的な個性へと変えることができるのです。
圧倒的な雰囲気と色気
- 計算された無造作感
パーマによる自然なウェーブは、作り込みすぎていない「こなれ感」を演出します。ラフに見えながらも、実は計算され尽くしたこの無造作感が、大人の余裕とミステリアスな色気に繋がります。 - 柔らかな質感
髪にカールが付くことで、ストレートヘアが持つシャープな印象とは対照的に、全体の雰囲気が柔らかくなり、優しく、どこかアーティスティックな印象を醸し出します。
パーマを活かす!ロングヘアの基本セット術
サロン帰りのような美しいウェーブを、ご自宅で再現するための具体的な手順をご紹介します。
スタイリング剤の選び方
- ムース、バーム、オイルが基本
パーマの濡れたようなウェーブ感を綺麗に再現するには、水分を多く含む「ヘアムース」が最もおすすめです。また、乾燥しやすいパーマヘアのパサつきを抑え、自然な束感とツヤを出すなら「ヘアバーム」や「ヘアオイル」も非常に適しています。
セットの基本的なやり方
- 1. 【リセット】
髪を根元からしっかり濡らす
パーマのカールは、髪が濡れている時に最も強く、そして美しく現れます。朝起きた時の寝癖が付いた状態では、綺麗なカールは出ません。まずはシャワーやお湯で髪の根元から毛先までをしっかりと濡らし、パーマをかけたてのウェーブを完全に蘇らせることが、最も重要な最初のステップです。 - 2. 【タオルドライ】
優しく水分を取る
濡れた髪はキューティクルが開いており、非常にデリケートな状態です。タオルでゴシゴシと力強く擦るのではなく、頭皮の水分を優しく拭き取り、毛先はタオルで髪を挟み込むようにして、ポンポンと優しく叩きながら水気を取ります。水滴がポタポタと落ちない程度が目安です。 - 3. 【スタイリング剤を塗布】
揉み込むように馴染ませる
ヘアムースやバームなどを適量(ミディアムロングでゴルフボール大が目安)手に取り、手のひら全体に広げます。そして、少し下を向きながら、髪を下から持ち上げて優しく握り込むように、「くしゅくしゅ」と音を立てるイメージで揉み込んでいきます。これが、ウェーブをくっきりと出すための最も重要な動きです。 - 4. 【ドライ】
自然乾燥または弱風で
ウェットな質感を長くキープしたい場合は、スタイリング剤を付けた後、そのまま自然乾燥させるのが一番です。よりふんわりと、ナチュラルな質感に仕上げたい場合や、時間がない時にはドライヤーで乾かします。この時、強風でカールを伸ばしてしまわないように、必ず弱風で、カールを崩さないように根元から優しく乾かしていきます。ドライヤーの先端に「ディフューザー」というアタッチメントを付けると、風を拡散させながら乾かせるため、より綺麗に仕上がります。
美しいパーマを長持ちさせるために
せっかくかけたパーマを、一日でも長く美しく保つための日々のケアも重要です。
ダメージケアを怠らない
- トリートメントは必須
パーマをかけた髪は、どうしても乾燥しやすく、ダメージを受けやすい状態になっています。毎日のシャンプーの後にトリートメントを使い、髪に必要な栄養と潤いを補給することが、カールの持ちと美しさを直接左右します。 - 洗浄力の優しいシャンプーを選ぶ
洗浄力が強すぎるシャンプーは、パーマを早く落としてしまったり、髪の乾燥を招いたりする原因になります。アミノ酸系など、髪と頭皮に優しい、マイルドな洗浄成分のシャンプーを選ぶことをおすすめします。
最高のロングパーマは、最高の「技術」から生まれる
ここまで、ご自身でできるスタイリングやケアの方法を解説してきました。しかし、そのスタイリングのしやすさや、パーマそのものの完成度を最終的に決定づけるのは、プロの理容師による専門的な技術です。
「パーマが活きるカット」が土台にある
- 計算された毛量調整とレイヤー
ロングヘアにただやみくもにパーマをかけるだけでは、髪の重さでカールがだれてしまったり、不必要な部分が膨らんで頭が大きく見えたりします。パーマをかけた時に、理想の動きとシルエットが生まれるように、毛量を的確に調整し、適切なレイヤー(段差)を入れる。このベースカットこそが、プロの技術の真骨頂です。
髪質を見極めた「パーマ技術」
- ダメージを最小限に抑える薬剤選定
お客様一人ひとりの髪質(硬い、柔らかい、ダメージレベルなど)を正確に見極め、数ある薬剤の中から、その髪にとって最適なものを的確に選定します。ダメージを最小限に抑え、柔らかく、弾力のある美しいカールを作ることが、美しいロングパーマの絶対条件です。 - 骨格に合わせたロッドの巻き方
お客様の頭の形や、なりたいイメージに合わせて、使用するロッドの太さや配置、そして巻き方をミリ単位で調整します。この緻密な設計が、日々のスタイリングのしやすさと、あなただけに似合うオーダーメイドのスタイルを生み出します。
プロだからできる「トータル提案」
- スタイリングからケアまで
私たちは、パーマをかけて終わり、ではありません。お客様がご自宅で、毎日簡単にサロンの仕上がりを再現できるよう、あなたの髪質とパーマに最適なスタイリング剤の選び方から、パーマを長持ちさせるための日々のケア方法まで、責任を持ってトータルでアドバイスさせていただきます。
まとめ
メンズのロングパーマは、日々のスタイリングを劇的に楽にし、あなたに大人の色気とこなれ感を演出してくれる、非常に魅力的なスタイルです。その美しいカールを活かすには、正しいヘアセットと日々のケアが重要ですが、最も大切なのは、全ての土台となる、プロによる「カット」と「パーマ」の技術力です。あなたのロングヘアに、計算された「無造作」を。毎日のスタイリングがもっと楽しくなる、本物のパーマを体験してみませんか。
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