「顔でかい」はヘアセットで変えられる!メンズの悩みを解消する小顔術
「自分の顔が大きいのがコンプレックスで、どんな髪型も似合わない気がする…」鏡を見るたびに、そんな風にため息をついている男性は、決して少なくありません。しかし、その悩み、実はヘアセットのやり方をほんの少し変えるだけで、劇的に改善される可能性があることをご存知でしょうか。顔の大きさは、実際のサイズだけでなく、髪型とのバランスによって、見た目の印象が大きく変わるのです。この記事では、顔をすっきりと小さく見せるためのヘアセットの基本的な考え方から、具体的なテクニック、そしてその悩みを根本から解決する方法までを、プロの視点から詳しく解説していきます。
なぜヘアスタイルで「顔の大きさ」は変わるのか?
そもそも、なぜ髪型を変えるだけで、顔の大きさが違って見えるのでしょうか。それは、目の錯覚を利用した、ヘアデザインの基本的な理論に基づいています。
目の錯覚を利用する
- シルエットの黄金比「ひし形」
人間の目は、無意識のうちに、ヘアスタイルと顔を一つの塊として認識しています。そのため、ヘアスタイル全体のシルエットを、一般的にバランスが良いとされる「ひし形(ダイヤモンド形)」に近づけることで、顔の形や大きさの印象を補正し、結果として顔を小さく見せることができるのです。
縦と横のバランスを操る
- 縦のラインを強調する
ヘアスタイルのトップ(頭頂部)に高さを出すことで、人の視線は自然と上に誘導されます。これにより、顔の横幅が相対的に目立たなくなり、全体がシャープで縦長の印象に変わります。 - サイドのボリュームを抑える
顔の横にあるサイドの髪の膨らみを、できるだけタイトに抑えることも非常に重要です。サイドのボリュームがなくなることで、フェイスラインが引き締まって見え、すっきりとした印象を与えることができます。
顔を小さく見せる!ヘアセットの3大原則
それでは、日々のスタイリングで、この小顔効果を実践するための具体的なテクニックを見ていきましょう。
原則1:トップに「高さ」を出す
- ドライヤーでの根元の立ち上げが鍵
スタイリングを始める前の、ドライヤーの工程が最も重要です。髪を濡らした後、トップの髪の根元を、指で優しく持ち上げながら、下から上に風を当てて乾かします。この「根元を立ち上げる」という意識を持つだけで、スタイルの土台となる高さが生まれます。ワックスを付ける際も、トップは下から上に髪を持ち上げるように馴染ませましょう。
原則2:サイドの「膨らみ」を抑える
- ドライヤーとスタイリング剤でタイトに
膨らみが気になるサイドやハチ周り(頭の角の部分)は、手のひらで髪をピタッと頭皮に押さえつけながら、ドライヤーの風を真上から当てることで、タイトに乾かします。スタイリング剤を付ける際も、サイドはボリュームを抑えるように、撫でつけるようにして仕上げましょう。
原則3:「前髪」で肌の見える面積を調整する
- 隙間を作って抜け感を
前髪を重く、隙間なく下ろしてしまうと、顔の輪郭がはっきりと強調され、逆に大きく見えてしまうことがあります。前髪を上げる「アップバング」や、横に流す「サイドパート」、あるいは下ろす場合でも、ワックスで束感を作って「おでこが透けて見える隙間」を作ることがポイントです。これにより、顔に抜け感が生まれ、面積を小さく見せることができます。
これはNG!顔が大きく見えるヘアセット
良かれと思ってやっているセットが、実は逆効果になっているかもしれません。
重すぎるマッシュスタイル
- 顔の輪郭を強調してしまう
トップがぺたんと平らで、サイドに丸みと重みがあるマッシュスタイルは、顔の横幅や丸さをより一層強調してしまう可能性があります。マッシュにする場合でも、トップの高さや、前髪の透け感が重要です。
ぺったりとしたセンターパート
- トップに高さがないと逆効果
トップに十分なボリュームがなく、ぺったりと真ん中で分けただけのセンターパートは、顔の大きさを隠すことができず、かえって目立たせてしまうことがあります。
全体的に丸いシルエット
- メリハリのないスタイル
トップもサイドも全体的に丸く、高さや引き締めといったメリハリのないシルエットは、顔の大きさをそのまま反映してしまいます。
究極の小顔術は「骨格補正カット」にある
日々のセルフセットで小顔に見せる努力も大切ですが、その悩みを根本から解決し、毎日のセットを劇的に楽にするための最も確実な方法は、プロの理容師による「カット」そのものにあります。
あなたの骨格を「診断」することから始まる
- 顔が大きく見える本当の原因
顔が大きく見えてしまう原因は、丸顔だから、エラが張っているから、ハチが張っているから、など、人それぞれ全く異なります。私たちプロの理容師は、施術に入る前に、まずお客様の骨格を正確に診断します。そして、どこにボリュームを出し、どこをタイトに抑えるべきかという、あなただけの「髪型の設計図」を作るところから始めます。
ミリ単位で創る「小顔シルエット」
- カットで作るひし形バランス
私たちは、その設計図に基づいて、トップの長さ、サイドの刈り上げの高さ、襟足の締め方といった全ての要素をミリ単位で調整し、ドライヤーで乾かすだけで自然に小顔に見える「ひし形シルエット」を、カットそのもので創り上げていきます。
「パーマ」や「ツーブロック」という解決策
- 悩みを解決する技術
トップにボリュームが出にくい髪質の方には、根元の立ち上がりを補助する「パーマ」を。サイドがどうしても膨らんでしまう方には、物理的にボリュームをなくす「ツーブロック」や「フェードカット」を。あなたの悩みを解決するための、最適な技術を組み合わせ、ご提案します。
まとめ
「顔がでかい」という長年のコンプレックスも、ヘアセットのやり方を少し工夫することで、ある程度は解消することが可能です。しかし、その悩みを根本から解決し、毎朝のセットを楽にし、そして毎日を自信を持って過ごすための最も確実な方法は、あなたの骨格を完璧に理解したプロの理容師による、専門的な「骨格補正カット」です。コンプレックスは、最高のチャームポイントに変わる可能性を秘めています。あなたの骨格を最大限に活かした、最高の小顔スタイルを、ぜひ私たちと一緒に見つけませんか。