メンズヘアセットのアクセントに「ヘアピン」を。おしゃれな使い方と基本
sho0202
ヘアピンは女性だけのアイテム、そう思っていませんか。今やヘアピンは、メンズファッションやヘアセットの世界においても、機能性とデザイン性を兼ね備えた重要なアクセサリーとして注目を集めています。しかし、いざ使ってみようと思っても「どう付ければいいかわからない」「子供っぽく、あるいは女性っぽく見えないか心配」と感じる男性は少なくないでしょう。この記事では、そんな不安を解消し、メンズヘアピンの選び方から、さりげなく格好良く見せる付け方のコツまでを詳しく解説します。
Contents
なぜ今、メンズのヘアピンが注目されるのか?
メンズがヘアピンを取り入れることには、単なる流行りだけではない、実用的かつファッション的な多くのメリットが存在します。
機能性と実用性
- 伸ばしかけの前髪をスマートに
目にかかってうっとうしくなりがちな、伸ばしかけの前髪。ヘアピンを使えば、ワックスなどで無理に固めることなく、すっきりとスマートに留めることができます。勉強や仕事、食事中など、集中したい場面で非常に実用的です。 - ヘアセットの崩れ防止
どんなにしっかりスタイリングしても、時間が経つと浮いてきてしまうサイドの髪や、収まりきらない襟足の毛を、ピンポイントで的確に抑えることができます。ヘアセットの完成度を高め、持続させるための補助アイテムとしても非常に優秀です。
ファッションとしての表現力
- コーディネートのアクセント
シンプルな服装や髪型でも、ヘアピンを一つ加えるだけで、顔周りに視線が集まり、一気におしゃれなアクセントになります。ピアスやネックレスのように、その日の気分で手軽に付け外しできるのも魅力です。 - ジェンダーレスなトレンド
ファッションの世界では、性別の垣根なくアイテムを取り入れるジェンダーレスなスタイルが主流になっています。ヘアピンは、そんな現代の空気感を象徴するアイテムの一つであり、自分らしい個性を表現するためのツールとして、男女を問わず広く支持されています。
メンズ向けヘアピンの種類と選び方
ヘアピンには様々な種類がありますが、まずは男性が使いやすい基本的なタイプから押さえておきましょう。
種類を知る
- アメリカピン
片側が波打った形状で、髪をしっかりとホールドしてくれる最もスタンダードなタイプのピンです。「アメピン」とも呼ばれ、まずはこのタイプを一本持っておくと、あらゆるシーンで活躍します。 - スリーピン(パッチン留め)
両端を指で押さえると「パチン」という音と共に簡単に留められるタイプです。ホールド力が高く、デザイン性に富んだものも多いため、アクセサリーとして「見せる」ことを意識して使うのに適しています。 - ゴールドピン・シルバーピン
形はシンプルでも、素材の色が変わるだけで印象は大きく変わります。髪色に馴染む黒や茶色とは対照的に、ゴールドやシルバーのピンは、それだけで洗練されたアクセサリーとしての存在感を放ちます。
選び方のポイント
- 色で選ぶ
初めて挑戦する方は、まずは髪色に馴染むマットな質感の黒や濃い茶色のピンを選ぶと良いでしょう。悪目立ちせず、さりげなく使うことができます。慣れてきたら、ファッションや髪色に合わせて、ゴールドやシルバー、あるいはカラーピンなどに挑戦してみるのがおすすめです。 - 形で選ぶ
シンプルな直線状のピンは、クールでミニマルな印象を与えます。一方で、複数のピンを組み合わせて、クロスさせたり、平行に並べたり、三角形などの図形のように見せたりすることで、よりデザイン性の高いスタイルを楽しむことができます。
これで失敗しない!メンズヘアピンのおしゃれな付け方
ヘアピンの付け方には、大きく分けて「隠す」使い方と「見せる」使い方があります。それぞれのテクニックをマスターしましょう。
基本的な付け方
- 見えないように留める「隠しピン」
ヘアセットの補助として、あくまで機能性を重視する場合に使うテクニックです。セットした髪の内側にピンを差し込み、外側からはピンが見えないようにしてスタイルを固定します。 - あえて見せる「飾りピン」
メンズヘアピンのスタイリングの醍醐味は、こちらにあります。アクセサリーとして、ピンそのものが見えるように留める方法です。
おしゃれに見せるテクニック
- サイドに留める
耳の上あたりのサイドの髪を、タイトに撫でつけてピンで留めるスタイルです。左右非対称のアシンメトリーなバランスが生まれ、すっきりとシャープな印象になります。1本でシンプルに、あるいは2本平行に並べて留めるのが定番です。 - 前髪を上げる
センターパートやアップバングにした前髪の生え際あたりに、飾りとして留める方法です。顔周りがぱっと明るく見え、華やかな雰囲気がプラスされます。 - 複数使いでデザインする
2本のピンを交差させて「バッテン留め」にするのは、最も簡単で人気のテクニックです。他にも、3本のピンで三角形(トライアングル)を作ったり、複数のピンをランダムに配置したりと、組み合わせ次第でデザインの可能性は無限に広がります。
ヘアピンが映えるスタイルはプロが作る
セルフアレンジでヘアピンを楽しむのも素敵ですが、その魅力を最大限に引き出すためには、ベースとなる髪型そのものが非常に重要になります。
ピンが留まりやすいベースカット
- 計算された毛量と長さ
プロの理容師は、お客様が普段ヘアピンを使いたいというご要望があれば、ピンがしっかりと髪を捉え、かつ留めた時に最も美しく見えるように、毛量や長さを緻密に計算してカットします。 - 質感のコントロール
例えば、縮毛矯正をかけたばかりのサラサラすぎる髪では、ピンが滑って留まりにくいことがあります。プロは、カット技術によって適度な引っかかりとまとまりが出るように、髪の質感をコントロールします。
パーマとの組み合わせ
- アレンジの幅を広げる
髪にゆるいパーマで動きやカールをつけておくと、ヘアピンで無造作に留めるだけでも、柔らかなニュアンスが加わり、非常におしゃれな雰囲気を演出できます。ピンアレンジの幅が格段に広がります。
プロにしかできないトータル提案
- あなたに似合うピンの位置
骨格や顔の形、生え癖によって、その人に最も似合うピンの留め方や位置は異なります。プロの理容師は、お客様一人ひとりの特徴を正確に見極め、顔全体のバランスまで考慮した最適なスタイルを提案します。 - スタイリングのレクチャー
サロンでは、ただカットやパーマを施すだけでなく、ご自宅でも簡単にできるおしゃれなピンの留め方や、ワックスやオイルといった他のスタイリング剤との効果的な組み合わせ方まで、丁寧にアドバイスします。
まとめ
メンズのヘアピンは、うっとうしい前髪を留めるという実用的な役割だけでなく、いつものヘアスタイルに新しい表情を加えてくれる、非常に魅力的で可能性に満ちたアクセサリーです。おしゃれな付け方をマスターすることも大切ですが、その魅力を最大限に引き出すのは、あなたの骨格や髪質に合わせてデザインされた、プロによるベースカットがあってこそ。いつものヘアセットに、新しいアクセントを加えてみませんか。どんなスタイルが似合うか、どんなピンを選べば良いか、その答えを見つけるために、ぜひ一度私たちプロの理容師にご相談ください。
ABOUT ME