ヘアカラーの全体染めとは?リタッチとの違いと最適なタイミング
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ヘアカラーをする際、「全体染め」や「リタッチ」といった言葉を耳にすることがあるかと思います。この二つの違いを正しく理解し、ご自身の髪の状態に合わせて適切な施術を選ぶことが、美しいヘアスタイルを長く維持するための鍵となります。この記事では、ヘアカラーの基本である「全体染め」に焦点を当て、その特徴やメリット・デメリット、そしてどのような時に行うのが最適なのかを詳しく解説していきます。
Contents
ヘアカラーの「全体染め」と「リタッチ」の違い
まず初めに、二つのカラーリング方法の基本的な違いについてご説明します。
全体染め(フルカラー)
- 施術範囲
その名の通り、髪の根元から毛先まで、全ての髪を一度に染める方法を指します。 - 目的
初めて髪を染める時や、現在の髪色から明るさや色味を大きく変えたい時、また、色が抜けてしまった毛先の色味をリセットし、髪色全体を均一に整えたい時などに行われます。
リタッチ(根元染め)
- 施術範囲
前回のカラーリングから新しく伸びてきた根元の部分(新生部)だけを、既に染まっている毛先の色に合わせて染める方法です。 - 目的
染めた髪が伸びてきて、根元の地毛が目立つ、いわゆる「プリン」の状態を解消するために行われます。毛先には薬剤を塗布しないため、ダメージを根元部分に限定できるのが特徴です。
全体染めを行うメリット
全体染めには、リタッチにはない利点がいくつかあります。どのような場合に有効なのか見ていきましょう。
髪色を均一で綺麗にリセットできる
- 褪色した毛先の補修
日々のシャンプーや紫外線、ドライヤーの熱などの影響で、毛先の色は徐々に抜けて明るく、あるいは黄色っぽく変化していきます。全体染めをすることで、この褪色した毛先にもう一度色素を補給し、髪全体の色が均一に整い、ツヤのある綺麗な状態に戻すことができます。 - ムラのない仕上がり
根元から毛先まで一度に染料を塗布するため、色ムラのない美しい仕上がりが期待できます。
大幅なイメージチェンジが可能
- 新しい色に挑戦
黒髪から明るいブラウンへ、またはアッシュ系から暖色系のカッパーへなど、髪全体の印象をがらりと変えたい場合に最適な方法です。
髪全体のトーンを整える
- リタッチの繰り返しによる色のズレを修正
リタッチを何度も繰り返していると、毛先の色は少しずつ褪色していくため、新しく染めた根元の色との間に、微妙な色の差(トーンのズレ)が生じてくることがあります。定期的に全体染めをすることで、この色のズレをリセットし、全体のトーンを美しく整えることができます。
全体染めのデメリットと注意点
メリットがある一方で、全体染めには考慮すべき点もあります。
髪へのダメージが避けられない
- 毛先への負担
リタッチがダメージを根元部分のみに限定できるのに対し、全体染めは既に一度染まっている毛先部分にも、再度アルカリ性のカラー剤を塗布することになります。そのため、リタッチに比べて髪へのダメージが大きくなるのは避けられません。 - ダメージの蓄積
特に必要がないのに毎回全体染めを繰り返すと、毛先にダメージが蓄積し、パサつきやごわつき、切れ毛の原因になることがあります。
施術時間と費用
- リタッチよりも時間がかかる
染める範囲が髪全体に及ぶため、リタッチに比べて施術時間が長くなる傾向があります。 - 料金が高くなる
使用する薬剤の量が多くなるため、サロンでの料金もリタッチより高めに設定されているのが一般的です。
全体染めとリタッチ、どちらを選ぶべき?最適な頻度は?
では、実際にどのような基準で二つの方法を使い分けるのが良いのでしょうか。
全体染めがおすすめなタイミング
- 初めて髪を染める時
当然ながら、初めてのヘアカラーは全体染めになります。 - 髪色を大きく変えたい時
現在の色から、明るさや色味をがらりと変えたい時。 - 前回のカラーから時間が空いた時
根元の伸びが3cm以上になり、毛先の色もかなり褪色してしまっている場合。 - 2回から3回に1回のメンテナンスとして
普段はリタッチで根元の伸びをカバーし、2回から3回に1回程度の頻度で全体染めを行い、毛先の色味を補給して全体のトーンを整えるのが、髪への負担と美しさを両立する理想的なサイクルです。
リタッチがおすすめなタイミング
- 根元の地毛が気になり始めた時
前回のカラーから1ヶ月から2ヶ月が経過し、根元の伸びが1cmから2cm程度になった時。 - 毛先の色がまだ綺麗な状態の時
毛先の色味や明るさがまだ気に入っている状態で、根元の伸びだけを綺麗に解消したい場合。
プロの診断に任せるのが最善
- 髪の状態は人それぞれ
最終的にどちらの施術が今のあなたにとって最適かは、現在の髪のダメージレベル、褪色の具合、そして次にどのようなスタイルを目指したいかによって異なります。 - ダメージを最小限に抑える提案
プロの理容師は、お客様の髪の状態を正確に診断し、「今回はリタッチにして、毛先にはダメージの少ないトリートメントカラーでツヤと色味を補給しましょう」といった、ダメージを最小限に抑えつつ綺麗に仕上げるための最適なプランを提案してくれます。
まとめ
ヘアカラーの「全体染め」は、髪全体の印象を大きく変えたり、褪色した色味を綺麗にリセットしたりする際に非常に有効な方法です。一方で、根元の伸びだけが気になる場合は、髪への負担が少ない「リタッチ」が適しています。美しいヘアカラーを長く楽しむ秘訣は、毎回安易に全体染めを選択するのではなく、髪の状態に合わせて全体染めとリタッチを賢く使い分けることです。ご自身の髪に今どちらの施術が必要なのかを正確に判断し、最適なプランを提案してくれる、評判の良い理容師のいるメンズヘアサロンに相談することが、美しい髪を維持するための最も確実な方法と言えるでしょう。
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