ヘアカラー後の残留除去とは?綺麗な髪を保つための重要なケア
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ヘアカラーは、手軽に印象を変えることができるおしゃれの手段として、多くの男性に親しまれています。しかし、施術後の「見えない部分」のケアが、実は髪の健康や次回のカラーの仕上がりを大きく左右することをご存知でしょうか。その鍵となるのが「残留除去」という、サロンで行われる専門的なケアです。この記事では、ヘアカラー後の残留除去がなぜ重要なのか、その目的、そしてこのケアを怠った場合に考えられるリスクについて詳しく解説していきます。
Contents
ヘアカラー後の「残留」とは何か?
ヘアカラーの施術後、シャンプーで薬剤を洗い流しても、髪や頭皮には目に見えない物質が残ってしまうことがあります。これが「残留物」であり、主に二つの成分が挙げられます。
髪と頭皮に残るアルカリ
- カラー剤の仕組み
ヘアカラー剤の多くは、髪の表面を覆うキューティクルを開いて、内部に染料を浸透させるために「アルカリ剤」という成分を利用します。 - シャンプーだけでは落ちきらない
このアルカリ剤は、施術後のシャンプーだけでは完全には除去されにくく、一部が髪や頭皮に残留してしまうことがあります。髪は本来、弱酸性の状態が最も安定しているため、アルカリが残ることは髪にとって負担となります。
残留する過酸化水素
- 染料を作用させる成分
アルカリ剤と共に、染料を発色させたり、髪の元々の色素を脱色したりするために「過酸化水素」という成分が使われます。 - ダメージの進行原因
この過酸化水素も、施術後にごく微量が髪の内部に残りやすい性質を持っています。残留した過酸化水素は、空気中の酸素などと反応し、時間をかけてゆっくりと髪にダメージを与え続ける一因となります。
なぜ「残留除去」が必要なのか?その目的と効果
これらの残留物を専用の薬剤などを用いて取り除く「残留除去」は、美しいヘアスタイルを維持するために多くの重要な役割を果たします。
髪のダメージ進行をストップさせる
- キューティクルを閉じる
残留アルカリを除去し、アルカリ性に傾いた髪を本来の弱酸性の状態に戻すことで、開いたままになっていたキューティクルをしっかりと閉じることができます。これにより、内部の栄養や水分、そして大切なカラー染料が外に流出するのを防ぎます。 - 内部ダメージの抑制
残留した過酸化水素を分解・除去することで、施術後もじわじわと進行する内部ダメージを抑制し、将来的な髪のパサつきやゴワつき、強度の低下を防ぎます。
ヘアカラーの色持ちを良くする
- 染料の定着
キューティクルがしっかりと閉じることで、髪の内部に浸透したカラー染料がシャンプーのたびに流れ出てしまうのを防ぎ、結果としてヘアカラーの色持ちが向上します。
頭皮トラブルを予防する
- 刺激からの保護
アルカリや過酸化水素は、頭皮にとっても刺激物となり得ます。これらが残留することで、かゆみやフケ、乾燥といった頭皮トラブルを引き起こす原因になることがあります。残留除去は、頭皮を健やかな状態に保つためにも非常に重要です。
次回の施術のクオリティを高める
- 均一な仕上がりに
髪がダメージの少ない安定した状態に整うことで、次回のヘアカラーやパーマの際に、薬剤がムラなく均一に作用しやすくなります。これにより、より綺麗な仕上がりが期待できます。
残留除去をしない場合のリスク
もし、この残留除去というケアを怠ってしまうと、様々なデメリットが生じる可能性があります。
退色が早まる
- 染料の流出
キューティクルが開きっぱなしの状態に近いため、毎日のシャンプーのたびに染料が通常よりも多く流れ出てしまいます。結果として、せっかく綺麗に染めたヘアカラーが早く色落ちしてしまう原因になります。
髪のパサつきやゴワつき
- ダメージの蓄積
施術後も髪の内部でダメージが静かに進行し続けるため、徐々に手触りが悪化し、パサつきやゴワつき、ツヤの低下といった目に見えるダメージにつながっていきます。
パーマのかかりが悪くなる
- 薬剤の作用阻害
髪がアルカリ性に傾いたままだと、パーマ液が正常に作用しにくくなることがあります。これにより、パーマがかかりにくかったり、リッジの弱い、だれたカールになったりする可能性があります。
頭皮環境の悪化
- かゆみやフケの原因
残留した薬剤の刺激によって頭皮が敏感な状態になったり、乾燥してフケやかゆみが発生したりするなど、頭皮環境が悪化するリスクが高まります。
信頼できるサロンでの残留除去ケア
残留除去は、自宅でのシャンプーやトリートメントだけで完全に行うことは難しく、専門的な知識と薬剤が必要な技術です。
専用の処理剤を使用
- ヘマチンやカタラーゼなど
プロのサロンでは、アルカリを除去する「バッファー剤」や、過酸化水素を無害な水と酸素に分解する「カタラーゼ」、髪の強度を高め薬剤の残留を抑制する「ヘマチン」といった専門的な処理剤を使い、効果的に残留物を除去します。
炭酸泉(炭酸スパ)の活用
- 血行促進と除去効果
炭酸ガスが溶け込んだお湯(炭酸泉)を使い、頭皮や髪の毛穴の汚れと共に、残留アルカリを優しく除去するメニューを取り入れているサロンもあります。血行促進効果もあり、頭皮環境全体を整えるのに役立ちます。
施術工程への組み込み
- プロによる適切なタイミング
カラー剤を洗い流した後、シャンプーやトリートメントの前など、髪の状態を見極め、最も効果的なタイミングで残留除去を行うのがプロの技術です。
まとめ
ヘアカラー後の「残留除去」は、見た目には分かりにくい工程ですが、髪と頭皮の健康を長期的に守り、美しいヘアスタイルを維持するために非常に重要なケアです。ダメージの進行抑制、色持ちの向上、頭皮トラブルの予防など、そのメリットは多岐にわたります。この専門的なケアを適切に行うためにも、ヘアカラーをする際は、デザインや色味だけでなく、施術後のケアまでしっかりと行ってくれる、評判の良い理容師のいるメンズヘアサロンを選ぶことが、未来の美しい髪への大切な投資となるでしょう。
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