ヘアカラーの予約で失敗しない、スムーズに理想を伝えるためのコツ

理想のヘアカラーを叶えるための、わくわくするような第一歩。それが、理容室やサロンへの「予約」です。しかしその一方で、「たくさんあるメニューから、どれを選べばいいのか分からない」「電話やネットで、どうやって希望のスタイルを伝えればいいのだろう」と、予約の段階で戸惑ってしまう男性は意外と多いものです。この記事では、ヘアカラーの予約で失敗しないための基本的な知識と、あなたの「なりたい」をスムーズに伝えるためのコツを、詳しく解説していきます。

予約の前に、まずは自分の「なりたい」イメージを整理

サロンに連絡をする前に、ご自身の希望を少しだけ整理しておくと、その後のカウンセリングが非常にスムーズに進み、理想のスタイルへとぐっと近づくことができます。

事前に準備しておくと良いこと

• 理想のスタイルの写真を探しておく
  これが最も確実で、そして簡単な方法です。SNSやインターネットで、ご自身が「こんな髪色にしたい」と思うイメージに近い写真を、いくつかスマートフォンなどに保存しておきましょう。言葉だけでは伝わりにくい、微妙な色のニュアンスや、明るさの度合い、そして全体の雰囲気を、理容師と視覚的に共有することができます。
• ブリーチが必要かどうかを考えてみる
  もしあなたが、シルバーやミルクティーベージュのようなハイトーンカラー、あるいはアッシュ系などの透明感の強いカラーにしたいと考えているのであれば、多くの場合、髪の色素を抜く「ブリーチ」という工程が必要になります。ブリーチが必要な場合は、通常のヘアカラーよりも時間と料金がかかることを、あらかじめ念頭に置いておくと良いでしょう。
• 現在の髪の状態を把握しておく
  「数ヶ月前に市販の黒染めをした」「毎日ヘアアイロンを使っている」「縮毛矯正をかけたことがある」など、ご自身の現在の髪の状態や、過去の施術履歴を伝えられるようにしておくと、プロはより正確な施術プランを立てることができます。

メニュー選びに迷わない、基本的なカラーメニューの知識

予約サイトなどを見ていると、様々なカラーメニューが並んでいます。それぞれの基本的な意味を知っておくと、メニュー選びの助けになります。

代表的なカラーメニュー

• シングルカラー（通常のヘアカラー）
  髪全体を、一度の工程で染め上げる、最も基本的なメニューです。ブリーチは、このメニューには含まれていません。
• ダブルカラー（ブリーチ＋カラー）
  一度ブリーチで髪のベースを明るくしてから、その上にもう一度、希望の色のカラー剤を乗せる、二段階の工程で行う施術です。透明感のある色や、鮮やかな色を表現したい場合に選択します。
• リタッチカラー
  前回カラーをしてから、新しく伸びてきた根元の地毛の部分だけを、すでに染まっている毛先の色合いに合わせて染め直す、定期的なメンテナンスのためのメニューです。
• ハイライトやデザインカラー
  筋状に明るい色を入れたり、顔周りだけなど、部分的に色を入れたりする、よりデザイン性の高いメニューです。

予約時に伝えるとスムーズなこと

実際に電話やネットで予約をする際に、以下の点を伝えておくと、当日の施術がよりスムーズになります。

予約時の伝え方のポイント

• 希望のスタイルを正直に伝える
  「明るめのシルバーにしてみたいのですが、ブリーチが必要だと思います」「写真のような、赤みのないブラウンにしたいです」など、分かる範囲で具体的に希望を伝えましょう。
• 重要な髪の履歴を伝える
  特に、「黒染め」や「縮毛矯正」の履歴がある場合は、薬剤の反応に大きく影響するため、予約の段階で必ず伝えておくようにしましょう。施術に必要な時間を、サロン側が正確に確保しやすくなります。
• メニューに迷っていることを素直に伝える
  「やりたい色はあるのですが、どのメニューを選べば良いか分かりません。当日、相談して決めても良いですか？」と、正直に伝えるのが一番です。多くのサロンでは、カウンセリングの結果に合わせてメニューを柔軟に変更できるよう、予約時間を少し長めに確保してくれるなどの対応をしてくれます。

予約当日、来店前の注意点

最後に、予約当日に最高のコンディションで施術を受けるための、ささやかな注意点です。

来店前の準備

• 当日の朝のシャンプーは控える
  頭皮から自然に分泌される皮脂が、カラー剤の刺激から頭皮を守るための、天然のバリアの役割を果たしてくれます。可能であれば、前日の夜にシャンプーを済ませておきましょう。
• スタイリング剤はつけすぎない
  ワックスなどが大量に髪についていると、正確な髪質の診断や、薬剤が均一に浸透するのを妨げる場合があります。何もつけないか、ごく少量に留めておくのがベターです。
• 時間に余裕を持って来店する
  ヘアカラー、特に初めての施術や、ブリーチを伴うデザインは、カウンセリングも含めて時間がかかることが多いです。後の予定は詰めすぎず、時間に余裕を持って臨みましょう。

まとめ

ヘアカラーの予約は、あなたの「なりたい」という想いを、担当の理容師と共有するための、大切な最初のコミュニケーションです。メニュー選びや、希望の伝え方に不安を感じるのは、決して恥ずかしいことではありません。大切なのは、分からないことを曖昧なままにせず、正直にプロに相談することです。私たちプロの理容師は、お客様一人ひとりとの対話を何よりも大切にし、あなたの不安を解消しながら、一緒に最高のスタイルを創り上げていくお手伝いをさせていただきます。

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古賀昌平(こがしょうへい)

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天神大牟田線・西鉄小郡駅前のメンズヘアサロン「FRESHNESS BARBER shop」の広報担当です。福岡県出身。学生時代は水泳部に所属。趣味は、漫画やアニメを見ること（HUNTER×HUNTER、NARUTO -ナルト-、BLEACHなど）。