ヘアカラーが抜けやすい髪質?原因を知り、色持ちを良くする対策とは
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「友達と同じ時期に同じような色で染めたのに、自分だけすぐに色が抜けて明るくなってしまう」そんな経験から、「自分の髪は、ヘアカラーが抜けやすい髪質なのかもしれない」と悩んでいませんか。その悩みは、決して気のせいではありません。実は、髪質によってヘアカラーの色の定着しやすさ、つまり色持ちの良さには明確な差が生まれます。この記事では、色が抜けやすい髪質の特徴とその原因を解説し、そんな髪質でも美しいヘアカラーを長く楽しむための、プロが実践する対策とご自身でできるセルフケアについて詳しくご紹介します。
Contents
あなたは当てはまる?色が抜けやすい髪質の特徴
まず、どのような髪質がヘアカラーの色が抜けやすい(褪色しやすい)傾向にあるのか、その代表的な特徴を見ていきましょう。
色が抜けやすい髪質
- 髪が細くて柔らかい(軟毛)
髪が細く、一本一本が柔らかい、いわゆる「猫っ毛」と呼ばれる髪質の方は、髪の表面を覆うキューティクルの層が薄い傾向にあります。そのため、外部からのダメージを受けやすく、また髪の内部に色素を留めておく力も弱いため、色が抜けやすいと言われています。 - ダメージを受けやすい・受けている髪
過去にブリーチやパーマ、縮毛矯正を繰り返している髪は、キューティクルが剥がれたり、髪の内部がダメージによって空洞化(ダメージホール)していたりします。このような髪は、内部に色素が定着する場所自体が少なくなっており、ザルのように色が流れ出てしまいます。 - 水を弾きやすい髪(撥水毛)
一見、健康そうに見える硬くてしっかりとした髪質の中にも、キューティクルが緻密に詰まりすぎていて、逆にカラー剤などの薬剤が内部に浸透しにくい「撥水毛」と呼ばれるタイプがあります。この場合、染まりが浅くなってしまい、結果として表面の色素が早く剥がれ落ち、色が抜けたように感じることがあります。
なぜ髪質によって色の抜けやすさが違うのか
髪質による色持ちの違いは、髪の構造そのものに起因します。
髪の構造と色持ちの関係
- キューティクルの役割
髪の表面を覆うキューティクルは、外部の刺激から髪の内部を守ると同時に、内部の成分や色素が流れ出るのを防ぐ「鎧」のような役割を果たしています。このキューティクルが薄かったり、ダメージで剥がれていたりすると、鎧に隙間ができているのと同じで、色素が簡単に流出してしまいます。 - 髪内部のタンパク質密度
髪の芯の部分である「コルテックス」は、主にタンパク質で構成されており、ヘアカラーの色素はこのタンパク質と結合することで定着します。健康な髪ほど、このタンパク質の密度が高く、色素が結合できる場所が多くあります。一方で、ダメージ毛はこの密度が低く、スカスカの状態なため、色素が定着しにくいのです。
抜けやすい髪質でも色持ちを良くするホームケア
ご自身の髪質を理解した上で、日々のヘアケアを工夫することが、色持ちを良くするための第一歩です。
自宅でできるケア
- アミノ酸系の優しいシャンプーで洗う
洗浄力が強いシャンプーは、ただでさえデリケートなキューティクルにさらに負担をかけてしまいます。髪と頭皮への刺激が少ない、アミノ酸系の洗浄成分を使用したシャンプーで優しく洗いましょう。 - トリートメントによる内部補修を徹底する
日々のトリートメントで、髪の内部に不足しているタンパク質や油分を補い、髪の密度を高めることを意識しましょう。これにより、色素が流れ出るのを物理的に防ぎます。 - カラーシャンプーを積極的に活用する
ご自身の髪質が色を留めておきにくいのであれば、発想を転換し、「抜けた分を自宅で補充する」という考え方が非常に有効です。染めた色に合わせて、アッシュ系なら紫やシルバー、暖色系ならピンクやオレンジのカラーシャンプーを週に数回取り入れましょう。
プロが実践する、抜けやすい髪質へのアプローチ
色が抜けやすい髪質の方こそ、プロの理容師が持つ専門的な知識と技術が、その悩みを解決する最大の力となります。
サロンでしかできないこと
- 正確な髪質診断
まずプロは、お客様の髪がなぜ色が抜けやすいのか、その原因が髪の細さなのか、ダメージなのか、あるいは撥水性なのかを正確に見極めます。この診断が、全ての施術の土台となります。 - 髪質に合わせた特別な薬剤選定と調合
診断結果に基づき、通常よりも色素量の多いカラー剤を選んだり、色が抜けにくいようにブラウンの色素をあらかじめ混ぜ込んだりと、あなたの髪質のためだけの特別な薬剤を調合します。 - 髪質に合わせた特別な塗布技術
一度で染めるのではなく、色素を重ねて定着を良くするために、2回に分けてカラー剤を塗布する「ダブルカラー」のような技術を用いるなど、髪質に合わせた最適な施術工程を選択します。 - ダメージをさせない施術の徹底
髪をこれ以上傷ませないことが、色持ちを良くする最大の秘訣です。プロは、薬剤の強さや放置時間を的確にコントロールし、ダメージを最小限に抑えることを最優先に施術を行います。
まとめ
ヘアカラーが抜けやすいのは、決してあなたの扱い方が悪いからだけではなく、「髪質」という生まれ持った特性が大きく影響している場合があります。しかし、その髪質のせいだと諦める必要は全くありません。ご自身の髪質の特徴を正しく理解し、日々のケアを丁寧に行うこと、そして何よりも、その髪質を熟知し、最適なアプローチを知っているプロの理容師に任せることが、美しい髪色を長く楽しむための最も賢明で、確実な方法なのです。
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