ヘアカラーを長持ちさせる秘訣、染めたての美しい色を保つ方法

理容室で染めてもらった、理想通りのヘアカラー。鏡を見るたびに気分が上がるその美しい髪色を、一日でも長くキープしたいと願うのは当然のことです。実は、ヘアカラーを長持ちさせるためには、染めた後の日々の少しの心がけと、そもそもどのように染めるかというプロの技術の両方が非常に重要になります。この記事では、染めたての美しい髪色を保つための、明日からすぐに実践できる具体的な秘訣について詳しく解説していきます。

なぜヘアカラーは色落ちしてしまうのか？

ヘアカラーを長持ちさせる方法を知るためには、まず、なぜ色が落ちてしまうのか、その基本的な原因を理解しておくことが大切です。

色落ちの主な原因

• キューティクルの開き
  ヘアカラーの薬剤は、髪の表面を覆うキューティクルを開いて内部に色素を浸透させます。施術後、このキューティクルが開きっぱなしになっていると、シャンプーなどの際に、その隙間から内部の色素が簡単に流れ出てしまいます。
• 日々のダメージ
  毎日のドライヤーやヘアアイロンの熱、そして知らず知らずのうちに浴びている紫外線なども、髪にダメージを与え、キューティクルを傷つけます。これも、色素の分解や流出を促進させる大きな原因となります。
• 髪の健康状態
  カラーやパーマの繰り返しですでに髪が傷んでいる場合、髪の内部がスカスカで、色素を留めておく力が弱まっています。そのため、健康な髪に比べて、どうしても色落ちが早くなってしまいます。

長持ちさせるための、毎日のヘアケア習慣

染めたての美しい髪色をキープするためには、染めた直後からの丁寧なケアが何よりも重要です。日々の習慣を見直してみましょう。

ホームケアのポイント

• 染めた直後の過ごし方
  カラー剤の色素が髪の内部で完全に定着するには、約24時間から48時間かかると言われています。この「色のゴールデンタイム」にシャンプーをしてしまうと、定着しきっていない色素が大量に流れ出てしまうため、施術当日のシャンプーは控えるのが理想です。
• シャンプーの選び方と洗い方
  洗浄力がマイルドなアミノ酸系などが主成分の「カラーケア専用シャンプー」を選びましょう。洗う際は、熱すぎるお湯は避け、38度程度のぬるま湯で、髪をこすり合わせず、頭皮を優しくマッサージするように洗うのが基本です。
• トリートメントでの保護
  シャンプー後の髪は、キューティクルが開きやすい状態です。必ずトリートメントを使い、髪の表面をコーティングしてキューティクルを整え、色素の流出を防ぎましょう。
• 正しいドライヤーの使い方
  髪が濡れている時間は、色が最も抜けやすい時間です。お風呂上がりは、吸水性の良いタオルで優しく水分を取り、洗い流さないトリートメントで髪を保護してから、すぐにドライヤーで乾かしましょう。
• 紫外線対策を忘れずに
  外出時には、髪用のUVカットスプレーを活用したり、長時間屋外にいる際は帽子をかぶったりして、髪を紫外線から守る意識を持つことが大切です。

色選びとアイテムで、さらに長持ちを目指す

日々のケアに加えて、いくつかの工夫で色持ちをさらに良くすることができます。

プラスアルファの工夫

• 長持ちしやすい色味を選ぶ
  一般的に、アッシュ系やマット系といった寒色系や、ピンクなどの淡いハイトーンカラーに比べて、ブラウン系の色味や、落ち着いたダークトーンのカラーの方が、色素が髪に定着しやすく、色持ちが良い傾向にあります。
• カラーシャンプーを活用する
  特に色落ちが早いアッシュ系やピンク系のカラーにした場合は、自宅で色素を補充できる「カラーシャンプー」や「カラートリートメント」を週に数回使用するのが非常に効果的です。

最も重要なのは「染め方」そのもの、プロの技術が長持ちの鍵

ここまでホームケアの重要性を解説してきましたが、ヘアカラーを長持ちさせる上で最も重要な要素は、実は「サロンでの染め方」そのものにあります。

プロの施術が違う理由

• ダメージを最小限に抑える施術
  そもそも、色持ちの良い髪の土台は、ダメージの少ない健康な髪であることです。プロの理容師は、お客様の髪質や状態を正確に診断し、ダメージを最小限に抑える薬剤選定と高度な技術で、その大切な土台を守りながら染め上げます。
• 色落ちを計算したカラー調合
  経験豊富なプロは、色がどのように落ちていくかまでを予測します。そして、色落ちしても黄色みや赤みが出にくく、きれいな状態が長く続くように、複数の色を緻密に調合しているのです。
• サロントリートメントによる内部補修
  カラー施術と同時に、髪の内部に失われた栄養分を深く浸透させるサロントリートメントを行うことで、色素が流れ出るのを根本から防ぎます。これが、サロンで染めた髪が長持ちする大きな理由の一つです。

まとめ

ヘアカラーを長持ちさせるには、染めた直後から始まる、日々の丁寧なケアが不可欠です。しかし、どれだけ良いケアをしても、土台となる髪が傷んでいては、その効果も半減してしまいます。ダメージを抑えた質の高い施術と、あなたの髪の状態に合わせた専門的なケアを組み合わせることが、理想の髪色を長く楽しむための最も確実で賢明な方法と言えるでしょう。色持ちの悩みは、ぜひ一度、信頼できるプロの理容師にご相談ください。

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古賀昌平(こがしょうへい)

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天神大牟田線・西鉄小郡駅前のメンズヘアサロン「FRESHNESS BARBER shop」の広報担当です。福岡県出身。学生時代は水泳部に所属。趣味は、漫画やアニメを見ること（HUNTER×HUNTER、NARUTO -ナルト-、BLEACHなど）。