ヘアカラーが「まだら」に、失敗の原因と綺麗に直すための全知識
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期待を込めてヘアカラーに挑戦したものの、鏡を見てみたら、仕上がりが「まだら」になっていてショックを受けた。そんな経験はありませんか。特にご自身で染めるセルフカラーでは、こうした色のムラは起こりやすい失敗の一つです。しかし、その失敗には必ず原因があり、そして正しい対処法も存在します。この記事では、なぜヘアカラーがまだらになってしまうのか、その主な原因を解き明かし、絶望的な状況から美しい髪色を取り戻すための最善の方法を詳しく解説していきます。
Contents
なぜヘアカラーは「まだら」になってしまうのか
均一で美しい髪色に仕上げるためには、実は多くの専門的な技術が必要です。セルフカラーでまだらになってしまうのは、いくつかの原因が複合的に絡み合っている場合がほとんどです。
まだらになる主な原因
- 薬剤の塗布量が不均一
これが最も多い原因です。自分では見えにくい後頭部や、髪が密集している襟足、もみあげ部分などは、無意識のうちに薬剤の塗布量が少なくなりがちです。薬剤が少ない部分は染まりが浅くなり、結果として色の濃淡が生まれてしまいます。 - 塗布する順番と時間の問題
髪は、場所によって温度や健康状態が異なるため、染まりやすい部分と染まりにくい部分があります。例えば、体温が高い根元は染まりやすく、逆に体温が伝わりにくい襟足は染まりにくい傾向にあります。こうした特性を考慮せずに塗ってしまうと、色の入り方に差が出てしまいます。 - 髪の健康状態が均一でない
特に、すでにカラーを繰り返している髪の場合、新しく生えてきた健康な根元と、ダメージが蓄積した毛先とでは、薬剤の反応速度が全く異なります。同じ薬剤を同じように塗っても、傷んだ毛先だけが色を吸い込みすぎて暗くなったり、逆に色がすぐ抜けたりして、まだらな印象になります。 - 薬剤の選定ミス
ご自身の髪質に対して、薬剤の力が弱すぎたり、あるいは強すぎたりする場合も、均一な発色を妨げる原因となります。また、ブリーチを行う際に、脱色が均一にできていないと、その後のカラーも当然まだらになります。
まだらになってしまった時の、絶対NGな対処法
まだらな仕上がりを見て、パニックになり、焦って何とかしようとすることが、状況をさらに悪化させてしまう最悪のケースに繋がります。
やってはいけない対処法
- 焦って、さらに上から市販のカラー剤を重ねる
これは最も危険な行為です。すでにムラになっている髪の上に、さらに自己流でムラを重ねるだけで、問題は何も解決しません。それどころか、髪に二重のダメージを与え、プロでも修正が非常に困難な、複雑で深刻な状態にしてしまいます。 - 安易に「黒染め」で隠そうとする
「とりあえず黒くしてしまえば、ムラは隠せる」と考えるかもしれませんが、これも良い解決策とは言えません。一見、問題がリセットされたように見えても、髪の内部には色のムラが残ったままです。次に髪を明るくしたくなった時、その隠れていたムラが再び表面に現れ、さらに修正が難しい状況を招きます。
プロが行う「カラーコレクション」という修正技術
理容室やサロンでは、まだらになってしまった髪を均一な美しい色に戻すための、非常に高度で専門的な「カラーコレクション(色補正)」という技術があります。
プロの修正プロセス
- ステップ1
正確な状態診断
まずプロは、お客様の髪を詳細に観察し、どの部分が、なぜ、どのようにまだらになっているのかを、根本原因から正確に見極めます。これが、全ての修正作業の最も重要な土台となります。 - ステップ2
状態に合わせた緻密な薬剤の塗り分け
診断結果に基づき、暗くなりすぎた部分、明るくなりすぎた部分、そして染まっていない部分それぞれに、異なる強さや色の薬剤を、ミリ単位の精度で塗り分けていきます。これは、髪と薬剤の化学反応を熟知したプロにしかできない、まさに職人技です。 - ステップ3
ダメージを最小限に抑えるケア
色補正の施術は、髪に負担がかかる場合があります。そのため、髪の状態に合わせて、トリートメントなどで髪を保護・補修しながら、常にダメージを最小限に抑えることを最優先に、慎重に施術を進めます。
今後の失敗を防ぐために、プロに任せるという選択
一度、まだらになるという失敗を経験したからこそ、次はプロの技術に任せるという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
プロに任せるメリット
- ムラなく染めるための専門技術
プロは、お客様の髪質や骨格に合わせて正確に髪をブロッキングし、見えない後頭部や襟足まで、均一な量で、かつスピーディーに薬剤を塗布する技術を持っています。 - 髪の状態に合わせたオーダーメイドの施術
あなたの髪の状態を正確に診断し、根元と毛先で薬剤を使い分けるなど、そもそも「まだら」にならないための、あなただけの最適な施術プランを組み立ててくれます。 - まずは「直してほしい」という相談から
「こんなにひどい状態でも、きれいに直せますか?」という、切実なご相談だけでも、もちろん大歓迎です。どんなに絶望的な気持ちでいても、プロに相談すれば、必ず解決策は見つかります。
まとめ
ヘアカラーが「まだら」になってしまう失敗は、誰にでも起こり得るものです。しかし、最も重要なのは、その後の対処です。自己流の焦った修正は、状況を悪化させるだけです。複雑に絡み合った色のムラを一度リセットし、均一で美しい髪色を取り戻すためには、髪と薬剤を熟知したプロの理容師による正確な診断と、高度な技術が不可欠です。失敗してしまった時こそ、慌てずに、信頼できる専門家を頼ることが、美髪への一番の近道と言えるでしょう。
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