メンズヘアカラーで髪がキラキラする理由。それはツヤか、それともダメージのサインか
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ふと鏡を見たときや、太陽の光を浴びたときに、自分の髪が「キラキラ」と輝いて見える。その輝きに、自信を感じる人もいれば、一抹の不安を覚える人もいるのではないでしょうか。実は、髪がキラキラと光る現象には、全く異なる二つの原因が存在します。
それは、髪の健康を象徴する美しい「ツヤ」か、あるいは深刻なダメージの表れか。この記事では、あなたの髪の「キラキラ」の正体を正しく見極め、誰もが憧れる理想の輝きを手に入れるための本質的な知識を、プロの理容師の視点から紐解いていきます。
Contents
2種類の「キラキラ」を見極める。面で輝く”ツヤ”と点で光る”ダメージ”
まず、あなたの髪の輝きがどちらのタイプなのかを知ることが、適切なケアへの第一歩です。光り方を注意深く観察してみてください。
理想的な輝き「ヘアカラーのツヤ」
- 光り方の特徴
髪の表面に「天使の輪」のような、なめらかな光の筋が見える。髪全体が面で光を均一に反射し、潤いとまとまりを感じさせます。これは、髪の表面を覆うキューティクル一枚一枚が綺麗に整い、ウロコのように整然と並んでいる健康な状態の証です。 - メカニズム
整ったキューティクルに当たった光は、同じ方向に正しく反射(正反射)します。この光の反射率が高いほど、髪はツヤやかで美しく輝いて見えます。
危険信号の輝き「ダメージによる光」
- 光り方の特徴
髪の一本一本、あるいは毛先などが、チリチリ、ギラギラと点で光る。全体的にパサついて見え、まとまりがなく、光の当たり方によっては不自然に白っぽく光ることがあります。 - メカニズム
度重なるカラーやブリーチ、熱ダメージなどによってキューティクルが剥がれ落ちたり、ささくれたりすると、髪の表面は凸凹になります。そこに光が当たると、様々な方向に光が乱反射し、チリチリとした輝きに見えるのです。これは、髪の内部がスカスカになっている「ポーラスヘア」や、タンパク質が変性してしまった「ビビり毛」一歩手前の危険なサインです。
面で輝く「理想のツヤ」を創り出すサロンの専門技術
健康的なツヤのある輝きは、日々のケアはもちろん、サロンでの専門的な施術によって創り出すことができます。
技術1:光の透過性を高める「ツヤカラー」
- 髪の中から発光するような輝き
サロンで扱われる高品質なカラー剤の中には、髪の内部にまで光を届け、内側から発光するような透明感と輝きを生み出すことに特化したものがあります。髪のダメージ要因となる金属イオンを抑制しながら染め上げることで、キューティクルの損傷を最小限に抑え、カラーリングをしながらにしてツヤのある髪へと導きます。
技術2:髪の芯から整える「髪質改善トリートメント」
- 本質的なツヤの再生
サロンで行うシステムトリートメントは、髪の主成分であるケラチンタンパク質や、失われた水分、油分を髪の芯まで補充し、内部の密度を高めます。スカスカになった髪の内部が満たされることで、髪一本一本にハリとコシが生まれ、健康な髪だけが持つ、しなやかで重みのあるツヤが蘇ります。
点で光る「ダメージの輝き」へのプロによる処方箋
もしあなたの髪のキラキラが、ダメージによるものだとしたら、自己流のケアで元に戻すのは非常に困難です。早急にプロによる診断と処置を受けることをお勧めします。
原因の究明:なぜダメージでキラキラするのか
- タンパク質の変性という現象
髪はタンパク質でできていますが、濡れた状態で高温のヘアアイロンを当てるなど、強い熱が加わると、生卵が熱で固まって目玉焼きになるように、髪のタンパク質も硬く変性してしまいます。一度変性してしまったタンパク質は、残念ながら元に戻ることはありません。これがチリチリとした輝きの正体の一つです。
サロンでの集中補修とダメージの抑制
- 現状以上の悪化を防ぐ
プロは、お客様の髪のダメージレベルを正確に診断し、これ以上ダメージが進行しないためのプランを提案します。疑似的にキューティクルを形成して髪の内部を保護する集中トリートメントや、日々のケア方法の徹底的な見直しなど、現状でできる最善の策を一緒に考えます。
最終手段としての「リセットカット」
- デザインとしての再生
ダメージが深刻で、補修が不可能な部分については、カットするのが最も確実な解決策です。しかし、プロはただ切り落とすのではなく、全体のヘアデザインがより魅力的になるように、骨格や髪の生え癖まで計算してスタイルを再構築します。
自宅で「ツヤの輝き」を育てるためのデイリーケア
サロンで手に入れたツヤを維持し、ダメージを防ぐためには、日々のケアが欠かせません。
ドライヤーの使い方一つでツヤは変わる
- キューティクルを閉じる一手間
髪を乾かす際、最後に冷風を髪全体に当てる習慣をつけましょう。温風で開いたキューティクルがキュッと引き締まり、髪の表面が整うことで、ツヤが格段にアップします。
仕上げのスタイリングで輝きをコーティング
- ヘアオイルやグロススプレーの活用
スタイリングの仕上げに、ヘアオイルを手のひらに薄く伸ばし、髪の中間から毛先にかけて優しく馴染ませると、ツヤの膜が髪をコーティングし、輝きを与えながら乾燥や紫外線から髪を守ってくれます。
まとめ
あなたの髪が放つ「キラキラ」という輝きは、良くも悪くも、これまでのヘアケアの履歴を映し出す鏡です。もしそれがダメージのサインであっても、決して悲観する必要はありません。正しい知識を持ち、プロの技術を頼ることで、髪の状態は必ず良い方向へと導くことができます。
自分の髪の輝きがどちらのタイプなのか、そして今、何をすべきなのか。その答えを見つけるために、まずは信頼できる理容師に髪の状態を診断してもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。
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