メンズのクリームヘアカラー入門。柔らかな印象を似合わせる3つの法則
金髪の持つ力強さとは一味違う、柔和で洗練された雰囲気を醸し出す「クリームヘアカラー」。K-POPアイドルやファッション感度の高い男性たちから火が付き、今やメンズハイトーンカラーの定番の一つとなりつつあります。しかし、そのお洒落さゆえに「自分には似合わないかも」と、挑戦を躊躇している方も多いのではないでしょうか。
実は、クリームヘアカラーはいくつかのポイントを押さえるだけで、誰でもお洒落に“着こなす”ことができる非常に魅力的なスタイルです。この記事では、柔らかなクリームカラーをあなたのものにするための、具体的な「似合わせの法則」をプロの視点から解説します。
まずは基本から。クリームヘアカラーが持つ魅力と特徴
クリームヘアカラーを成功させるために、まずはこの色がどのようなものかを正しく理解しておきましょう。
どんな色?
- 上品なハイトーンベージュ
クリームヘアカラーとは、バターのようなコクのある黄色みと、ミルクのようなまろやかさが混ざり合った、白っぽく柔らかなハイトーンカラーを指します。ギラギラとした印象になりがちな金髪(ゴールド)と比べて、上品で中性的な雰囲気を演出できるのが最大の魅力です。
ブリーチは必要?
- クリアな発色のために必須
理想とする、にごりのないクリアなクリーム色を表現するためには、複数回(髪質によりますが2回以上が目安)のブリーチが必須となります。髪への負担は避けられないため、ダメージを最小限に抑えるためのケアブリーチの知識や、施術後の徹底した保湿ケアが非常に重要になります。
法則1:ヘアカットで印象をコントロールする
クリームカラーは、組み合わせるヘアカットによってその印象が大きく変わります。なりたいイメージに合わせて、最適なスタイルを選びましょう。
マッシュスタイル × クリーム
- 柔らかな雰囲気を最大限に引き出す
丸みを帯びたマッシュスタイルのシルエットと、クリームカラーの持つ柔らかさが完璧に調和し、優しく中性的な雰囲気を最大限に引き出します。特に、韓国風のファッションやスタイルを目指すなら、最もおすすめの組み合わせです。
センターパート × クリーム
- 色気と清潔感を両立させる
大人っぽく知的な印象のセンターパートに、クリームカラーが加わることで、柔和な色気と清潔感が生まれます。きれいめなシャツやジャケットスタイルとの相性も抜群で、上品なスタイルを好む方におすすめです。
ウルフカット × クリーム
- 個性を際立たせるエッジの効いたスタイル
襟足の動きが特徴的なウルフカットとハイトーンカラーが組み合わさり、個性的でエッジの効いた印象を創り出します。ストリート系のファッションや、周りと差をつけたい方に最適なスタイルです。
法則2:眉毛の色を制して、顔全体の統一感を出す
どんなにお洒落な髪色にしても、眉毛が黒いままでは全てが台無しです。顔全体の印象を垢抜けさせるための、最も重要な法則と言えます。
なぜ眉毛のカラーリングが重要か
- 不自然な印象を回避する
明るい髪色と黒々とした眉毛は、色のコントラストが強すぎて、どうしても髪だけが浮いて見えてしまいます。眉毛の色を髪色に近づけることで、顔全体の統一感が生まれ、驚くほど自然で洗練された印象になります。
最適な眉毛の色
- 髪色より少し暗めが基本
髪色と全く同じ明るさにするのではなく、少しだけ暗めの「アッシュブラウン」や「ナチュラルブラウン」に染めるのが、自然に見せるプロのテクニックです。
サロンでの眉カラーがおすすめ
- 安全と確実性のために
眉毛は目もとに近く、セルフでのカラーリングは非常に危険です。また、肌質に合わせた薬剤選定など専門的な知識も必要です。ヘアカラーと同時にサロンでプロに任せるのが、最も安全で確実な方法です。
法則3:ファッションのトーンを合わせて、洗練度を高める
クリームヘアカラーは、服装の色味を合わせることで、その魅力が一層引き立ちます。髪色をファッションの一部として捉え、コーディネートを楽しみましょう。
モノトーン(白・黒・グレー)
- 髪色の美しさが際立つ
シンプルなモノトーンの服装は、クリームカラーの持つ柔らかな色合いを最も引き立ててくれます。モードで洗練された印象を与えたい場合に最適です。
ワントーン(ベージュ・アイボリー)
- お洒落上級者のテクニック
髪色と服装の色味をベージュやアイボリー系で統一するワントーンコーデは、全体にまとまりが生まれ、非常にお洒落な雰囲気を演出できます。
ペールトーン(淡いブルーやグリーンなど)
- 優しい雰囲気を強調する
淡く、優しい色合いのペールトーンの服装は、クリームカラーの持つ柔和なイメージとリンクし、中性的で親しみやすい印象をさらに高めてくれます。
美しいクリーム色を保つためのアフターケア
ハイトーンカラーであるクリーム色を美しく保つためには、日々のケアが不可欠です。
色落ちと黄ばみ対策
- 紫シャンプーは必須アイテム
時間が経つと、クリーム色に含まれるベージュや白色の色素が抜け、ベースの黄色みが出てきます。この黄ばみを抑えるために、週に数回「紫シャンプー(ムラシャン)」を使用することが、美しい色合いをキープする鍵となります。
ダメージケア
- 保湿が質感を左右する
ブリーチによる乾燥は、髪のパサつきや広がりを招き、せっかくの柔らかな質感を損ないます。保湿効果の高いトリートメントや、洗い流さないタイプのヘアオイルを毎日使用し、髪の潤いを保ちましょう。
まとめ
クリームヘアカラーは、一部のお洒落な人だけの特権ではありません。「ヘアカット」「眉毛」「ファッション」という3つの似合わせの法則を理解し、実践することで、誰でも自分のものにできる、非常に魅力的なスタイルです。
特に、美しいクリーム色の土台となる繊細なブリーチ技術や、顔の印象を決定づける眉カラーは、プロの技術が不可欠です。あなたの魅力を最大限に引き出すためのトータルプロデュースを、ぜひ信頼できる理容師に相談してみてはいかがでしょうか。