ヘアカラーによる髪の傷みが気になる方へ。原因と対策を解説
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おしゃれを楽しむためにヘアカラーは有効な手段ですが、髪へのダメージが心配でためらっている方もいるかもしれません。ヘアカラーは確かに髪に負担をかける側面もありますが、正しい知識を持ち、適切なケアを行えば、ダメージを最小限に抑えながら好きな髪色を楽しむことが可能です。この記事では、ヘアカラーで髪が傷む原因から、ダメージを抑えるためのポイント、そしてご自宅でできるケア方法まで、詳しく解説します。
Contents
なぜヘアカラーで髪は傷むのか
ヘアカラーが髪に色を入れる仕組みは、髪の構造に直接働きかけるため、どうしてもダメージが発生してしまいます。その主な原因は、薬剤が持つ二つの作用にあります。
アルカリ剤によるキューティクルの開放
- キューティクルの役割
髪の最も外側にあるキューティクルは、うろこ状に重なり合って内部を保護しています。健康な髪では、このキューティクルが整っているため、ツヤがあり手触りも滑らかです。 - アルカリ剤の働き
ヘアカラーの薬剤に含まれるアルカリ剤は、このキューティクルを強制的に開かせる働きがあります。染料を髪の内部に浸透させるためには必要な過程ですが、この時にキューティクルが傷ついたり、剥がれたりすることがダメージの第一歩となります。
酸化染料によるメラニン色素の脱色
- ブリーチ作用
髪の内部に浸透した薬剤は、髪の色素であるメラニンを脱色、分解して明るくします。この作用によって、髪に新しい色を入れることができます。 - 内部へのダメージ
メラニン色素を分解する過程で、髪の主成分であるタンパク質や水分も一緒に失われやすくなります。これにより、髪の内部が空洞化し、髪そのものが弱くなってしまうのです。
髪の傷みを放置するとどうなるか
ヘアカラーによるダメージをケアせずに放置してしまうと、髪の状態はさらに悪化し、見た目や手触りにも影響が出てきます。
見た目と手触りの悪化
- パサつきや広がり
キューティクルが損傷し、内部の水分が流れ出てしまうことで、髪が乾燥してパサつきます。また、湿気を吸いやすくなり、髪がまとまらずに広がってしまう原因にもなります。 - ツヤの喪失
キューティクルの表面が乱れると、光が綺麗に反射しなくなり、髪本来のツヤが失われてしまいます。
髪の強度の低下
- 切れ毛や枝毛
髪内部のタンパク質が流出することで、髪の強度が低下します。少しの摩擦やブラッシングでも切れやすくなったり、毛先が裂けて枝毛になったりします。 - スタイリングのしにくさ
髪にハリやコシがなくなり、ヘアアイロンやワックスを使っても思い通りのスタイリングが難しくなります。
髪の傷みを抑えるヘアカラーのポイント
ダメージを完全にゼロにすることは難しいですが、いくつかのポイントを押さえることで、髪への負担を大きく軽減させることが可能です。
ダメージの少ないカラー剤を選ぶ
- 低アルカリカラー
キューティクルを開く力を抑えた、髪への負担が少ないカラー剤です。発色や明るさには限界がありますが、ダメージを優先的に考えたい方におすすめです。 - オーガニックカラー
植物由来の成分を主として作られたカラー剤で、髪や頭皮に優しいのが特徴です。化学的な染料に比べて、刺激が少ない傾向にあります。
施術方法を工夫する
- リタッチ
髪全体を染めるのではなく、新しく生えてきた根元の部分だけを染める方法です。すでに染まっている毛先部分へのダメージを避けることができるため、定期的にカラーをする方には効果的です。 - トリートメントの併用
カラー剤に栄養成分を混ぜたり、施術の前後に集中トリートメントを行ったりすることで、ダメージを補修しながら染めることができます。
信頼できる理容師に相談する
- 髪質の見極め
プロの理容師は、お客様一人ひとりの髪質やダメージの状態を正確に診断し、最適な薬剤や施術プランを提案してくれます。 - アフターケアのアドバイス
施術後の髪の状態に合わせた、ご自宅でのケア方法について専門的なアドバイスを受けることができます。
ヘアカラー後の自宅でできるケア方法
サロンでの施術だけでなく、日々のホームケアも美しい髪を保つためには非常に重要です。少しの心がけで、髪色の持ちや髪の状態は大きく変わります。
シャンプーとトリートメント
- カラーヘア専用シャンプーの使用
洗浄力がマイルドなアミノ酸系などのシャンプーや、染料の流出を防ぐ成分が配合されたカラーヘア専用のシャンプーを選びましょう。 - トリートメントで栄養補給
シャンプー後は必ずトリートメントを使い、失われたタンパク質や水分を補給して、キューティクルを整えることが大切です。
髪の乾かし方
- 優しくタオルドライ
濡れた髪は非常にデリケートです。タオルでゴシゴシこするのではなく、髪を優しく挟み込むようにして水分を吸い取りましょう。 - 洗い流さないトリートメントの使用
ドライヤーをかける前に、洗い流さないタイプのトリートメントを毛先中心になじませることで、熱によるダメージや乾燥を防ぎます。 - ドライヤーは根元から
熱が集中しやすい毛先から乾かすのではなく、まず根元をしっかりと乾かし、最後に毛先を乾かすようにすると、オーバードライを防げます。
日常生活での注意点
- 紫外線を避ける
紫外線はヘアカラーの色褪せや、髪の乾燥を促進させる原因になります。外出時には帽子をかぶったり、髪用のUVカットスプレーを使用したりして対策しましょう。 - 濡れたまま寝ない
濡れた髪はキューティクルが開いているため、枕との摩擦で大きなダメージを受けます。就寝前には必ず髪を完全に乾かす習慣をつけましょう。
まとめ
ヘアカラーによる髪の傷みは、その仕組みを理解し、適切な施術と丁寧なケアを行うことで十分に抑えることができます。特に、ご自身の髪の状態を正しく判断し、最適な方法を提案してくれる、経験豊富な理容師がいるサロンを選ぶことが何よりも重要です。専門家のアドバイスを受けながら、ダメージを気にすることなく、自分らしいヘアカラーをぜひ楽しんでください。
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