グリースで作るウェット感の出し方|艶やかで大人なヘアスタイルのコツ
ヘアスタイルに濡れたような艶を与える「ウェット感」のあるスタイリングは、色気や清潔感を演出し、コーディネート全体を大人びた印象に仕上げてくれます。この人気の質感を表現するのに最適なスタイリング剤が「ヘアグリース」です。しかし、実際に試してみると、思い通りのウェット感にならなかったり、ただベタついているだけに見えてしまったりと、難しさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、ヘアグリースを使って、上品でおしゃれなウェット感を出すための基本的な方法や、スタイリングを成功させるためのコツを詳しく解説いたします。
なぜグリースでウェット感が出るのか
そもそも、なぜヘアグリースを使うと髪にウェット感が生まれるのでしょうか。その理由は、グリースの主成分である油分や保湿成分にあります。これらの成分が髪の表面一本一本をコーティングし、光を均一に反射させることで、まるで髪が濡れているかのような深く美しい艶を生み出します。ジェルが水分によって一時的なウェット感を作り出し、乾燥すると固まるのに対し、グリースは油分の効果で時間が経っても潤いのある質感を維持し続けることができるのが大きな特徴です。
上手なウェット感の出し方とスタイリング手順
理想的なウェット感を出すためには、いくつかの重要なポイントがあります。正しい手順を理解し、少し意識するだけで仕上がりが格段に向上します。
ベースとなる髪の水分量が重要
ウェットスタイリングを成功させるための最初の鍵は、グリースを付ける前の髪の状態です。完全に乾いた髪に付けるよりも、タオルドライした後の少し水分が残っている湿った状態で使用するのが最も効果的です。髪が水分を含んでいることでグリースが均一に伸びやすくなり、より自然でみずみずしいウェット感を表現できます。もし乾いた髪に使う場合は、一度霧吹きなどで軽く髪を湿らせるか、手のひらでグリースと少量の水を混ぜ合わせてから使用すると良いでしょう。
グリースの適量と正しい付け方
次に大切なのが、グリースの量と付け方です。使用する量は、髪の長さや量によりますが、まずは少量(小豆一粒大程度)から試すのが基本です。手のひら全体、指の間までしっかりとグリースを広げ、透明になるまでよく温めてから髪に付け始めます。付ける際は、髪の根元からではなく、まず髪の中間から毛先にかけて馴染ませ、最後に手に残ったごく少量のグリースで前髪や表面の質感を整えるようにすると、失敗が少なくなります。
ウェット感を出すためのグリースの選び方
求めるウェット感の度合いによって、選ぶべきグリースの種類も変わってきます。製品選びもスタイリングの仕上がりを左右する重要な要素です。
艶の強さを重視して選ぶ
グリースと一言で言っても、その艶の強さは製品によって様々です。はっきりとした濡れ髪スタイルを作りたい場合は、製品表示に「ウェット」「シャイニー」「ハイシャイン」などの記載がある、艶の強いタイプを選ぶことをお勧めします。逆に、さりげない自然な艶を求める場合は、よりナチュラルな仕上がりの製品を選ぶと良いでしょう。
専門家のアドバイスを参考にする
理想のウェット感を叶えるためには、ご自身の髪質に合った製品を選ぶことが不可欠です。例えば、髪が乾燥しやすい方は保湿成分が多く含まれたものを選ぶなど、最適な選択は人それぞれ異なります。どのような製品が良いか迷った際には、ご自身の髪質を熟知しているヘアサロンのスタイリストに相談することが最も確実な方法です。専門家ならではの視点で、最適な一品を提案してくれるはずです。
ウェット感を出す際の注意点
最後に、ウェットスタイリングで陥りがちな失敗を避けるための注意点をお伝えします。最も気を付けたいのが、グリースの付けすぎです。量が多すぎると、上品なウェット感ではなく、不潔な印象を与えかねないベタつきに見えてしまいます。必ず少量から始め、足りなければ少しずつ足していくように心がけましょう。
まとめ
ヘアグリースを正しく使うことで、誰でも簡単にトレンド感のあるウェットヘアスタイルを楽しむことができます。髪を適度に湿らせ、適量を守り、自分に合った製品を選ぶこと。この基本的なポイントを押さえるだけで、あなたのスタイリングは格段に洗練されるはずです。ぜひ、日々のヘアセットにグリースを取り入れて、新しい自分を演出してみてはいかがでしょうか。