グリースを使った短髪のセット方法|スタイル別のスタイリング術
清潔感があり、男らしい印象を与える「短髪(ショートヘア)」は、時代を問わず多くの男性から支持される定番のヘアスタイルです。さっぱりとしているだけでなく、スタイリング剤一つで多彩な表情を見せられるのも、短髪ならではの大きな魅力と言えるでしょう。
ワックスやジェルを使ったスタイリングが一般的ですが、ここに「ヘアグリース」という選択肢を加えることで、いつもの短髪スタイルを、より一層洗練された、ワンランク上のものへと昇華させることができます。この記事では、ヘアグリースを使った短髪の基本的なセット方法を、代表的なスタイル別にご紹介していきます。
なぜ短髪のセットにグリースがおすすめなのか
まず、なぜグリースが短髪のスタイリングに適しているのでしょうか。そこには、ワックスやジェルにはない、グリースならではのメリットがあります。
艶による清潔感と大人っぽさ
グリースがもたらす最大の魅力は、その艶やかな質感です。短髪にありがちな髪のパサつきを抑え、潤いのある健康的な印象を与えることで、スタイル全体に清潔感と大人びた雰囲気をプラスしてくれます。
強力なセット力と柔軟性の両立
短い髪を根元から力強く立たせたり、サイドの髪をビシッとタイトに抑えつけたりするのに十分な、強力なセット力を持つ製品が多いのも特徴です。それでいて、ジェルのように完全に固めてしまうことがないため、自然な髪の質感を保ち、日中の簡単な手直しも可能です。
短髪のセットに適したグリースの選び方
短髪を意のままにスタイリングするためには、グリース選びが非常に重要です。短い髪は一本一本が持つ力が強いため、それをコントロールし、一日中スタイルをキープするためには、セット力の強い「ハードタイプ」以上のグリースを選ぶことが基本となります。その上で、艶を強調したシャープなスタイルにしたいのか、あるいは艶を抑えたナチュラルなスタイルにしたいのか、ご自身のなりたいイメージに合わせて艶の度合いを選ぶと良いでしょう。
【スタイル別】グリースを使った短髪のセット方法
それでは、代表的な短髪スタイルを例に、具体的なセット方法を見ていきましょう。
ベリーショート・スパイキーショートのセット方法
髪をツンツンと立たせる、動きのあるスタイルです。まず、ドライヤーを使って髪の根元をしっかりと立ち上げるように、様々な方向から風を当てて完全に乾かします。次に、適量のグリースを手のひらでよく伸ばし、髪の内側から空気を入れるように、下から上へと揉み込みながら全体に馴染ませます。最後に、指先で毛束を一本一本つまみ、ねじるようにしてシャープな束感を作っていけば完成です。
ショートヘア・ツーブロックのセット方法
トップに動きを出し、サイドはタイトに抑える、メリハリのあるスタイルです。ドライヤーの段階で、トップはボリュームを出すように、サイドは上から風を当てて抑えるように乾かし、ベースを作ります。グリースを全体に馴染ませた後、トップの部分は指で束をつまんで動きを出し、サイドと襟足は手のひらで優しく撫でつけて、タイトなシルエットに仕上げます。
おしゃれ坊主・ショートバック&サイドのセット方法
髪を立たせるのではなく、毛流れを活かしてタイトにまとめるスタイルです。ドライヤーで、作りたい毛流れの方向に沿って髪を乾かします。その後、少量のグリースを手のひらに薄く伸ばし、髪の表面を撫でつけるようにして全体に馴染ませます。最後に、コームや手ぐしで毛流れを美しく整えれば、艶やかでクラシックなスタイルの完成です。
短髪セットを成功させるための共通のコツ
どのスタイルにも共通する成功の秘訣は、スタイリング剤を付ける前の「ドライヤーでのベース作り」を丁寧に行うことです。ここで大まかな形を8割方作っておくことで、グリースはあくまでその補助として、質感の調整とキープ力の強化に集中できます。また、短髪はスタイリング剤の付けすぎが目立ちやすいため、必ず少量から試すように心がけましょう。
最高のパフォーマンスを発揮するサロン専売グリース
短髪のセットでは、強いセット力と、繊細なディテールを作るための「操作性」という、高いレベルでの両立がスタイリング剤に求められます。サロンで扱うプロ仕様のグリースは、まさしくその厳しい要求に応えるために開発されており、強力なセット力がありながらもベタつかず、伸びが良いなど、市販品とは一線を画す使用感を誇ります。
まとめ
ヘアグリースは、短髪のスタイリングにおいて、「立たせる」「寝かせる」「動きを出す」といった多彩な表現を可能にする、非常に優れたパートナーです。作りたいスタイルに合わせてセット方法を工夫することで、誰でも簡単にご自宅で、清潔感あふれる洗練された短髪スタイルを実現できます。ぜひ、グリースを使ったスタイリングに挑戦し、ご自身の新たな魅力を引き出してみてください。