グリースは手直しが簡単|崩れた髪型を復活させるプロの技
朝、時間をかけて完璧にセットしたヘアスタイルも、強風に吹かれたり、満員電車に揺られたり、あるいは日中に帽子を着脱したりと、様々な要因で崩れてしまうことがあります。一度崩れてしまった髪型を前に、「もう今日は仕方ない」と諦めてしまった経験は、多くの方にあるのではないでしょうか。
しかし、もしあなたのスタイリング剤が「ヘアグリース」であれば、その心配は無用です。グリースは、他の多くのスタイリング剤にはない、驚くほど簡単な「手直し」性能を秘めています。この記事では、グリースの手直しのしやすさの秘密と、外出先でもできる、崩れた髪型を瞬時に復活させるプロの技について、詳しく解説していきます。
なぜグリースは手直しがしやすいのか?「再整髪性」の秘密
そもそも、なぜヘアグリースは他のスタイリング剤に比べて、圧倒的に手直しがしやすいのでしょうか。その答えは、グリースが髪を「固めない」という基本的な性質にあります。
例えば、ヘアジェルのように水分が蒸発してパリパリに「固まる」タイプのスタイリング剤は、一度形が崩れてしまうと、白い粉が出たり、元に戻したりすることが非常に困難です。一方、ヘアグリースは油分や保湿成分で髪を「まとめる」スタイリング剤であるため、時間が経っても乾燥して固まることがありません。この、いつまでも柔軟性を保ち続ける性質こそが、何度でもスタイリングをやり直せる「再整髪性」の源泉なのです。
外出先でできる、グリースを使った手直しの基本手順
実際にスタイルが崩れてしまった際の、簡単な手直しの手順をご紹介します。
ステップ1(基本):まずは手ぐしで整え直す
グリースでスタイリングした髪は、多くの場合、特別な道具がなくても手ぐしだけで簡単にある程度の形に復元することが可能です。まずは鏡を見ながら、崩れた部分の毛流れを手で優しく撫でつけたり、トップのボリュームをふんわりとさせたりと、大まかな形を整え直してみてください。
ステップ2(応用):少量の水を加えてセット力を復活させる
手ぐしだけではまとまりが足りない、もう少しセット力が欲しいと感じた場合は、「少量の水」を使ってみましょう。手を少し水で濡らし、その湿った手で髪全体を撫でつけるようにして手直しをします。特に、現在主流の水性グリースは、水分が加わることでグリース成分が再活性化し、付けたてのようなセット力が一時的に復活します。これにより、より綺麗に、そして簡単にスタイルを元通りにすることができます。
ステップ3(最終手段):ごく少量のグリースを追加する
どうしてもまとまりが戻らない場合や、特に重要な場面の前などには、指先に米粒半分程度のごく少量のグリースを取り、手のひらでよく伸ばしてから、崩れが気になる部分にだけ薄く付け足すという方法もあります。ただし、つけすぎると重さでスタイルが潰れる原因になるため、あくまで最終手段として、最小限の量に留めることが重要です。
手直しがしやすいグリースの選び方
日中の手直しのしやすさを重視して製品を選ぶのであれば、まず間違いなく「水性グリース」をおすすめします。水だけで簡単にセット力が復活するため、再整髪性が非常に高いのが特徴です。また、テクスチャーが柔らかく、伸びが良い製品の方が、手直しもスムーズに行える傾向があります。
究極の「手直しやすさ」を求めるならサロン専売品へ
私たちプロが使用するサロン専売品は、セット力や艶といった基本的な性能はもちろんのこと、お客様がご自宅で、そして日中に使う際の「操作性」や「再整髪性」といった点まで、緻密に計算されて開発されています。「ベタつくことなく綺麗に手直しできる」「水だけで驚くほどまとまる」といった、高品質な製品ならではの感動的な使用感は、一度体験すると手放せなくなるかもしれません。
まとめ
ヘアグリースが持つ「固まらない」という性質は、日中のスタイルの崩れを恐れる必要がなくなる、という大きな安心感をもたらしてくれます。「手ぐし」や「少量の水」を上手に活用すれば、いつでもどこでも、朝に作ったばかりのような洗練されたスタイルを復活させることが可能です。スタイルの崩れを気にすることなく、一日中アクティブに過ごすために、ぜひグリースという心強いパートナーを日々のスタイリングに取り入れてみてはいかがでしょうか。