ヘアグリースの種類を徹底解説|成分・セット力・艶で選ぶ基本
メンズスタイリング剤の定番として、今や不動の地位を築いたヘアグリース。その艶やかな仕上がりと高いセット力に魅了され、日々のスタイリングに取り入れている方も多いことでしょう。しかし、いざ製品を選ぼうとすると、「水性」「油性」「ハード」「ソフト」といった様々な言葉が並び、その種類の多さに戸惑ってしまうことはありませんか。
自分に合ったグリースを見つけるためには、まずどのような種類が存在し、それぞれがどのような特徴を持っているのかを理解することが大切です。この記事では、数あるヘアグリースの種類を分かりやすく分類し、それぞれの特徴と選び方の基本について詳しく解説していきます。
まず知っておきたい、主成分による2つの種類
ヘアグリースは、その主成分によって、まず大きく二つの種類に分類することができます。これは使い心地やヘアケアのしやすさに直結する、最も基本的な分類です。
水性グリース
現在市場で販売されている製品の主流となっているのが、この「水性グリース」です。その名の通り水を主成分としており、グリースならではのセット力や艶感を持ちながら、シャンプーで簡単に洗い流せるという大きなメリットがあります。ベタつきが少なく、初心者の方でも非常に扱いやすいため、多くの方におすすめできる種類です。
油性グリース
昔ながらの伝統的なタイプが「油性グリース」です。ポマードとも呼ばれ、油分を主成分としています。非常に強い艶と高いセット力を持ち、水を弾く性質から汗や湿気に強いという特徴があります。その反面、洗い落ちが悪く、専用のクレンジングが必要になる場合もあるため、特定のスタイルに強いこだわりを持つ上級者向けの製品と言えるでしょう。
セット力の強さによる種類の違い
次に、スタイリングの維持力を示す「セット力」の強さによって、グリースの種類は分けられます。作りたいヘアスタイルに合わせて選ぶのが基本です。
ソフトタイプ
セット力は比較的穏やかで、髪を固めすぎることなく、自然な毛流れやまとまりを与える種類です。パーマの柔らかな動きを活かしたい時や、作り込みすぎないナチュラルなスタイルに適しています。
ハードタイプ
最も一般的で、幅広いスタイルに対応できる汎用性の高い種類です。七三分けやセンターパートなど、ある程度しっかりとした形を作り、それを一日中維持したい場合に最適です。多くの方がイメージするグリースのセット力はこのレベルにあたります。
スーパーハードタイプ
最も強力なセット力を誇る種類です。髪質が非常に硬い方や、絶対に崩したくないショートスタイル、きっちりとしたバーバースタイルなどを作る際に絶大な効果を発揮します。
仕上がりの質感(艶)による種類の違い
グリースの個性を最も象徴するのが「艶」の質感です。なりたい雰囲気に合わせて、艶の出方も選ぶことができます。
ナチュラルな艶を出す種類
ギラつきを抑えた、髪が本来持っているかのような自然で上品な光沢感を出すタイプです。ビジネスシーンなどでも使いやすく、清潔感のある印象を与えます。
強いウェット感を出す種類
濡れたような質感を強調し、色気のあるクールな印象を演出するタイプです。タイトなクラシックスタイルや、パーマのウェーブを際立たせるスタイリングに最適です。
種類の多さの中から最適を選ぶならプロに相談を
ここまで見てきたように、ヘアグリースの種類は非常に多岐にわたります。これらを組み合わせて考えると、その選択肢は無数に存在すると言えるでしょう。この中から、ご自身の髪質、骨格、そしてライフスタイルに本当に合った最適な一品を独力で見つけ出すのは、決して簡単なことではありません。そんな時は、ぜひ私たち髪のプロフェッショナルにご相談ください。専門的な知識と経験に基づき、数ある種類の中から、あなたの魅力を最大限に引き出すグリースを的確にご提案させていただきます。
まとめ
ヘアグリースの種類は、主に「成分」「セット力」「艶」という三つの軸で整理することができます。これらの種類の違いを理解し、ご自身が何を優先したいのかを明確にすることが、理想のスタイリングへの第一歩です。この記事を参考に、あなただけの最高のパートナーとなるグリースを見つけてください。