ソフトタイプのグリースを使いこなす|ナチュラルな動きと艶の作り方
ヘアグリースと聞くと、多くの方が「髪を七三分けやオールバックのように、ハードに、そしてタイトに固めるスタイリング剤」というイメージをお持ちかもしれません。しかし、ヘアグリースには様々な種類があり、その中には「ソフトタイプ」と呼ばれる、柔らかな質感のスタイリングを得意とする製品が存在します。
頑張りすぎている感じは出したくない、けれどさりげなくお洒落でまとまりのあるスタイルを作りたい。そんな現代のニーズに応えてくれるのが、このソフトタイプのグリースです。この記事では、ハードタイプとは一味違う、ソフトタイプのグリースが持つ魅力と、その特徴を最大限に活かすための使い方について詳しく解説していきます。
ソフトタイプのグリースとは?その特徴
ソフトタイプのグリースは、その名の通り、ハードタイプと比較して穏やかな性能を持つスタイリング剤です。
穏やかなセット力
最大の特徴は、髪をガチガチに固めることなく、あくまで自然なまとまりと毛流れを与える、優しいセット力にあります。髪の動きを制限しないため、素髪のような軽やかな質感を保つことができます。
柔らかなテクスチャーと優れた操作性
製品自体のテクスチャーも柔らかく、手のひらで非常に伸ばしやすいものがほとんどです。そのため、髪にもムラなく均一に馴染ませやすく、スタイリング剤の扱いに慣れていない方でも、失敗しにくいというメリットがあります。
自然で上品な艶感
ハードタイプが生み出すウェットで強い光沢とは異なり、ソフトタイプのグリースは、髪が本来持っているかのような、より自然で上品な艶感を表現することを得意としています。
ソフトタイプのグリースが活きるヘアスタイル
その穏やかな性能から、ソフトタイプのグリースは特定のヘアスタイルでその真価を発揮します。
パーマスタイル
最も相性が良いと言えるのが、パーマをかけたヘアスタイルです。パーマの柔らかなカールやウェーブを固めることなく、パサつきがちな毛先に潤いと艶を与え、その動きを最大限に引き出してくれます。
ナチュラルな毛流れスタイル
作り込みすぎない、自然な毛流れを重視するセンターパートやマッシュスタイルにも最適です。さりげないまとまりと品の良い艶をプラスすることで、エフォートレスでお洒落な雰囲気を演出します。
ソフトタイプのグリースがおすすめな髪質
ソフトタイプのグリースは、特に以下のような髪質の方にとって、悩みを解決する強力な味方となります。
髪が柔らかい・細い方(軟毛・細毛)
髪が柔らかく、ボリュームが出にくい方がハードタイプのスタイリング剤を使うと、その重さで髪が潰れてしまいがちです。軽やかな使用感のソフトタイプなら、髪のふんわり感を損なうことなく、まとまりと艶を与えることができます。
ダメージが気になる方
カラーやパーマによるダメージで、髪がパサついて広がりやすい方にもおすすめです。スタイリングと同時に髪に潤いを与え、まとまりのある健康的な髪に見せる効果が期待できます。
ソフトグリースを使ったスタイリングのコツ
ソフトタイプのグリースの性能を引き出すには、付け方がポイントになります。セット力が穏やかなため、つい多く付けすぎてしまいがちですが、量を多くしてもセット力は上がりません。むしろベタつきの原因になるため、必ず少量ずつ手に取り、足りなければ足していく、という意識が大切です。髪に馴染ませる際は、手のひらで擦り合わせるだけでなく、指の間までしっかりと広げ、髪の内側から空気を含ませるように、優しく揉み込むようにスタイリングすると、ふんわりとしたボリューム感と柔らかな動きを出しやすくなります。
上質な質感を叶えるサロン専売のソフトグリース
洗練されたナチュラルスタイルを作る上で重要なのは、単にセット力が弱いということではなく、ベタつかない軽い使用感や、上質な艶といった「質感の高さ」です。サロンで取り扱うプロ仕様の製品は、こうしたスタイリストが求める繊細な質感の表現力に徹底的にこだわって開発されています。ご自身の髪質を活かし、理想のナチュラルスタイルを実現するためには、ぜひ一度、私たちプロのスタイリストにご相談ください。
まとめ
ソフトタイプのグリースは、ハードタイプにはない「柔らかな動き」や「自然なまとまり」を表現できる、非常に魅力に溢れたスタイリング剤です。特に、パーマをかけている方や、髪が柔らかい方にとっては、これ以上ないほどの最高のパートナーとなり得るでしょう。肩の力を抜いた、自分らしいお洒落を楽しむために、ぜひ日々のスタイリングに取り入れてみてはいかがでしょうか。