整髪料「グリース」とは?ワックスやジェルとの違いと正しい使い方
メンズのヘアスタイリングに欠かせない「整髪料」。ワックスやジェル、ヘアスプレーなど、その種類は多岐にわたりますが、近年その中でも定番の地位を確立し、多くの男性から支持を集めているのが「ヘアグリース」です。名前は聞いたことがあっても、ワックスやジェルと具体的に何が違うのか、どのような特徴を持つ整髪料なのか、詳しくご存じない方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、今さら聞けない整髪料「グリース」の基本的な特徴から、他の整髪料との違い、そしてその魅力を最大限に引き出す効果的な使い方まで、分かりやすく解説していきます。
整髪料「グリース」の基本的な特徴
ヘアグリースとは、主に髪に「濡れたような艶(ウェット感)」と、「まとまりのあるセット力」を与えることを目的とした整髪料です。その最大の持ち味は、髪をパリパリに固めることなく、しなやかさを保ったまま、スタイルを長時間維持できる点にあります。また、主成分によって「水性」と「油性」の二種類に大別されますが、現在ではシャンプーで簡単に洗い流せる「水性グリース」が主流となっており、日常的に使いやすい製品が数多く展開されています。
他の代表的な整髪料との違い
グリースの立ち位置をより明確にするために、他の代表的な整髪料と比較してみましょう。
ワックスとの違い
グリースとワックスの最も大きな違いは、仕上がりの質感にあります。グリースが「艶」や「ウェット感」を出すことに特化しているのに対し、ワックスは比較的マットなものから艶のあるものまで幅広く、髪に「動き」や「束感」を与えることを得意とします。毛流れを美しく整えるならグリース、無造作な動きを出すならワックス、という使い分けが基本となります。
ジェルとの違い
ジェルとの決定的な違いは、「固まる」か「固まらない」かという点です。ジェルは、塗布後に水分が蒸発することでパリッと硬く固まり、一度作ったスタイルを強力に固定します。一方、グリースは基本的に固まることがないため、柔軟な質感を保ち続け、日中にスタイルが崩れても手ぐしで簡単に手直し(再整髪)が可能です。
グリースという整髪料が活きるヘアスタイル
グリースが持つ「艶」と「まとまり」という特性は、特定のヘアスタイルでその魅力を最大限に発揮します。
七三分けやオールバックなどのクラシックスタイル
美しい毛流れと艶やかな質感が求められる、七三分けやオールバック、バーバースタイルといったクラシックな髪型には、グリースが最も適した整髪料と言えるでしょう。
パーマスタイル
パーマをかけた髪にグリースを使用すると、カールやウェーブのリッジ(凹凸)が際立ち、潤いのあるウェットな質感を加えることができます。パサつきがちなパーマヘアを、色気のあるスタイルに昇華させます。
グリース整髪料の基本的な使い方
グリースの効果を最大限に引き出すための、基本的な使い方をご紹介します。まず、適量(はじめは少量から)を手のひらに取ります。そして、両方の手のひらで透明になるまでしっかりと擦り合わせ、体温で温めることが重要です。これにより、髪への伸びと馴染みが格段に向上します。髪の根元を避け、中間から毛先を中心に全体へ均一に馴染ませた後、コームや手ぐしで形を整えれば完成です。
高品質なグリースを求めるならサロンへ
グリースと一言で言っても、そのセット力、艶の質、そして操作性は、製品によって千差万別です。市販されている無数の製品の中から、ご自身の髪質や理想のスタイルに本当に合った一品を見つけ出すのは、決して簡単なことではありません。サロンで扱うプロ仕様の整髪料は、仕上がりの美しさや持続性、髪への優しさなど、あらゆる面で高品質に作られています。私たちプロのスタイリストは、お客様一人ひとりの髪を見極め、最適な整髪料をご提案する専門家です。
まとめ
ヘアグリースは、「艶」と「固めないセット力」を特徴とする、非常に汎用性が高く魅力的な整髪料です。ワックスやジェルとの違いを正しく理解し、ご自身の目的に合わせて使い分けることで、表現できるヘアスタイルの幅は大きく広がります。最高のパフォーマンスを発揮するあなただけの一品を見つけるために、ぜひ一度、私たちにそのお手伝いをさせてください。