夏のメンズヘアはグリースで決める|汗・湿気に負けないセット術
うだるような暑さ、そしてジメジメとした湿気。夏は、ヘアスタイルにとって一年で最も過酷な季節と言えるかもしれません。朝に時間をかけてセットした髪も、汗や湿気であっという間に崩れてしまい、「夏の間はスタイリングを諦めている」という男性も少なくないのではないでしょうか。
しかし、実はそんな夏の様々な悩みを解決し、一日中清潔感のあるスタイルを維持するための最適なスタイリング剤があります。それが「ヘアグリース」です。この記事では、夏の過酷な環境を乗り切るための、ヘアグリースの選び方と効果的な活用術について、詳しく解説していきます。
なぜ「夏」のスタイリングにグリースがおすすめなのか
一見すると、ウェットな質感のグリースは、夏のベタつきを助長するのでは、と感じるかもしれません。しかし実際には、夏特有の悩みにアプローチできる、多くのメリットを秘めています。
汗や湿気に強く、スタイルが崩れにくい
ヘアグリースは、髪の表面を油分やセット成分でしっかりとコーティングする効果があります。これにより、空気中の湿気が髪の内部に侵入するのを防ぎ、うねりや広がりを抑制します。また、セット力の強いハードタイプの製品を選べば、汗をかいてもスタイルが大きく崩れるのを防いでくれます。
ウェットな質感が涼しげで清潔感を演出
グリースがもたらす最大の魅力である「ウェットな艶感」は、見た目に涼しげで、みずみずしい印象を与えてくれます。汗で髪が濡れてしまっても、それがスタイリングの一部であるかのように見せることができるため、一日中清潔感を損ないにくいという大きなメリットがあります。
崩れても、簡単な手直しが可能
夏のスタイリングでは、汗を拭ったり、屋外の暑い場所と冷房の効いた室内を出入りしたりする中で、どうしても髪型が乱れてしまう場面があります。完全に固めてしまうジェルとは異なり、グリースは柔軟性を保っているため、水や手ぐしだけで簡単に手直しができるのも、夏には嬉しいポイントです。
夏を乗り切るためのグリースの選び方
夏のスタイリングを快適にするためには、製品選びも重要です。
セット力が強く、耐水性の高いタイプを選ぶ
汗や湿気に打ち勝つためには、まず基本として、キープ力の強い「ハードタイプ」以上のグリースを選ぶことをお勧めします。製品によっては、耐水性や耐湿性を特に高めた処方のものもあり、夏のスタイリングには最適です。
紫外線(UV)ケア成分にも注目する
夏に忘れてはならないのが、強い日差しによる紫外線ダメージです。髪のパサつきやカラーの褪色の原因となる紫外線から髪を守るため、近年ではUVカット成分が配合されたスタイリング剤も登場しています。ヘアケアという観点から、こうした製品を選ぶのも賢い選択です。
夏のグリーススタイリング|崩れさせないためのセット方法
夏のスタイリングでは、いくつかのコツを意識することで、持続性が格段に向上します。
通常よりやや少なめの量を意識する
グリースのつけすぎは、汗と混ざった際の不快なベタつきの原因となります。いつもよりやや少なめの量を、手のひらで薄く均一に伸ばしてから付けるように心がけましょう。
顔周りはすっきりとさせる
夏場は、オールバックやツーブロック、前髪を上げるアップバングといった、顔に髪がかからない、すっきりとしたヘアスタイルが特におすすめです。見た目の清潔感はもちろん、汗をかいた際の不快感も軽減されます。
夏の終わりの頭皮ケアも忘れずに
夏は、汗や皮脂、スタイリング剤、そして紫外線の影響で、頭皮に一年で最も負担がかかる季節です。毎日のシャンプーで汚れをしっかりとリセットすることはもちろんですが、夏の終わりには、サロンでのヘッドスパなどを利用して、蓄積した毛穴の汚れやダメージをリフレッシュするスペシャルケアを取り入れることも、健やかな髪を保つためには非常に有効です。
夏の過酷な環境に対応するサロン専売品
私たちプロが使用するサロン専売品には、日本の高温多湿な夏を想定し、高いセット力や耐湿性、UVカット効果、そして頭皮への優しさまで、多角的な視点で開発された高性能な製品が数多く揃っています。ご自身の髪質やライフスタイルに合った、最高の夏用グリースをお探しであれば、ぜひ一度、私たちスタイリストにご相談ください。
まとめ
これまで夏のスタイリングを諦めていた方も、ヘアグリースを正しく選び、効果的に使うことで、汗や湿気を気にすることなく、一日中快適でおしゃれなヘアスタイルを楽しむことができます。グリースを夏の最強の武器にして、暑い季節をスタイリッシュに乗り切りましょう。