グリースで髪型が崩れる原因とは?一日中スタイルをキープする対策法
朝、時間をかけてヘアグリースで完璧にセットしたはずなのに、午後になるとスタイルが崩れてしまっている。そんな経験に、がっかりしたことがある方も多いのではないでしょうか。艶やかでまとまりのあるスタイルを作れるグリースですが、「キープ力が弱く崩れる」という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、グリースでスタイルが崩れてしまうのには、いくつかの明確な原因があります。そして、その原因に合わせた正しい対策を行うことで、一日中崩れない理想のヘアスタイルを維持することは十分に可能です。この記事では、グリースを使ったスタイリングが崩れる主な原因と、その具体的な対策について詳しく解説していきます。
なぜグリースでセットしたスタイルは崩れるのか?主な原因
まず、なぜスタイルが崩れてしまうのか、その原因を知ることが対策の第一歩です。
汗や皮脂の影響
特に気温が高い日や運動後など、頭皮から分泌される汗や皮脂が、髪の根元でグリースと混ざり合ってしまうことがあります。これにより、スタイリング剤本来のセット力が低下し、髪が根元から潰れてスタイルが崩れる原因となります。
湿気による影響
雨の日や湿度の高い季節は、髪の毛が空気中の水分を吸収し、うねりや広がりが出やすくなります。これは髪質に関わらず起こり得る現象で、せっかく整えた髪の流れやまとまりが失われ、スタイルが崩れてしまいます。
グリースの付けすぎ
スタイルをしっかりキープしたいという思いから、ついグリースを多めに付けてしまうことがあるかもしれません。しかし、スタイリング剤の付けすぎは、その重さでかえって髪を潰してしまい、ボリュームダウンや型崩れを引き起こす原因となります。
髪質に合わない製品選び
ご自身の髪質に対して、セット力が弱すぎるグリースを選んでいる可能性も考えられます。例えば、髪が硬く、量が多い方がソフトタイプのグリースを使っても、髪の力に負けてしまい、時間を維持することは困難です。
崩れないスタイリングを実現するグリースの選び方と使い方
原因が分かれば、対策は明確です。日々のスタイリングで以下のポイントを意識してみてください。
キープ力の高い「ハードタイプ」を選ぶ
まず基本となるのが、製品選びです。スタイルを長時間しっかりと維持したいのであれば、セット力の強い「ハードタイプ」や「スーパーハードタイプ」と表記されたグリースを選びましょう。これが、あらゆる崩れに対する最も根本的な対策となります。
ドライヤーでのベース作りを徹底する
スタイリング剤の力だけに頼るのではなく、その前のドライヤーでの下準備が、スタイルの持続性を大きく左右します。髪を乾かす際に、根元をしっかりと立ち上げたり、作りたい毛流れの方向に乾かしたりと、丁寧なベース作りを心がけましょう。土台がしっかりしていれば、少量のグリースでも髪型は崩れにくくなります。
仕上げのヘアスプレーでコーティング
グリースのキープ力を最大限に高めるための最も効果的なテクニックが、仕上げにキープ用のヘアスプレーを使用することです。グリースで形を整えた後、髪から20センチほど離して、全体に薄く均一にスプレーします。これにより、スタイリング剤の表面に保護膜が作られ、汗や湿気といった外部の刺激から髪型を強力に守ってくれます。
もしスタイルが崩れてしまった時の対処法
万が一、外出先でスタイルが崩れてしまった場合でも、グリースなら簡単に対処が可能です。グリースはジェルと違って固まらないため、手ぐしやコームを通すだけで、いつでも簡単に手直しができます。これがグリースならではの大きなメリットです。手に少し水をつけてから髪を撫でつけると、グリースが再活性化し、よりスムーズにスタイリングを修正できます。
「崩れない」を追求したサロン専売品という選択
私たちプロがサロンワークで使用するスタイリング剤は、お客様のスタイルを次のご来店まで美しく保つことが求められるため、そのキープ力には非常に厳しい基準が設けられています。サロン専売品は、強力なキープ力を持ちながらも、ベタつきが少なく、操作性にも優れるなど、トータルバランスを極めて高い次元で追求しています。ご自身の髪質で本当に崩れないスタイリングを実現したい方は、ぜひ一度、私たちスタイリストにご相談ください。
まとめ
グリースでスタイルが崩れる主な原因は、汗や湿気、そして使い方にあります。「キープ力の高い製品を選び、ドライヤーで土台を作り、スプレーで仕上げる」という三つの対策を実践すれば、一日中理想のヘアスタイルを維持することが可能です。正しい知識を身につけ、日々のスタイリングをお楽しみください。