グリースの拭き取り方|手や髪についたベタつきを解消する簡単ケア
ヘアグリースを使ってスタイリングをしていると、セットが終わった後の手のベタつきが気になったり、意図せず顔や首筋に付いてしまったり、あるいは髪に付けすぎてしまったりと、細かなトラブルに見舞われることがあります。そんな時、正しい「拭き取り方」を知っているだけで、ストレスを感じることなく、スマートに、そして綺麗に対処することが可能です。
この記事では、日々のスタイリングで遭遇しがちな、様々なシチュエーションに応じたヘアグリースの簡単で効果的な拭き取り方について、詳しく解説していきます。
【基本編】スタイリング後の手に残ったグリースの拭き取り方
スタイリング後、最も気になるのが手のひらに残ったグリースのベタつきでしょう。この拭き取り方は、お使いのグリースの種類によって少し異なります。
水性グリースの場合
現在主流となっている水性グリースは、その名の通り水を主成分としているため、基本的には流水で簡単に洗い流すことができます。石鹸やハンドソープを使えば、油分がよりすっきりと落ち、さっぱりとした状態に戻すことができます。
油性グリースの場合
伝統的な油性グリースは水を弾く性質があるため、水だけで洗い流すのは困難です。石鹸やハンドソープをよく泡立て、手のひらの油分としっかり混ぜ合わせる(乳化させる)ようにして洗い流してください。
外出先などで水が使えない場合
すぐに手が洗えない状況では、ウェットティッシュが非常に有効です。特にアルコール成分が含まれているタイプのものであれば、油分を分解しやすく、よりさっぱりと拭き取ることが可能です。
【応用編】髪に付けすぎてしまった場合の拭き取り方
グリースを髪に付けすぎてしまい、スタイルが重くなったり、ベタついて見えたりする場合も、慌てずに拭き取ることで調整が可能です。
拭き取る際の注意点
まず、大前提として、ゴシゴシと強く擦るのは絶対に避けてください。せっかく作ったスタイルが完全に崩れてしまうだけでなく、髪のキューティクルを傷つける原因にもなります。あくまで「優しく油分を吸い取る」という意識で行いましょう。
拭き取りの手順
ティッシュペーパーや乾いたタオルを用意します。そして、余分なグリースが付いている部分の毛束を、根元から毛先に向かって、優しく挟み込むようにします。これを数回繰り返すことで、ティッシュやタオルが余分な油分を吸い取ってくれます。少し湿らせた蒸しタオルなどを使うと、熱でグリースが柔らかくなり、より効果的に拭き取ることができます。拭き取った後は、ドライヤーの温風を軽く当てながら、手ぐしやコームで馴染ませ直すと、より自然な仕上がりになります。
顔や首筋に付いてしまった場合の拭き取り方
スタイリング中に、誤って顔や首筋にグリースが付いてしまうこともあります。皮膚はデリケートなため、乾いたティッシュなどで強く擦るのは避けましょう。ウェットティッシュや、水で湿らせたコットン、ティッシュなどを使い、付着した部分を優しく押さえるようにして拭き取るのが、肌への負担が最も少ない方法です。
「拭き取り」の手間を減らす、高品質なグリースという選択
そもそも、スタイリング剤の不快なベタつきや、髪への馴染みの悪さが、手や顔に余分なグリースが付着する原因となっている場合があります。サロンで私たちが使用するプロ仕様の製品は、ベタつきが少なく、少量でも驚くほどよく伸びて髪にすっと馴染むため、こうした「拭き取り」が必要になる場面そのものを減らすことができます。「扱いやすいスタイリング剤は、失敗しにくい」。この観点から、日々のスタイリングをより快適にするための製品選びをしてみるのも良いでしょう。
まとめ
手に付いたグリースは水やウェットティッシュで、髪に付けすぎてしまった場合はタオルやティッシュで優しく吸い取ることで、簡単に拭き取り、リカバリーすることが可能です。正しい拭き取り方を知っておけば、グリースを扱う上での小さな失敗を恐れる必要はありません。ぜひスマートな対処法をマスターして、日々のスタイリングをお楽しみください。