2025.08.13

【剛毛ベリーショートの男性へ】ワックス選びで全てが決まる。プロが教える、質感コントロール術

fnbbsp0530

硬くて広がりやすい「剛毛」の悩みを解決するために、潔くベリーショートにした。これで毎朝のスタイリングも楽になるはず…と思いきや、髪が硬すぎてワックスが効かず、ただツンツンと立つだけで、かえってスタイリングが難しくなってしまった。そんなご経験はございませんか。実は、剛毛のベリーショートスタイルこそ、その方の印象を決定づける「質感」を、どのスタイリング剤で、どのように創り出すかが、お洒落に見えるか否かの全てを決めると言っても過言ではございません。この記事では、剛毛ベリーショートを最高のヘアスタイルへと昇華させるための、プロが実践するスタイリング剤の選び方と使い方について、詳しく解説してまいります。

Contents

なぜ剛毛のベリーショートは、スタイリング剤選びが重要なのか
なりたい質感で選ぶ。剛毛ベリーショートのためのスタイリング剤
- ドライで無骨な「マット質感」を創るなら
- 清潔感のある「ウェット質感」を創るなら
スタイリングを格上げする、プロの付け方と手順
最高のスタイリングは、最高の「カット」から生まれる

なぜ剛毛のベリーショートは、スタイリング剤選びが重要なのか

剛毛のベリーショートスタイルは、何もしなければ、その髪の硬さから、動きのない、単なる「短い髪」に見えてしまいがちです。スタイリング剤の役割は、その硬い髪に、意図した「束感」や「毛流れ」、そして「質感」を与え、デザイン性のある洗練されたヘアスタイルへと昇華させることにあります。また、剛毛の持つ、根元から浮き上がりやすい性質を、抑えるべき部分は抑え、トップの立ち上がりなど活かすべき部分は活かす、といった巧みな「コントロール」を行うためにも、スタイリング剤の選択が極めて重要となるのです。

なりたい質感で選ぶ。剛毛ベリーショートのためのスタイリング剤

「ワックス」という言葉の枠にとらわれず、ご自身のなりたいイメージに合わせて、最適なスタイリング剤を選びましょう。

ドライで無骨な「マット質感」を創るなら

ラフで、飾らない、無骨な男らしさを演出したいのであれば、ツヤのないマットな質感が最適です。そのためのスタイリング剤が、「ハードワックス」や「クレイワックス」です。高いセット力とキープ力を持ち、ドライな質感で、しっかりとした束感を創り出すことができます。

清潔感のある「ウェット質感」を創るなら

清潔感と、大人の色気を両立させたいのであれば、濡れたようなツヤのあるウェットな質感がおすすめです。そのためのスタイリング剤が、「ジェル」や「グリース」です。「ジェル」は、最も強力な固定力とウェット感を持ち、髪をパリッと固めて一日中スタイルをキープします。「グリース」は、ジェルに近い美しいツヤ感を持ちながら、固めすぎずにしなやかにまとまり、手ぐしでの手直しも可能です。

スタイリングを格上げする、プロの付け方と手順

最高のスタイリング剤を選んでも、その付け方一つで仕上がりは大きく変わります。プロが実践する、最も重要な手順は「一度、全ての髪に付ける」ことです。まず、髪全体を軽く濡らし、タオルドライした「半乾き」の状態から始めます。次に、適量（最初は小豆大程度）のスタイリング剤を手のひら、そして指の間まで、完璧に伸ばしてください。そして、いきなり形を創ろうとするのではなく、まずは髪全体をシャンプーするかのように、根元から毛先まで、ランダムに揉み込み、全ての髪にスタイリング剤を行き渡らせるのです。この土台作りの後、改めて指先で毛束をつまんで束感を創ったり、トップを立ち上げたり、サイドを抑えたりして、理想のシルエットを形成していきます。

最高のスタイリングは、最高の「カット」から生まれる

これまで、スタイリング剤の重要性について解説してまいりましたが、どんなに優れた製品を、正しい方法でお使いいただいたとしても、その土台となるヘアカットが緻密に計算されていなければ、美しいスタイルを創り出すことはできません。剛毛の浮きやすい性質を考慮し、スタイリング剤を付けた時に、自然で美しい束感が生まれるように、毛先の一本一本の質感までをミリ単位で調整すること。それこそが、私たちプロの理容師にしかできない、最も価値ある仕事です。

私たち誠実な理容師は、お客様がご自宅で、わずか数分で、まるでサロン帰りのようなスタイリングが再現できるような、計算され尽くしたベリーショートをデザインする専門家です。その髪質を、最高の個性へと変えるために、ぜひ一度、私たちにご相談ください。

FRESHNESS BARBER shop