【メンズ剛毛】くしが通らない髪が変わる!プロが教える正しい櫛の選び方・使い方と根本対策
はじめに
硬くて多く、そしてゴワつく「剛毛」。その力強い髪質に、毎朝のスタイリングだけでなく、髪を「くし」でとかすという基本的な行為にさえ、ストレスを感じてはいませんか。「無理やりとかして痛い思いをした」「プラスチックのくしが折れてしまった」そんな経験から、ご自身の髪をとかすことを、半ば諦めてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そのお悩みは、あなたに合った正しい「くし」を選び、そして使い方を工夫することで、大きく改善することができるのです。
なぜ「剛毛」はくしが通りにくく、広がりやすいのか?
まず、なぜ剛毛はくしが通りにくいのか、その理由を理解することが大切です。剛毛は、髪一本一本が太く、密度も高く生えているため、物理的にくしの歯と歯の間を通り抜けにくいのです。また、乾燥しやすい性質も持っているため、無理にとかそうとすると静電気が発生し、髪の表面を覆うキューティクルが傷ついて逆立ち、かえって髪全体が広がってしまうという悪循環に陥りやすいのです。
剛毛メンズのための「くし・ブラシ」選びのポイント
この手強い髪質と上手に付き合うためには、まず「道具選び」が非常に重要になります。目的に合わせて、適切な種類のくしやブラシを選びましょう。
ドライヤー時に最適な「スケルトンブラシ」
髪を乾かしながら使うのに最もおすすめなのが、ブラシの目が粗く、土台部分が骨組みのようになっているスケルトンブラシです。目が粗いため、剛毛でも引っかかりにくく、髪の根元からスムーズにとかすことができます。また、ドライヤーの風が通り抜けやすいため、髪を効率的に乾かすことができるのも大きな利点です。
スタイリングの仕上げに「デンマンブラシ」
ある程度髪が乾いた後のブローや、スタイリングの仕上げには、半円状の形が特徴的なデンマンブラシが有効です。適度なテンションをかけながら髪をとかすことで、髪の表面のキューティクルが整い、美しいツヤとまとまりを生み出します。
静電気を防ぐ「天然素材のくし」
乾燥する季節や、髪のパサつきが特に気になる場合には、猪毛や豚毛といった天然の毛を使ったブラシや、木製のくしなどもおすすめです。プラスチック製のものと比べて静電気が起きにくく、髪に含まれる油分を毛先まで行き渡らせ、自然なツヤを与えてくれます。
くしの効果を最大限に引き出す、プロのとかし方
どんなに良いくしを選んでも、使い方が間違っていては意味がありません。まず、いきなり根元から力を入れてとかすのではなく、絡まりやすい毛先から、少しずつ優しくほぐすようにとかしていくのが鉄則です。特に、髪を洗った後は、洗い流さないトリートメントなどを付けた濡れた状態で、目の粗いブラシで毛流れを整えてから乾かすと、驚くほどまとまりが良くなります。
しかし、くしだけでは限界があるという事実
正しいくし選びと使い方を実践すれば、日々のストレスはかなり軽減されるはずです。しかし、くしやブラシは、あくまで髪の「状態」を整えるための道具であり、髪の「量」や「形」そのものを変えることはできません。どんなに優れた道具を使っても、カットがあなたの剛毛という髪質に合っていなければ、根本的な扱いにくさは解決しないのです。
鍵を握るのは、くし通りを良くする髪を創る「誠実な理容師」
ここで重要になるのが、プロフェッショナルである「誠実な理容師」の存在です。誠実な理容師は、お客様の髪質を正確に診断し、最適な道具選びやケア方法をアドバイスすると同時に、そもそも「くしがスムーズに通る」髪の状態を、カットによって創り出します。剛毛の重さや密集している部分を的確に見極め、緻密な毛量調整や質感調整を施すことで、あなたの髪を、驚くほど扱いやすい状態へと導いてくれるのです。
まとめ
剛毛というお悩みに対して、ご自身に合った「くし」を見つけることは、非常に有効な対策です。しかし、それはあくまで最高のヘアスタイルを実現するための「土台作り」の一環です。その土台の上に、信頼できるプロによる、あなたのための「最高のカット」が加わることで、初めて悩みは解消され、あなたの髪質は誰にも真似できない魅力的な個性へと変わります。あなたの髪に最適な「くし」と、そのくしが喜ぶような「カット」。その両方を、ぜひ私たちと一緒に見つけませんか。