【中学1年生の君へ】硬くて多い「剛毛」は、君だけの個性だ。悩みを自信に変える、ヘアスタイルの教科書
小学生の頃と比べて、なんだか髪が硬くなってきた。量も増えて、朝になると爆発したように広がって、なかなかまとまらない。周りの友達の、サラサラとした髪が少し羨ましくなって、ご自身の「剛毛」という髪質が、嫌になってしまってはいませんか。その悩み、私たちには、痛いほどよく分かります。しかし、どうか安心してください。その力強く、しっかりとした髪は、君が、少年から大人へと、たくましく成長している、何よりの「証」なのです。この記事では、その素晴らしい個性を、悩みから自信へと変えるための、ヘアスタイルの最初の教科書として、私たちプロの理容師が、優しく、そして詳しく解説してまいります。
なぜ、中学生になると髪質が変わると感じるのだろう
まず、なぜ、この時期に髪質が変化するのか、その理由からお話しいたしましょう。中学生という時期は、心も体も、子供から大人へと大きく変わっていく、とても大切な時間です。この「第二次性徴」と呼ばれる時期には、男性ホルモンの影響を受けて、体つきがたくましくなるのと同時に、髪の毛も、子供の頃の細く柔らかい髪から、一本一本が太く、しっかりとした、大人の髪へと生まれ変わっていくのです。ですから、君の髪が硬く、そして多くなってきたのは、決して特別なことではなく、とても自然で、そして何よりも健康なことなのです。
「剛毛」は、実はたくさんのメリットを持っている
扱いにくいと感じてしまうかもしれないその髪質ですが、実は、他の髪質の方が羨むような、たくさんの素晴らしいメリットを持っています。例えば、髪一本一本にハリとコシがあるため、スポーツで汗をかいても、ヘアスタイルがぺしゃんこになりにくく、力強い印象を保つことができます。また、髪が丈夫であるため、ダメージにも強く、常に健康的で、若々しい見た目を維持しやすいという長所もございます。悩みというのは、見方を変えれば、他の誰にもない、君だけの魅力的な個性となるのです。
校則OK!清潔感がアップする、おすすめのヘアスタイル
それでは、校則の範囲内でも、君の個性を最高に輝かせることができる、清潔感に溢れたヘアスタイルをご紹介いたします。
爽やかさNo.1「ベリーショート/ソフトモヒカン」
剛毛の悩みを最もシンプルに解決し、魅力を最大限に引き出すのが、潔い短髪です。サイドをすっきりと短くし、トップに少しだけ長さを残すことで、剛毛の立ち上がりやすい性質を活かした、立体感のあるスタイルが完成します。部活動などで汗を流す君にも、最適なヘアスタイルです。
ナチュラル派の「ショートレイヤー」
あまり短くしすぎるのに抵抗がある場合は、全体的に短めに整えつつ、トップにだけ軽い段差(レイヤー)を入れるスタイルがおすすめです。このひと工夫で、髪の重たい印象が解消され、スタイリング剤を使わなくても、自然な動きと軽やかさが生まれます。
毎日の「ちょっとしたコツ」で、髪はもっと扱いやすくなる
日々のほんの少しの工夫で、君の髪は、もっと言うことを聞いてくれるようになります。まず、お風呂上がりのドライヤーが、朝の髪の状態を決めます。濡れたまま寝てしまうのが、髪が爆発する最大の原因です。ドライヤーで、髪の根元からしっかりと乾かし、広がりやすいサイドは、手のひらで軽く押さえながら乾かす。たったこれだけのことで、翌朝のまとまりは、驚くほど変わります。
悩んだら、床屋の「プロ」に相談してみよう
自分の髪質や頭の形に、本当に似合う髪型は何か。校則の中で、どこまでお洒落を楽しむことができるのか。そんな風に一人で悩んでしまった時は、いつでも私たち、髪の専門家である「理容師」に相談してください。理容室、つまり「床屋」は、お父さんやお爺さんだけが行く場所ではございません。君のように、これからもっと格好良くなりたいと願う、全ての男性のための場所です。
私たち誠実な理容師は、君の悩みを真剣に聞き、髪質のことはもちろん、校則や部活動のことまでを考慮して、君にとって最高のヘアスタイルを一緒に見つけ出す、頼れるパートナーです。その剛毛は、これから先の人生で、君の男らしさを支える、素晴らしい個性となります。その個性を、最高に輝かせるための第一歩を、ぜひ私たちと一緒に踏み出してみませんか。