フェードスタイルに合う整髪料は?質感で選ぶ、プロ推奨アイテムと使い方
理容室で完璧に仕上げてもらった、シャープでクリーンなフェードスタイル。そのかっこよさの秘訣は、精密なカット技術はもちろんのこと、仕上げに使われる**「整髪料」**にも隠されています。
「ジェル、ワックス、ポマード…色々あるけど、何が違うの?」
「自分の髪型には、どの整髪料がベストなんだろう?」
そんな、多くの男性が抱える整髪料選びの悩みを解決するために、この記事では、あなたのフェードスタイルを120%輝かせる、最適な一品の見つけ方と、そのポテンシャルを最大限に引き出す使い方を、プロの視点から詳しく解説します。
あなたはどっち派?「ウェット系」vs「マット系」整髪料の選び方
フェードスタイルに合わせる整髪料は、大きく分けて**「ウェット(ツヤ)系」と「マット(ドライ)系」**の2種類に分類できます。まずは、あなたがどちらの質感を求めているかを考えてみましょう。
《ウェット(ツヤ)系整髪料》
- 代表例: ポマード、グリース、ジェル
- 特徴: 濡れたようなツヤ感を出し、髪をビシッとまとめるクラシックなスタイルが得意です。清潔感と大人の色気を両立させることができます。
- なぜフェードと相性が良いのか? フェードの命である、0mmからの滑らかなグラデーションは、光が当たることで、その繊細な濃淡がより際立ちます。ウェット系の整髪料は、トップの髪に美しいツヤを与え、光を反射させることで、刈り上げた部分とのコントラストを強調。ヘアスタイル全体を、より立体的でシャープに見せてくれるのです。
《マット(ドライ)系整髪料》
- 代表例: クレイワックス、マット系ワックス
- 特徴: ツヤを抑え、乾いたようなドライで自然な質感を出すのが特徴です。無造作な動きや、ラフな束感を作るのが得意です。
- どんな時に使うか? カジュアルなファッションに合わせたい時や、パーマをかけていて、その柔らかな質感をそのまま活かしたい時におすすめです。作り込みすぎていない、こなれた雰囲気を演出できます。
【髪型別】プロが推薦する整髪料のベストマッチ
なりたい質感の方向性が決まったら、次はあなたの髪型に最適な整髪料を選びましょう。
- サイドパート / スリックバック(オールバック)なら…→ ポマード or グリースクラシックな面を整えるスタイルには、強いツヤと高いホールド力(固定力)を持つこれらの整髪料が不可欠です。コームを使って、ビシッとタイトに仕上げましょう。
- クロップスタイルなら…→ ジェル or マットワックスジェルを使ってツヤを出し、シャープでクリーンな印象に仕上げるのが王道です。一方で、あえてマットワックスを使い、ラフでカジュアルな束感を出すのも現代的でお洒落です。
- パーマスタイルなら…→ グリース or ムース or ワックスパーマの柔らかなカールやウェーブを活かすためには、固まりすぎず、髪になじませやすい整髪料が適しています。ウェットな質感が欲しいならグリース、カールを綺麗に出したいならムース、ドライな質感でラフに動かしたいならワックスを選びましょう。
整髪料の能力を最大限に引き出す、プロのセット術
最高の整髪料も、使い方が間違っていては意味がありません。プロが実践する基本手順をマスターしましょう。
- STEP 1:準備(濡らす・乾かす)整髪料をつける前に、まずは髪を根元からしっかり濡らして寝癖をリセットします。そして、ドライヤーを使い、作りたい毛流れやボリュームの「土台」を8割方作ってしまうこと。これが、少量の整髪料で効果的にセットするための最大の秘訣です。
- STEP 2:整髪料の付け方適量(最初は小豆一粒大から)を手に取り、手のひら、指の間まで完全に透明になるまでしっかり伸ばします。そして、髪の表面に撫でつけるのではなく、髪の根元から指を入れて、全体に均一になじませていきます。
- STEP 3:仕上げコームや手ぐしを使い、全体のシルエットや毛流れを整えます。つけすぎたと感じた場合は、ドライヤーの温風を軽く当てることで、余分な水分や油分を飛ばし、質感を調整する裏技もあります。
なぜ理容室(バーバー)は整髪料にこだわるのか?
最高の整髪料は、最高のカットがあって初めて、その真価を発揮します。そして、あなたに合う最高の整髪料を知っているのは、あなたの髪を最も理解しているプロの理容師です。
- スタイルを完成させる「最後のピース」だからプロの理容師にとって、カットはあくまで精密な設計図。そして整髪料は、その設計図を完璧な作品として完成させるための、いわば「最後のピース」です。だからこそ、一つ一つの製品の特性を熟知し、仕上げに徹底的にこだわるのです。
- 文化としての「バーバースタイル」だから特にポマードやグリースは、古くから続くバーバーカルチャーと密接に結びついています。整髪料を選ぶことは、単なる機能だけでなく、そのスタイルが持つ歴史や文化を、その身に纏うことでもあるのです。
- あなたの髪を、誰よりも理解しているからプロの理容師は、カットを通して、あなたの髪質(硬さ、太さ、生え癖)を誰よりも深く理解しています。だからこそ、無数にある選択肢の中から、あなたにとって本当に必要な整髪料を、的確にアドバイスすることができるのです。
まとめ
フェードスタイルに合う整髪料は、あなたが「どんな質感になりたいか」、そして「どんな髪型か」によって決まります。ウェット系とマット系の特徴を理解し、正しい使い方をマスターすれば、あなたの毎日のスタイリングは劇的に向上します。
しかし、最高の整髪料も、それを活かすための完璧なカットと、プロからの的確なアドバイスがなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。
もし、整髪料選びに迷っているなら、それは新しいヘアスタイルに挑戦する絶好の機会かもしれません。ぜひ信頼できる理容室で、カットと一緒に「自分に合う最高の整髪料」を見つけてみてはいかがでしょうか。