【メンズフェードスタイル入門】デキる男の髪型。種類からオーダー方法まで完全ガイド
最近、街中のお洒落な男性や、ビジネスシーンの第一線で活躍するエグゼクティブたちのヘアスタイルに、ある共通点があることにお気づきでしょうか。それは、サイドとバックを精密に、そして美しく刈り上げた**「フェードスタイル」**です。
「よく聞くけど、ただの刈り上げと何が違うの?」
「自分にも似合うかな?どうやって頼めばいいんだろう?」
今、最も旬で、最も男を上げる髪型と言っても過言ではないフェードスタイル。この記事では、そんな興味を持ち始めたあなたのための「入門書」として、その基本の“き”から、人気の髪型、失敗しないオーダー方法まで、魅力の全てを徹底的に解説します。
今さら聞けない。フェードスタイルとは?普通の刈り上げとの決定的な違い
まず、フェードスタイルが、あなたがこれまで経験してきた「刈り上げ」とは全くの別物であるということを理解しましょう。
- 一般的な刈り上げ: 3mmや6mmといったアタッチメントを使い、均一な長さに刈りそろえるスタイル。
- フェードスタイル: 0mm(スキン)に近い極端な短さから、トップの長い髪に向かって、**ミリ単位で徐々に長くしていく「グラデーション」**をつける刈り上げ技術。
この滑らかなグラデーションによって生まれる**「色の濃淡」**が、フェードスタイルの最大の特徴です。それは、単なる刈り上げではなく、頭の形そのものを美しく見せる、芸術的な技術なのです。
なぜ、デキる男たちは「フェードスタイル」を選ぶのか?
ではなぜ、感度の高い男性たちは、こぞってこのスタイルを選ぶのでしょうか。それには、見た目のかっこよさ以上に、多くの実用的なメリットがあるからです。
- 1. 究極の清潔感が、信頼を生むサイドとバックが常にすっきりと整えられているため、ビジネスシーンで最も重要視される「清潔感」を完璧に演出できます。襟足やもみあげのディテールにまで気を配る姿勢は、仕事の丁寧さにも通じ、相手に誠実で信頼できる印象を与えます。
- 2. 精悍で、自信に満ちた印象を与えるフェードのシャープなシルエットは、顔つきまで引き締め、あなたをより精悍で、自信に満ちた印象に見せてくれます。ヘアスタイルが、あなたの内面的な強さを代弁してくれるのです。
- 3. 驚くほど、朝のスタイリングが楽になるヘアスタイルの土台となるサイドとバックが完璧に仕上がっているため、あなたがセットすべきはトップの髪だけ。ジェルやポマードを軽くつけるだけでスタイルが完成し、忙しい朝の時間を大幅に短縮できます。
- 4. オンもオフも。どんなシーンにも対応する万能性タイトにセットすればスーツスタイルに完璧にマッチし、少しラフに崩せば休日のカジュアルな服装にも自然に馴染みます。シーンを選ばない万能性も、多くの男性に選ばれる理由です。
【メンズ】人気のフェードスタイルカタログ
フェードは、トップの髪型との組み合わせで、様々な表情を見せます。代表的なスタイルをご紹介します。
《ビジネス・クリーン系》
- サイドパート: 知的で誠実な印象を与える、七三分けの王道スタイル。どんなビジネスシーンでも通用する鉄板の髪型です。
- クロップスタイル: トップを短くし、前髪を前に流すスタイル。誠実さの中に、現代的なお洒落さをプラスできます。
- ローフェード: 刈り上げの高さを抑えた、最もさりげないフェード。初めての方でも挑戦しやすい、上品なスタイルです。
《カジュアル・個性派系》
- ショートパーマ: トップにパーマで動きを加えることで、スタイリングが楽になり、一気にファッショナブルな雰囲気に。
- スリックバック: トップを全て後ろに流す、力強くワイルドなクラシックスタイル。
- ハイフェード: より高い位置まで大胆に刈り上げるスタイル。ストリート感が強く、個性を表現したい方に最適です。
初めてでも安心。フェードスタイルのオーダー方法
理想のスタイルを手に入れるために、オーダーの際は以下のステップを意識しましょう。
- STEP 1:理想のスタイル写真を見つけるこれが最も確実で、重要なステップです。SNSや雑誌で、自分の理想に近いスタイルの写真をいくつか見つけておきましょう。
- STEP 2:フェードの「高さ」と「始まりの短さ」を決める
- 高さ: 「低め(ロー)」「普通(ミドル)」「高め(ハイ)」から選びます。
- 短さ: 「0mmのスキンフェードで、地肌が見えるように」「地肌が透けない程度で、一番短く」など、始まりの長さを伝えます。
- STEP 3:トップの髪型と長さを伝える「サイドパートにしたい」「クロップで、前髪は眉毛にかからないくらいに」など、トップの希望を伝えます。
- STEP 4:最後はプロに相談する一通り希望を伝えたら、「僕の骨格や髪質だと、どうするのが一番似合いますか?」とプロの意見を聞いてみましょう。あなたにとって最高のスタイルを提案してくれるはずです。
なぜ、本物のフェードスタイルは理容室(バーバー)でしか創れないのか
フェードスタイルは、単なる流行の髪型ではありません。それは、専門的な技術と知識、そして文化に裏打ちされた、非常に奥深いスタイルです。
- 1. ミリ単位を操る「職人技」0mmからの滑らかなグラデーションは、数種類のバリカンやコーム、そして刃の長さを調整するレバーを自在に操る、熟練の理容師にしかできない、まさに彫刻のような技術です。
- 2. 骨格を読み解く「診断力」プロの理容師は、お客様一人ひとりの頭の形を見極め、どこを刈り込み、どこに長さを残せば、最もシルエットが美しく見えるかを瞬時に判断し、デザインします。
- 3. 清潔感を極める「仕上げ」理容師だけの特権であるカミソリを使った産毛の処理や、シャープなラインアップが、仕上がりのレベルを、他のどこでも真似できない領域へと引き上げます。
まとめ
フェードスタイルは、男性をより清潔に、より精悍に、そしてよりスタイリッシュに見せる、現代のメンズヘアにおける最適解の一つです。様々な種類があるため、あなたの個性やライフスタイルに合ったスタイルが、必ず見つかります。
しかし、その真価は、施術者の技術力によって大きく左右されることを忘れてはいけません。
いつものヘアスタイルから一歩踏み出し、本物の格好良さを手に入れたいと願うなら、ぜひ一度、フェードスタイルを極めたプロの理容師に、あなたの髪を預けてみてはいかがでしょうか。