坊主とツーブロックの組み合わせ|個性が光る短髪スタイル解説
坊主スタイルに新たなアクセントを
すっきりと清潔感のある坊主頭と、メリハリのあるデザイン性が魅力のツーブロック。この二つの人気の髪型を組み合わせることで、互いの長所を活かした、個性的でおしゃれな短髪スタイルが生まれます。「短い坊主頭にツーブロックなんてできるのだろうか」と不思議に思われるかもしれませんが、それは十分に可能であり、いつもの坊主頭とは一味違う印象を演出したいと考える方にとって、非常に魅力的な選択肢となります。
ここでは、坊主頭にツーブロックの要素を取り入れた髪型の特徴や、その魅力について詳しく解説いたします。
坊主のツーブロックとはどのような髪型か
まず、「ツーブロック」とは、本来、側頭部(サイド)や後頭部などを短く刈り上げ、その上の髪を長く残して被せることで、髪の長さに二つの明確な段階(ブロック)を作る髪型のことを指します。
これを坊主頭に応用する場合、長い髪を「被せる」という概念とは少し異なります。その代わりに、側頭部を例えば3mmといったように非常に短く刈り込み、それに対して頭頂部(トップ)の髪を9mmや12mmといった、側頭部よりも明らかに長い長さに設定します。そうすることで、短い髪の中にも意図的に長さの段差(ブロック)を作り出し、デザイン性を生み出すのです。
側頭部から頭頂部にかけて滑らかに長さを繋げていくソフトモヒカンとは異なり、この長さの段差をあえて見せることが、坊主のツーブロックの大きな特徴と言えるでしょう。
坊主ツーブロックが与える印象と利点
坊主頭にツーブロックの要素を取り入れることで、均一な長さの坊主頭とはまた違った、個性的でおしゃれな印象を与えることができます。計算された長さの差が、髪型へのこだわりを感じさせ、周りの方と差をつけたいと考える方に適しています。
また、実用的な利点も多くあります。その一つが、髪型全体の形が非常に引き締まって見えることです。側頭部を思い切って短くするため、全体の輪郭にメリハリがつき、精悍な雰囲気になります。
さらに、日本人に多い、頭の側面(ハチ)が張っていて、髪が横に膨らみやすいというお悩みを解消するのにも大変効果的です。膨らみやすい部分を短く刈り込んでしまうことで、全体のまとまりが良くなり、ご自身での手入れも楽になります。
注文する際のポイントと長さの目安
理容室でこの髪型を注文する際には、刈り上げる部分と長さを残す部分、それぞれの長さを具体的に「ミリメートル」で伝えるのが最も確実な方法です。「サイドを3mmにして、トップは12mmでお願いします」というように、長さの差を明確に伝えることで、ご自身の理想とするイメージを理容師と共有しやすくなります。
また、その長さの段差の部分を、どのくらいはっきりと見せるのか、あるいは少しだけ自然に繋げるのか、といったご希望を伝えることで、より細やかな調整が可能です。どのような形が良いか迷われる場合は、ご希望に近い髪型の写真などをお持ちいただくのも良いでしょう。
ご自宅での簡単な手入れ
基本的には手入れが簡単な髪型ですが、長さを残した頭頂部の髪に、ほんの少しだけ手を加えることで、よりおしゃれな雰囲気を楽しむことができます。少量のワックスやジェルといった整髪料を手のひらでよく伸ばし、トップの髪に揉みこむようにして馴染ませると、自然な毛束感や艶を出すことができます。
坊主とツーブロックを組み合わせた髪型の魅力を最大限に引き出すためには、お客様一人ひとりの骨格に合わせて、刈り上げる範囲や長さの差を精密に計算する、専門家の技術が求められます。お客様の「もっと個性を出したい」というご要望に、私達は高い技術でお応えいたします。あなただけの特別な髪型を、一緒に作ってみませんか。