坊主頭の種類を解説|長さ別の印象と自分に似合うスタイルの見つけ方
坊主頭の魅力とは
坊主頭は、その潔さから清潔感があり、男性的な力強さを感じさせる髪型として、古くから多くの男性に選ばれてきました。手入れがしやすいという実用的な側面だけでなく、ミリ単位の長さの違いで大きく印象が変わり、個性を表現できる奥深い髪型でもあります。
一言で坊主頭といっても、その種類は様々です。ご自身の好みや骨格、ライフスタイルに合わせて長さを調整することで、誰にでも似合う可能性があるのが坊主頭の大きな魅力と言えるでしょう。ここでは、代表的な坊主頭の種類と、それぞれの髪型が与える印象についてご紹介いたします。
長さで変わる坊主頭の種類と印象
坊主頭の印象を最も大きく左右するのは、髪の長さです。理容室ではバリカンを用いてミリ単位で長さを調整していきます。ここでは長さ別にその種類と特徴を見ていきましょう。
短めの坊主頭(1mm~3mm程度)
頭皮の色が透けて見えるほど短い、非常に潔い印象の坊主頭です。顔の輪郭や頭の形がはっきりと表れるため、精悍で引き締まった雰囲気になります。手入れが最も簡単で、常にさっぱりとした清潔感を保つことができます。骨格の美しさを活かしたい方や、個性的な力強さを表現したい方に適しています。
標準的な長さの坊主頭(5mm~9mm程度)
一般的に多くの方が「坊主頭」として想像するのが、このくらいの長さではないでしょうか。頭皮の透け感が少なくなり、髪の黒々とした質感が感じられます。爽やかで誠実な印象を与えやすく、学生から社会人まで、幅広い世代や職種の方に受け入れられやすい髪型です。どのような服装にも合わせやすい、バランスの取れた長さと言えます。
長めの坊主頭(12mm~15mm以上)
坊主頭と短いソフトモヒカンの中間のような、柔らかな印象を持つ髪型です。髪に少し長さがあるため、頭の形を自然に補正する効果も期待できます。髪の生え方の癖などを活かしながら、自然な毛流れを作ることも可能です。整髪料を少量使って毛束感を出したり、艶を出したりと、僅かながら髪のアレンジを楽しむこともできます。
デザインを加えた坊主の髪型
長さを均一に揃えるだけでなく、部分的に長短をつけることで、より洗練された印象の坊主頭にすることも可能です。
フェードスタイルを取り入れた坊主
襟足や耳周りから頭頂部にかけて、徐々に長くしていくように色彩の濃淡をつける刈り上げの技法を「フェード」と呼びます。この技法を坊主頭に取り入れることで、髪型に立体感が生まれ、より現代的でおしゃれな雰囲気を演出することができます。頭の形をきれいに見せる効果も高く、こだわりを感じさせる髪型になります。
髪の長さに変化をつけた坊主
全体を同じ長さにするのではなく、頭頂部を少し長めに残したり、前髪をわずかに作ったりすることで、デザイン性を加えた髪型です。個性を表現しやすく、ファッションとの調和も楽しめます。骨格に合わせて部分的に長さを調整することで、よりご自身に似合う形を作り出すことが可能です。
自分に似合う坊主頭を見つけるために
自分に似合う坊主頭を見つけるには、ご自身の顔の形や頭の骨格、髪質などを考慮することが大切です。例えば、丸みのある輪郭の方は、頭頂部に少し長さを残して高さを出すと、全体の印象がすっきりと見えます。面長の方は、側頭部に少し長さを残すことで、全体のバランスが整いやすくなります。
初めて坊主頭に挑戦される際は、ご自身が思っているよりも少し長めの設定から試してみるのも良いでしょう。そこから徐々に短くしていくことで、ご自身に最も似合う長さを見つけやすくなります。
坊主頭は非常にシンプルな髪型だからこそ、数ミリの違いが全体の印象を大きく左右します。お客様一人ひとりの骨格や髪質、そしてなりたい雰囲気を丁寧にお伺いし、最も似合う髪型をご提案させていただくことが、私達理容師の大切な役割です。どのような髪型にしたいか、どんなことにお悩みか、どうぞお気軽にご相談ください。