坊主頭を濡れ髪に仕上げる方法|色気と清潔感を演出する手入れのコツ
いつもの坊主頭に「濡れたような質感」を
すっきりと短い、清潔感あふれる坊主頭。そのシンプルな魅力はそのままに、あえて「濡れたような」しっとりとした質感を加えることで、いつもとは全く違う、洗練された大人の表情が生まれます。
この「濡れ髪」に仕上げる手入れは、近年、非常におしゃれな髪型の一つとして高い人気を集めており、坊主頭の持つ潔い魅力を、より一層引き立ててくれます。何か難しい技術が必要なわけではなく、整髪料の選び方と、いくつかの簡単な手順さえ覚えれば、どなたでもご自宅で手軽に挑戦することができます。
坊主頭を濡れ髪にする魅力
では、なぜ坊主頭を濡れ髪に仕上げると、魅力的に見えるのでしょうか。その理由をいくつかご紹介いたします。
清潔感の向上
まず、髪が潤っているように見えることで、手入れの行き届いた、高い清潔感を演出することができます。特に、ご自身の髪が乾燥して、少しぱさついて見えるのが気になるという方には、この手入れが大変効果的です。
色気と品格の演出
しっとりとした艶やかな髪の質感は、大人の男性だけが持つ、落ち着いた色気や品格を引き立ててくれます。特に、襟付きのシャツやジャケットといった、少しきれいめな服装との相性は抜群で、全体の雰囲気をより一層、格上げしてくれます。
髪のまとまりが良くなる
少し髪が伸びてきて、全体の形がまとまりにくくなってきた、という場合にも、濡れ髪に仕上げる手入れは有効です。整髪料の力で、広がりやすい髪や、生え癖で浮いてしまう髪を、すっきりと落ち着かせることができます。
濡れ髪を作るための整髪料選び
美しい濡れ髪を作るためには、目的に合った整髪料を選ぶことが大切です。
しっかりとした濡れ感とセット力なら(ジェル)
最も代表的な選択肢がジェルです。髪を少し立たせたり、毛流れを整えたりといった、形を作る力も持ち合わせながら、はっきりとした濡れたような質感を表現するのに適しています。
自然な艶とまとまりなら(グリース)
ジェルほど髪が固まることなく、より自然で滑らかな艶を出したい、という場合にはグリースが良いでしょう。一日を通して、手ぐしで簡単に直すことができるのも利点の一つです。
ごく自然で軽い濡れ感なら(ヘアオイル)
整髪する力はほとんどありませんが、髪のぱさつきを抑え、最も自然で軽い濡れ髪に仕上げたい、という場合にはヘアオイルという選択肢もあります。
濡れ髪セットの簡単な手順
ご自宅で濡れ髪を作る手順は、非常に簡単です。
まず、乾いた髪からでも可能ですが、より自然な濡れ感を作りたい場合は、一度髪を軽く濡らし、タオルで優しく水分を拭き取った、半乾きの状態から始めると、整髪料が馴染みやすくなります。
次に、整髪料を、つけすぎにならないよう、まずは小豆一粒ほどの少量から手に取ります。そして、その整髪料を、両手の手のひらから指の間まで、透明になるまで均一に、しっかりと伸ばしてください。
準備ができたら、髪の根元から毛先に向かって、髪全体を優しく揉みこむように、あるいは手ぐしを通すようにして、ムラなく馴染ませていきます。その後は、ドライヤーの熱で艶を飛ばしてしまわないよう、できるだけ自然に乾かすのが、きれいな濡れ髪を保つコツです。
まとめ:質感で遊ぶ、大人の坊主スタイル
坊主頭は、使う整髪料を変え、髪の質感を調整するだけで、その日の気分や服装に合わせて、実に様々な表情を楽しむことができる、表現豊かな髪型です。お客様の髪質や長さに最も合った整髪料を選び、最適な量を使いこなすには、少しだけ経験と知識が必要です。私達理容師は、お客様がご自宅で楽しめる、簡単な髪の手入れの方法についても、丁寧にお伝えしております。どうぞお気軽にご相談ください。