坊主頭にヘアオイルは必要?|頭皮の保湿と自然な艶を出す使い方
坊主頭にこそ試したい、ヘアオイルという選択
ヘアオイルと聞くと、多くの方は、長い髪の傷みを補修したり、広がりやすい髪にまとまりを与えたりするためのもの、という印象をお持ちかもしれません。そのため、「髪の毛がとても短い坊主頭に、オイルは必要なのだろうか」と疑問に思われるのも、ごく自然なことです。
しかし、坊主頭にヘアオイルを使う目的は、髪の毛そのものを補修することとは、少し視点が異なります。その主な目的は、「頭皮を乾燥から守り、保湿すること」、そして「髪に、ごく自然で上品な艶を与えること」の二つにあります。この新しい手入れの習慣を取り入れることで、いつもの坊主頭が、さらにワンランク上の、洗練された印象へと変わるのです。
坊主頭にヘアオイルを使う二つの目的
では、なぜ坊主頭にヘアオイルを使うことが、有効なのでしょうか。その理由を詳しくご説明いたします。
目的1:頭皮の乾燥を防ぎ、潤いを与える
髪の毛による保護が少ない坊主頭の頭皮は、私達が思う以上に、紫外線や空調などの影響を受けやすく、乾燥しやすいデリケートな状態にあります。頭皮の乾燥は、不快なかゆみや、清潔感を損なうフケの原因ともなりかねません。ヘアオイルは、その油分で頭皮の表面に薄い保護膜を作り、内部の水分が蒸発してしまうのを防ぐ効果に優れています。頭皮を潤いに満ちた健やかな状態に保つ、強力な味方となってくれるのです。
目的2:自然で上品な艶を出す
すっきりと短い坊主頭は、時に髪がぱさついて見え、少し疲れた印象を与えてしまうことがあります。そのような時に、ヘアオイルを髪の表面に薄く馴染ませることで、作り込んだ感じのない、ごく自然で健康的な艶を髪に与えることができます。ジェルやグリースがもたらす、はっきりとした濡れ感とは違う、あくまで「髪そのものが潤っている」かのように見える上品な質感が、手入れの行き届いた、品のある大人の男性という印象を高めてくれます。
坊主頭に使うヘアオイルの選び方
坊主頭の手入れに使うヘアオイルは、どのようなものでも良いというわけではありません。最も大切なのは、「べたつきにくい、軽い質感のものを選ぶ」ということです。髪が短い分、重たい質感のオイルを使ってしまうと、頭皮が脂っぽく見えてしまい、かえって不潔な印象を与えかねません。さらりとして肌馴染みの良い、軽いタイプのオイルを選びましょう。
また、頭皮に直接つけることを考え、できるだけ肌に優しい成分でできている製品を選ぶことも大切です。天然由来の植物性オイルなどを主成分とした製品や、「頭皮にも使える」といった表記があるものを選ぶと、より安心してお使いいただけます。
正しい使い方:ごく少量を、薄く伸ばす
ヘアオイルを効果的に、そして美しく仕上げるための最大の秘訣は、「つけすぎないこと」に尽きます。まずは「一円玉大」よりも、さらに少ない、ほんの1滴か2滴から試してみるのが良いでしょう。
お風呂上がりの、清潔で少し水分が残った頭皮に使うのが最も効果的です。手に取ったオイルを、両手の手のひら全体に、薄く透明になるまでしっかりと伸ばします。そして、髪を撫でるというよりも、頭皮全体を優しく包み込むように、手のひらでゆっくりと押さえながら、全体に均一に馴染ませていきましょう。
この簡単なひと手間が、あなたの坊主頭の清潔感をさらに高め、品のある大人の印象を作り出します。どのようなオイルがご自身の頭皮に合っているかなど、ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽に、私達専門家にご相談ください。