おしゃれな坊主頭にしたい中学生へ|周りと差がつく格好いい髪型(スタイル)の作り方
校則の中でも楽しめる「おしゃれ坊主」
部活動や学校の決まりなどで、髪型を坊主頭にしている、あるいは、これからする予定の中学生の皆さんの中には、「本当はもっとおしゃれな髪型を楽しみたい」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、どうか諦めないでください。坊主頭は、昔ながらの単なる「丸刈り」だけではありません。
現代の坊主頭は、長さのバランスや刈り上げ方を少し工夫するだけで、校則などの範囲内であっても、十分に個性を表現できる、非常におしゃれで格好いい髪型なのです。ここでは、いつもの坊主頭をワンランク上の「おしゃれ坊主」に変身させるための、いくつかの秘訣をご紹介いたします。
基本の坊主をおしゃれに見せる長さのバランス
まず基本となるのは、髪の「長さ」の選び方です。全体を同じ長さに刈り上げる場合でも、ただやみくもに短くするのではなく、5mmから9mm程度の、ある程度髪の質感が残る長さに設定すると、子供っぽい印象がなくなり、洗練された雰囲気に見せることができます。ご自身の頭の形が最もきれいに見える長さを選ぶことが、おしゃれな坊主頭への大切な第一歩となります。
立体感で魅せる「ソフトモヒカン」風スタイル
周りと少し差をつけたい、と考える方から最も人気があり、取り入れやすいのが「ソフトモヒカン」の要素を加えた髪型です。これは、側頭部(サイド)を6mmなどですっきりと短く刈り込み、それに対して頭頂部(トップ)を9mmから12mmといったように、サイドよりも少しだけ長めに残す手法です。
こうすることで、頭全体に自然な高さと立体感が生まれ、横顔や後ろからの見た目が非常に格好良くなります。全体の印象が引き締まり、頭の形をきれいに見せる効果も期待できます。派手な髪型ではないため、多くの学校の校則の中でも認められやすい、人気の高いおしゃれな髪型です。
刈り上げの濃淡で差をつける「フェード」スタイル
より繊細なおしゃれを追求したい方には、「フェード」と呼ばれる技法を取り入れるのもお勧めです。これは、襟足やもみあげといった生え際の部分を非常に短く、場合によっては剃り上げるほど短くし、そこから上に向かって、まるで絵の具の濃淡のように、滑らかに長くしていく刈り上げ方です。
この繊細な色彩の差が、髪型全体に奥行きと、手入れが行き届いた清潔感を与えます。非常に高い技術が求められますが、その仕上がりは、他の方とは一線を画す、非常に格好いい印象になります。
理容室で「おしゃれ坊主」を頼むコツ
理想の髪型を実現するためには、理容室での頼み方も大切です。ただ「坊主にしてください」と伝えるだけでなく、「校則の範囲内で、できるだけ格好良くしたいです」「サイドは短く、トップは長めにできますか」というように、ご自身の「おしゃれにしたい」という気持ちを、どうぞ遠慮なく理容師に伝えてみてください。
もし、ご自身が良いと思う髪型の写真などがあれば、それを見せていただくのも、イメージを共有するための非常に良い方法です。
坊主頭というシンプルな髪型だからこそ、その「少しの違い」が、見た目の印象を大きく変えます。その繊細な違いを生み出し、お客様一人ひとりの骨格や髪質に合わせた最も格好いい形を見つけ出すのが、私達理容師の専門技術です。あなたの「なりたいイメージ」を、ぜひ私達に聞かせてください。最高の髪型を一緒に作りましょう。