エラ張りを“武器”に変える。ベリーショートで創る、理想のシャープな輪郭
「男らしい骨格と言われるけれど、時として顔が大きく、角張って見えてしまう…」
「すっきりとしたベリーショートにしてみたいけど、エラが張っている自分の輪郭では、きっと似合わないだろう」
そんな、「エラ張り」に関する長年のコンプレックスから、ヘアスタイルのお洒落を心のどこかで諦めてしまってはいませんか?
もし、あなたがそう思っているなら、それは大きな誤解です。
正しい知識と、あなたの骨格に合わせて計算されたカットデザインさえ選べば、ベリーショートこそが、あなたのエラ張りを最も効果的にカバーし、むしろそれを**力強く精悍な“男らしい魅力”**へと昇華させてくれる、最高のスタイルになり得るのです。
この記事では、もうエラ張りで髪型を諦めない、自信を持ってベリーショートに挑戦するためのプロの秘訣を、詳しく解説します。
なぜベリーショートで「エラ張り」がカバーできるのか?
「髪が短くなると、輪郭が全部出て、余計にエラが目立つのでは?」
その不安とは裏腹に、プロが創るベリーショートには、エラ張りを目立たなくさせる、明確なロジックがあります。
その鍵は、**「ひし形シルエット」と「視線のコントロール」**です。
エラ張りが目立ってしまう最大の原因は、人の視線が、顔の中で最も幅が広いエラの部分(顔の下半分)に集中してしまうことにあります。
そこで、プロのカット技術は、ヘアスタイル全体のシルエットを、バランスが最も美しいとされる**「ひし形」**に近づけます。具体的には、
- トップ(頭頂部)に高さを出す
- サイド(ハチ周り)はタイトに抑える
- 前髪や毛先に動きをつけて、視線を散らす
といったアプローチで、人の視線を自然とトップや目元に集め、気になるエラの角張りから巧みにそらすのです。
逆効果!エラ張さんが避けるべきNGベリーショート
良かれと思ったスタイルが、実は悩みを強調しているかもしれません。
- NG①:トップまで平坦な、丸いシルエットの坊主頭
トップに高さがないため、頭の丸みがそのまま顔の形に見え、エラの横幅が最大限に強調されてしまいます。 - NG②:サイドにボリュームがあるスタイル
ただでさえ気になる顔の横幅を、さらに広げて見せてしまうため、絶対に避けましょう。 - NG③:エラのラインで切り揃えられた重い前髪やサイド
顔の輪郭を縁取るように、エラの高さで髪のラインが揃っていると、そこに視線が集中してしまい、逆効果です。
エラ張りをカバーする!オーダーで伝えるべき3つの魔法
サロンで理想のスタイルを手に入れるためには、あなたの悩みをプロの理容師に正確に伝えることが何よりも大切です。
① 最も重要な一言:「エラが張っているのが悩みです」
恥ずかしがらずに、まずこの一言を正直に伝えましょう。「エラが張っているのが気になるので、顔がシャープに見えるベリーショートにしたいです」と伝えるだけで、プロの理容師は、あなたのための「骨格補正カット」を最優先に考え、最適なデザインを提案してくれます。
② トップに「高さ」と「動き」を出すカットをリクエスト
「トップは短くしすぎず、高さを出せるように長さを残してください」
「スタイリングで動きが出るように、軽くしてください」
このように、視線を上に集めるための具体的なカットをリクエストしましょう。
③ サイドは「ツーブロック」でタイトに抑える
**「サイドはツーブロックで、すっきりとタイトに抑えてください」**というオーダーは、エラ張りさんにとって、非常に有効な魔法の言葉です。強制的にサイドのボリュームをなくし、理想のひし形シルエットを作るための、最高の土台となります。
エラ張りを魅力に変える!おすすめベリーショートスタイル
- ソフトモヒカン
トップの中央に高さを出す、最もエラ張りカバーに効果的な王道のスタイル。自然に視線が上に集まり、顔全体がシャープに見えます。 - アップバングショート
前髪を上げておでこを出すことで、縦のラインを強調する爽やかなスタイル。清潔感と精悍さを両立できます。 - ツーブロック × パーマスタイル
トップにパーマで柔らかな動きを加えることで、視線が上に集まり、エラの角張った硬い印象を、効果的に和らげることができます。 - フェードカットスタイル
サイドを、地肌から始まる美しいグラデーションで刈り上げることで、非常にシャープな印象になります。これにより、エラの骨格がコンプレックスではなく、むしろ骨太な「男らしい魅力」として見えてくるのです。
スタイリングで創る、シャープな輪郭
日々のスタイリングも、とにかく「トップの高さ(縦のライン)」を意識することが重要です。
ドライヤーで髪を乾かす際は、必ずトップの髪の根元を下から指で持ち上げるようにして、ふんわりとした立ち上がりの土台を作りましょう。
スタイリング剤は、立ち上がりをしっかりとキープできる、セット力の高いハードワックスやジェルがおすすめです。
なぜ、骨格の悩みは理容室(バーバー)なのか
エラ張り、ハチ張り、絶壁など、男性特有の骨格の悩みを、カット技術で解決すること。それこそが、私たちメンズヘアの専門家であるプロの理容師が、最も得意とするところです。
サイドをタイトに抑えるための、ツーブロックやフェードカットは、まさに理容室の真骨頂。髪型だけでなく、髭の形をシャープにデザインしたり、眉を整えたりすることで、あなたの顔全体の印象を、よりシャープにコントロールすることができます。
まとめ
あなたが長年コンプレックスに感じてきた「エラ張り」。しかしそれは、決してネガティブなものではなく、カット次第で「男らしい」「精悍」といった、揺るぎない魅力に変わり得る、あなただけの個性です。
そして、ベリーショートは、その個性を最も効果的に、そして最も格好良く活かすための、最高のスタイルなのです。
一人で悩まず、あなたの骨格を最高の武器に変えるために。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。