【メンズ】頭が大きく絶壁な悩みは髪型で解決!後頭部をきれいに見せるプロのカット術
はじめに
正面から見たときの頭の横幅の広がり。そして、横から見たときの、後頭部の平坦なシルエット…。この「頭の大きさ」と「絶壁」という二つの骨格の悩みが重なり、どんな髪型にしてもバランスが悪く見えてしまうと、長年諦めてしまってはいませんか。ご自身では見ることのできない後ろ姿に自信が持てず、ヘアスタイル選びにいつも消極的になってしまう。そのお悩み、プロのカットによる「視覚的なマジック」で、劇的に解消することができるのです。
「頭の大きさ」と「絶壁」、シルエットが崩れるメカニズム
まず、なぜこの二つの悩みが重なると、ヘアスタイルが決まりにくくなるのか、その理由を知ることが重要です。頭の側面(ハチ)が張っていることで、シルエットは横に広く見えがちです。それに加え、後頭部に丸みがなく平坦な「絶壁」だと、頭頂部から首筋へのラインがストンと垂直に落ちてしまい、立体感のない、四角いシルエットになってしまいます。この「横に広く、後ろは平坦」という形状が、頭全体をより大きく、そしてバランスが悪く見せてしまう根本的な原因なのです。
解決の鍵は「後頭部の丸み」と「襟足のくびれ」
この根深い悩みを解決するための、プロフェッショナルが用いる最も重要なアプローチ。それは、カットによって、擬似的な「後頭部の丸み」を創り出し、それを引き立てるための「襟足のくびれ」をデザインすることです。後頭部の、本来最も高さが欲しい部分の髪を、長さを調整しながら重ねることで、ふんわりとした自然な丸みを創り上げます。そして、その丸みを最大限に強調するために、襟足を首筋に沿うようにすっきりと短く処理し、シャープなくびれを創出します。この計算され尽くした「丸み」と「くびれ」のコントラストこそが、絶壁をカバーし、美しいバックシルエットを生み出すのです。
絶壁と頭の大きさをカバーする、具体的な髪型
この原則に基づいた、具体的なヘアスタイルをご紹介します。
ショートレイヤースタイル
後頭部の髪にレイヤー(段差)をつけてカットすることで、髪が自然に重なり合い、ボリュームと美しい丸みが生まれる王道のスタイルです。サイドはツーブロックなどでタイトに抑え、襟足をすっきりと刈り上げることで、理想的な菱形シルエットが完成します。
フェード × クロップスタイル
サイドから襟足にかけてをフェードカットで潔く刈り上げ、トップから後頭部にかけての髪に長さを残すことで、後頭部の丸みを最大限に強調する髪型です。デザイン性が高く、骨格の悩みをスタイリッシュな個性へと昇華させることができます。
パーマを活かしたスタイル
ご自身の髪が直毛で、ボリュームが出にくい場合には、後頭部を中心に部分的なパーマをかけるという選択肢も非常に有効です。人工的に柔らかなカールとボリュームをプラスすることで、カットだけでは表現しきれない、理想的な丸みを創り出すことが可能です。
理想の後ろ姿を手に入れるためのオーダー方法
理容室でオーダーする際には、ぜひご自身のコンプレックスを正直に伝えてみてください。「後頭部が絶壁なのが悩みなので、丸みが出るようにしてほしい」「ハチが張っていて頭が大きく見えるので、サイドはすっきりさせたい」という具体的な言葉が、理容師があなたに最適なスタイルをデザインするための、何より重要な情報となります。
鍵を握るのは、あなたの後ろ姿まで責任を持つ「誠実な理容師」
後頭部や襟足は、ご自身では決して見ることのできない部分です。だからこそ、理容師の技術力だけでなく、お客様の悩みを自分のことのように考え、最高の形を追求する「誠実さ」が何よりも問われます。誠実な理容師は、お客様がサロンを出た後、どの角度から見られても自信が持てるように、見えない部分にこそ、最大のこだわりと技術を注ぎ込みます。あなたのデリケートな悩みを安心して預けられる、信頼できるパートナーなのです。
まとめ
「頭が大きい」「絶壁である」という、変えることのできない骨格の悩みは、プロのカット技術によって、必ずバランスの取れた美しいシルエットに変えることができます。もう、ご自身の後ろ姿を気にしたり、写真に写るのをためらったりする必要はありません。360度、どこから見ても完璧な、あなた史上最高のシルエットを、ぜひ私たちと一緒に創り上げていきませんか。