【メンズ】頭が大きく見えるのは毛量のせい?骨格と多毛の悩みを解決する髪型
はじめに
ご自身の頭の形が大きいことに加え、髪の毛の量も多くて、どんな髪型にしても頭全体が大きく見えてしまう。そんな二重の悩みに、長年苦しんでいませんか。「量を減らすために、すいてもらっても、すぐにまた重くなってしまう」「短くすると、かえって髪が立って広がってしまう」と、打つ手がないように感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そのお悩みは、力ずくでボリュームを抑えようとするのではなく、戦略的にヘアスタイルをデザインすることで、必ず解消することが可能です。
「頭の大きさ」と「毛量の多さ」が重なるとなぜ大変なのか
まず、なぜこの二つの悩みが重なると、スタイル作りが難しくなるのか、その理由を理解することが重要です。骨格的に頭の側面(ハチ)が張っている上に、髪の毛一本一本が太かったり、密度が高かったりすると、髪自体のボリュームが骨格の大きさをさらに強調してしまいます。結果として、ヘアスタイル全体が重たく、大きく、そして野暮ったい印象になってしまうのです。この状態でただ毛量を減らすだけでは、根本的なシルエットが変わらないため、すぐに元の重たいスタイルに戻ってしまうのです。
解決の鍵は「シルエットコントロール」という考え方
この根深い悩みを解決するためのプロフェッショナルな考え方。それは、単に毛量を減らすのではなく、まず理想の「シルエット」を先に描き、そのシルエットを創り上げるために不要なボリュームだけを的確に取り除く、というアプローチです。目指すべきは、サイドのボリュームを抑え、トップに高さを出した、全体のフォルムが縦長の「菱形」に見えるシルエット。この「シルエットコントロール」こそが、骨格と毛量の悩みを同時に解決する鍵となります。
多毛で頭が大きい男性におすすめの具体的な髪型
この「菱形シルエット」の原則に基づいた、具体的なヘアスタイルをご紹介します。
フェード × ショートスタイル
頭の大きさや毛量の多さを、最もダイレクトに、そしてスタイリッシュに解消できるのが、サイドを潔く刈り上げるショートスタイルです。特に、地肌から始まる滑らかなグラデーションをつくる「フェードカット」は、ハチの張りを完全にカバーし、非常にシャープで清潔感のある印象を与えます。スタイリングが簡単なことも大きな魅力です。
メリハリの効いた「ツーブロックスタイル」
サイドのボリュームは刈り上げてリセットし、トップは骨格に合わせて長さを設定。そして、そのトップの髪の毛の量を、重さを感じさせないように的確に調整することで、メリハリの効いたスタイルが完成します。動きや束感を出すことで、多毛を感じさせない軽やかな印象を創り出すことが可能です。
絶対にやってはいけない「NGなカット」とは
良かれと思ってオーダーしたカットが、実は悩みを悪化させているケースもあります。最も注意すべきなのが、内側を梳きバサミで過剰に、そして無計画に梳いてしまうことです。前述の通り、これは根本的なシルエットの解決にならないばかりか、かえって髪をまとまりにくくさせ、広がりを助長する危険性すらあります。
鍵を握るのは、あなたの髪と骨格をデザインする「誠実な理容師」
毛量が多く、頭の形にコンプレックスがある方のカットは、お客様一人ひとりの髪の生え方、密度、そして骨格をミリ単位で把握し、デザインに落とし込む「診断力」と「応用力」が不可欠です。マニュアル通りのカットでは、決してその方にフィットしたスタイルにはなりません。ここで重要になるのが、「誠実な理容師」の存在です。誠実な理容師は、その診断力でお客様の悩みの本質を見抜き、「なぜこの部分をこれだけ切り、この部分は長さを残すのか」といった施術の意図を丁寧に説明しながら、ご納得いただける、あなただけのスタイルを提供してくれます。
まとめ
「頭が大きい」「毛量が多い」という二つの悩みは、決して解決できないコンプレックスではありません。むしろ、それらの要素を正確に理解し、巧みにコントロールするプロの技術に出会うことで、あなたの個性として活かすことさえ可能です。悩みを力ずくで抑え込むのではなく、賢くデザインすることで、毎日のスタイリングはもっと楽しくなり、ご自身にもっと自信が持てるようになるはずです。あなたの髪と骨格に秘められた、最高のバランスを、ぜひ私たちと一緒に見つけさせてください。