美容院のもみあげ処理に満足できない?「剃る」なら理容室という正解
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「お気に入りの美容院で、流行りのヘアスタイルにしてもらった。でも、家に帰って鏡をよく見ると、もみあげ周りの産毛が残っていて、なんだか仕上がりが甘い…」
普段、美容院に通っている男性の中には、そんな風に感じた経験がある方も少なくないのではないでしょうか。それは、担当の美容師さんの技術が足りない、というわけでは決してありません。実は、もみあげをきれいに「剃る」という行為には、美容院と理容室(床屋)との間に、根本的な「役割」の違いが存在するのです。
この記事では、その根本的な理由と、あなたが理想とするシャープなもみあげを手に入れるための、最適な選択肢について詳しく解説します。
Contents
根本的な違い。なぜ美容院では「完璧に剃れない」のか
なぜ、美容院ではもみあげの剃り残しが気になってしまうことがあるのでしょうか。その答えは、「理容師法」と「美容師法」という、それぞれの国家資格に関する法律の違いにあります。
- 理容師の仕事
法律上、理容師は「容姿を整えること」を目的とし、その業務内容に「顔剃り」、すなわちカミソリ(レザー)を使って顔やもみあげを剃ることが明確に認められています。シェービングは、理容師だけが提供できる専門技術なのです。 - 美容師の仕事
一方、美容師は「容姿を美しくすること」を目的とし、主な業務はカット、パーマ、カラーリングなどです。法律上、原則としてカミソリを使った顔剃りを行うことはできません。そのため、もみあげ周りの処理は、あくまで補助的なものとならざるを得ないのです。
美容院と理容室、もみあげの整え方はこう違う
この法律上の違いが、実際の施術方法に、具体的な差となって現れます。
- 美容院の整え方:「デザイン」と「カット」が中心
美容院では、主にハサミや電動トリマー(電気シェーバー)を使い、もみあげの長さや形をデザインします。カミソリが使えないため、産毛の処理はシェーバーなどで行うことになり、どうしても肌の表面に短い毛が残りがちです。結果として、輪郭がややぼやけた、柔らかな仕上がりになります。 - 理容室の整え方:「デザイン」+「完璧なシェービング」
理容室では、ハサミやバリカンでのデザインに加えて、仕上げに、理容師だけが扱えるプロ用カミソリ「レザー」で、産毛一本まで完全に「剃り」上げます。これにより、輪郭がくっきりとシャープになり、肌のトーンも明るくなる、圧倒的にクリーンな仕上がりが実現するのです。
もみあげを「剃りたい」なら、理容室を選ぶべき3つの理由
もし、あなたがもみあげを「産毛一つなく、シャープなラインで綺麗に剃ってほしい」と願うのであれば、選ぶべきは理容室です。
- 理由1:圧倒的な仕上がりの「美しさ」
プロ用のレザーによるシェービングでしか実現できない、滑らかで美しい肌触りと、寸分の狂いもないシャープなラインを手に入れることができます。 - 理由2:肌を守る「安全性」と「専門知識」
シェービングは、皮膚科学の知識と、肌を傷つけないための高度な技術を要する専門行為です。理容師は、そのための厳しい訓練を積んだ専門家なので、敏感肌の方でも安心して任せることができます。 - 理由3:ヘアスタイルを完成させる「仕上げ」のクオリティ
理容師にとって、シェービングはカットと一体のものです。もみあげだけでなく、襟足や眉毛まで整えることで、ヘアスタイル全体の完成度を100%から120%へと引き上げます。
賢い使い分け。「カットは美容院、シェービングは理容室」
「でも、ヘアカラーや流行のスタイルは、いつもの美容院が良い」という方も多いでしょう。その場合は、「カットやカラーは美容院で、月に一度のシェービングは専門の理容室で」というように、目的によってサロンを賢く使い分けるのも、非常におすすめな方法です。多くの理容室には、気軽に利用できる「シェービングのみ」のメニューが用意されています。
ヘアスタイルの魅力を最大限に引き出し、ワンランク上の清潔感を手に入れるための「最後の仕上げ」。ぜひ一度、お近くの理容室で、プロフェッショナルなシェービングを体験してみてはいかがでしょうか。その圧倒的な違いに、きっとご満足いただけるはずです。
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