もみあげの白髪、剃るのは正解?目立たなくするプロの整え方
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ふと鏡を見たとき、もみあげにキラリと光る白い毛を見つけて、がっかりした経験はありませんか。顔周りにあるもみあげの白髪は、自分でも目につきやすく、年齢を感じさせたり、清潔感を損なったりする原因にもなりかねません。
「いっそ剃ってしまおうか」「抜いてしまえばいいのか」「染めるべきか…」そんな風に、もみあげの白髪の対処法に悩んでいる方は、実は非常に多くいらっしゃいます。この記事では、それぞれの対処法のメリット・デメリットと、プロの理容師が提案する、最もスマートな解決策について詳しく解説します。
もみあげの白髪、3つの対処法とメリット・デメリット
ご自宅でできる、もみあげの白髪への対処法は、主に3つ考えられます。しかし、それぞれにメリットとデメリットがあることを理解しておくことが重要です。
- 選択肢1:「剃る」
メリット
最も手軽で、一時的に白髪を視界から消すことができます。
デメリット
すぐに毛が伸びてきてしまい、剃った断面が黒い点々のように見えたり、根元の白い部分が余計に目立ったりすることがあります。頻繁な手入れが必要な上、肌への負担もかかります。 - 選択肢2:「抜く」
メリット
根元から毛がなくなるため、効果が比較的長持ちします。
デメリット
強い痛みを伴うだけでなく、毛穴やその周りの皮膚に大きなダメージを与えます。炎症や色素沈着、次に生えてくる毛が皮膚の下に埋まってしまう「埋没毛」の原因になるなど、リスクが非常に高いため、絶対に推奨できません。 - 選択肢3:「染める」
メリット
白髪を黒髪と馴染ませ、根本的に隠すことができます。
デメリット
もみあげだけの部分的なセルフカラーは、薬剤の量の調整や色の選定が難しく、不自然な黒さになりがちです。また、皮膚に薬剤が付着しやすく、肌トラブルの原因にもなります。すぐに根元の白髪が伸びてきてしまうため、メンテナンスの手間もかかります。
「剃る」でも「染める」でもない、プロの理容師の選択
セルフケアでは一長一短のある、もみあげの白髪問題。実は、プロの理容師は、白髪を単純に「なくす」のではなく、「活かす」あるいは「目立たなくさせる」という、より洗練された視点でこの問題に取り組みます。
- プロの技術1:「ぼかす」カット技術
プロは、白髪が気になるからといって、やみくもに短く剃ったりはしません。白髪が密集している部分の毛量を、スキバサミなどを使い、黒髪と自然に混ざり合うように絶妙に「ぼかし」ていきます。これにより、白髪が悪目立ちすることなく、むしろ品のある、自然なグレースタイルへと昇華させることができるのです。 - プロの技術2:「デザイン」による解決
白髪が気になる範囲を、あえてデザインの一部として、ツーブロックでシャープに刈り上げる、という解決策もあります。悩みを隠すのではなく、スタイリッシュなヘアデザインに転換することで、白髪をポジティブな要素に変えることができます。 - プロの技術3:「白髪ぼかし」というカラー技術
黒くべったりと塗りつぶす白髪染めとは違い、白髪に薄いグレーなどの色味を入れ、黒髪とのコントラストを自然に和らげる「白髪ぼかし」というカラー技術もあります。これは、いかにも「染めた」という感じがなく、伸びてきても境目が目立ちにくい、理容室ならではの人気のメニューです。
もみあげの仕上げは、やはりプロのシェービング
どのような方法で白髪を目立たなくさせたとしても、最終的な仕上げとして、もみあげの輪郭や周りの産毛を整えるシェービングは欠かせません。プロ用のカミソリ「レザー」によるシェービングは、白髪の根元まで肌に負担をかけずにしっかりと剃り上げるため、セルフケアで剃った後のようなジョリジョリ感が目立ちにくく、仕上がりの清潔感が格段に違います。
もみあげの白髪は、一人で悩むにはあまりにもデリケートな問題です。自己流の処理で後悔する前に、ぜひ一度、髪と肌の専門家であるプロの理容師にご相談ください。あなたの白髪の状態や、なりたいイメージに合わせて、カット、カラー、シェービングといったあらゆる技術を組み合わせ、最適な解決策をきっと提案してくれるはずです。
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