坊主スタイルのもみあげの整え方。おしゃれに見せるポイントとは
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シンプルで潔い坊主スタイルは、手入れが楽なだけでなく、その人の個性を際立たせる力強い髪型です。しかし、シンプルだからこそ、もみあげや襟足といった細部の処理が、全体の印象を大きく左右します。もみあげのライン一つで、単なる短い髪から、洗練された「デザインされた坊主」へと昇華させることができるのです。
この記事では、坊主スタイルを格上げする、もみあげの整え方について、基本的なデザインからプロに頼むべき理由までを詳しく解説します。
坊主のもみあげ、基本となるデザインパターン
坊主スタイルにおけるもみあげの処理には、主に3つの方向性があります。自分のなりたいイメージに合わせて選びましょう。
- 自然なグラデーションで繋げる
最もナチュラルで、おしゃれに見えるのがこの方法です。もみあげ部分を、髪の長さに合わせて自然なグラデーションになるように徐々に薄くしていきます。特に、地肌の見える長さから始まる「フェードカット」を取り入れると、非常に洗練された印象になります。 - ラインをくっきりと作る
あえてもみあげの形を作り、デザインとして見せるスタイルです。先端を直角(スクエア)にしたり、鋭角(テクノ)にしたりすることで、シャープで個性的な雰囲気を演出できます。 - 完全に剃り上げる(もみあげ無し)
もみあげ部分を完全に無くし、耳周りを非常にすっきりとさせるスタイルです。潔く、スポーティーな印象が際立ちます。特に、全体の長さを非常に短くするスキンヘッドに近いスタイルと好相性です。
おしゃれ坊主に見せるための整え方のコツ
ご自宅で坊主スタイルをメンテナンスする際の、もみあげ処理のコツをご紹介します。
準備するもの
長さ調整用のアタッチメントが付いたバリカン、細かい部分を処理するためのトリマーやシェーバー、そして後頭部を確認するための合わせ鏡を用意しましょう。
整え方の手順
- 【グラデーションを作る場合】
坊主本体を刈ったミリ数よりも、1〜2段階長いアタッチメントを使い、もみあげ周辺を刈ります。そこから、アタッチメントを短いものに変えていくか、アタッチメントを外したバリカンの角を使って、慎重にぼかしていくことで、簡易的なグラデーションが作れます。 - 【ラインを作る場合】
トリマーやバリカンの刃の角を使い、作りたいラインに沿って少しずつ形を整えていきます。一気に進めず、少しずつ線を描くように動かすのがコツです。 - 【仕上げ】
最後に、耳周りや襟足の不要な産毛をシェーバーなどで綺麗に処理します。合わせ鏡で、もみあげから襟足への繋がりや、後頭部とのバランスをしっかり確認することが重要です。
なぜ、坊主スタイルこそプロの理容師に頼むべきなのか
セルフカットでも形にすることはできますが、プロの理容師が手掛ける坊主スタイルは、仕上がりの次元が全く異なります。
- 頭の形を補正するカット技術
プロの理容師は、お客様一人ひとりの頭の形(ハチが張っている、後頭部が平らであるなど)を正確に把握します。そして、ただ同じ長さに刈るのではなく、バリカンやハサミで部分的に濃淡をつけることで、頭の形が最も美しく見える「球体」に近づけるようカットします。これは、セルフカットでは不可能な、まさにプロの技術です。 - 芸術的なグラデーション(フェード)
もみあげから襟足にかけての、どこからが地肌でどこからが髪の毛か分からないほど滑らかなグラデーションは、プロがミリ単位以下で調整する芸術作品です。この美しいフェードは、坊主スタイルを最高におしゃれに見せる要素となります。 - レザーによる完璧な仕上げ
プロ用のカミソリ(レザー)を使ったシェービングは、産毛を完全に除去し、輪郭線をくっきりと際立たせます。仕上がりの清潔感と、きれいな状態が長持ちする点が、セルフケアとの大きな違いです。
理容室でのオーダー方法
オーダーする際は、具体的なイメージを伝えることが大切です。
「もみあげは自然な感じでぼかしてください」
「サイドは地肌が見えるくらい短いフェードでお願いします」
「もみあげは直角な感じで、ラインをはっきり出してください」
といったように伝えたり、希望するスタイルの写真を見せたりするのが最も確実です。
坊主は、シンプルだからこそ奥が深いスタイルです。自分史上最高の、デザインされた坊主スタイルを手に入れるために、ぜひ一度、プロの理容師にご相談ください。
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