【メンズカット】ミディアム×ツーブロックで魅せる。大人の色気と清潔感を両立する髪型
すっきりとしたショートヘアの清潔感は捨てがたい。しかし、もう少し長さを残して、ヘアアレンジを楽しんだり、大人の余裕や色気を演出したりしたい。
そんな、相反する二つの願いを、完璧なバランスで両立させてくれるのが、トップの髪を「ミディアム」の長さに設定した、ツーブロックスタイルです。
サイドや襟足は短く刈り上げて清潔感を担保しつつ、トップには動きや毛流れを自在に楽しめる長さを残す。このスタイルは、おしゃれに敏感な、多くの大人の男性から絶大な支持を集めています。
この記事では、あなたの魅力を新たな次元へと引き上げる、「ミディアム×ツーブロック」の髪型が持つ可能性と、失敗しないためのオーダー術を、プロの視点から徹底的に解説します。
なぜ「ミディアム×ツーブロック」が、おしゃれな大人に選ばれるのか
なぜ、このスタイルが、ただのショートでも、ただのミディアムでもない、特別な魅力を持つのでしょうか。
清潔感とスタイリングの自由度、その完璧な両立
このスタイルの最大の魅力は、まさに「いいとこ取り」である点です。最も汗をかきやすく、膨らみやすいサイドや襟足は、ツーブロックですっきりと刈り上げてあるため、夏場でも清潔感と快適さが保たれます。その一方で、長さのあるトップは、アレンジの自由度が高く、あなたの個性やその日の気分を、無限に表現することを可能にします。
大人の「色気」と「余裕」を演出する毛流れ
短髪にはない、ミディアムヘア特有の魅力、それは「毛流れ」です。風に揺れたり、ふとした瞬間に目にかかったりする、優雅でリラックスした髪の動きが、頑張りすぎていない「大人の余裕」と、どこかアンニュイな「色気」を演出します。
どんな髪質の悩みもカバーする、高い順応性
トップに長さがあるため、髪質の悩みをカバーしやすいのも、このスタイルの強みです。例えば、硬い直毛の方は、長さと重さを活かしてまとまりを良くすることができますし、逆に、細くてボリュームが出にくい方は、パーマをかけることで、ふんわりとした理想のシルエットを手に入れることができます。
「ミディアム」トップを活かす、代表的なヘアスタイル
ミディアムという名の、自由なキャンバスの上に、どんなデザインを描くか。人気のスタイルをご紹介します。
知的な「センターパート/サイドパート」
もはや説明不要の、トレンドの中心にいるスタイルです。すっきりと刈り上げたサイドと、前髪を分けて優雅な毛流れを作るトップとの組み合わせは、知的で大人っぽい印象を与えます。オンもオフもこなせる、洗練された髪型です。
柔らかな「マッシュウルフ」
マッシュの丸いシルエットをベースにしつつ、襟足部分にレイヤーを入れて長さを残すのが「マッシュウルフ」です。ミディアムの長さを活かしたこのスタイルは、マッシュの持つ優しさの中に、ウルフの持つシャープな遊び心が加わり、より個性的でおしゃれな印象に仕上がります。
躍動感のある「パーマスタイル」
ミディアムレングスは、スパイラルパーマや波巻きパーマといった、現代的なパーマの魅力を最大限に引き出すのに、最適な長さです。ツーブロックのベースと組み合わせることで、だらしなくならずに、パーマの持つ躍動感と立体感を、存分に楽しむことができます。
潔い「オールバック/スリックバック」
前髪からトップにかけての長い髪を、ジェルやグリースで全て後ろに流す、精悍で男らしいスタイルです。タイトなサイドと、大胆な毛流れのコントラストが、圧倒的な存在感と、ビジネスシーンでも通用するほどのフォーマル感を演出します。
「野暮ったい」を回避!失敗しないオーダーの秘訣
ミディアムの長さを、ただの「伸びっぱなし」に見せないための、プロへの伝え方のコツです。
理想の「写真」で、長さと雰囲気を正確に伝える
これが究極にして最強のオーダー術です。あなたの理想とするスタイルの写真を見せること。それだけで、トップの具体的な長さ、毛先の軽さや重さ、そして全体の雰囲気を、理容師と一瞬で、そして完璧に共有することができます。
トップの「毛流れ」と「質感」をリクエストする
「センターで分けた時に、髪が自然に後ろへ流れるようにしたいです」「スタイリングした時に、束感とツヤが出るような質感が良いです」というように、あなたがスタイリングした時に、髪がどう動いてほしいかを伝えましょう。プロは、その毛流れが生まれやすいように、カットの段階で緻密な計算を施してくれます。
刈り上げとの「馴染ませ方」を相談する
長いトップと、短い刈り上げ部分の境目が、くっきりと分かれすぎていると、不自然な印象になります。「刈り上げとの境目が、パツンと不自然にならないように、自然に馴染ませてください」と伝えることも、洗練されたスタイルに仕上げるための、重要なポイントです。
ミディアムヘアを操る、基本のスタイリング術
日々のスタイリングを成功させる鍵は、ドライヤーでのベース作りにあります。
全ての基本は「ドライヤー」での毛流れ作り
ミディアムヘアのスタイリングは、ドライヤーが9割を決めると言っても過言ではありません。髪を乾かす際に、あなたが作りたい毛流れの方向に向かって、根元から髪を優しく引っ張りながら、ドライヤーの風を当ててみてください。このひと手間で、髪に基本的な流れのクセがつき、その後のスタイリングが驚くほど簡単になります。
スタイリング剤で、理想の「質感」を仕上げる
ドライヤーで作った土台の上に、スタイリング剤で質感を加えていきます。タイトなオールバックならジェルやグリース、自然なセンターパートならヘアバームやソフトワックス、パーマの動きを活かすならムースやウェット系のワックス、というように、なりたいスタイルに合わせて使い分けるのが、おしゃれ上級者のテクニックです。
まとめ:ミディアムツーブロックは、理容師の「設計力」が光るスタイル
ミディアム×ツーブロックは、短い刈り上げという、建築で言えば「強固な土台」と、長いトップという「優雅な上物」を、いかに美しく、そして機能的に融合させるか、という、理容師の総合的な「設計力」が試される、非常に高度なスタイルです。
それは、バリカンとハサミ、両方の技術を高いレベルで持ち合わせ、お客様一人ひとりの骨格と髪質に合わせて、最高のバランスを見つけ出すことができる、経験豊富なプロだからこそ成せる技なのです。
当サロンでは、お客様の魅力を最大限に引き出す、洗練されたミディアムツーブロックスタイルを得意としています。いつものスタイルから一歩踏み出し、新しい自分の可能性を発見してみませんか。