センターパートが「開きすぎる」悩みを解決。自然な毛流れを作るプロの全技術
そのセンターパート、「カーテン」のようになっていませんか?
お洒落なスタイルを目指してセンターパートにしたのに、いざスタイリングしてみると、分け目がぱっくりと左右に分かれすぎて、まるで舞台の「カーテン」のように、おでこが全開になってしまう…。そんな、意図しないスタイルになってしまい、悩んでいる方はいませんか。それは、あなたの髪質や顔の形だけのせいではありません。多くの場合、その原因は「髪の生え癖」と「日々のスタイリング方法」にあります。この記事では、その悩みを根本から解決し、理想の自然な毛流れを手に入れるための、プロの全技術を詳しく解説します。
なぜ分け目がカーテンのように開きすぎてしまうのか
まず、なぜあなたのセンターパートが、理想の形にならずに開きすぎてしまうのか、その主な原因を理解しましょう。
・原因1:根元の「生え癖」
多くの方の前髪は、分け目から外側に向かって生える「生え癖」を持っています。そのため、何も意識せずに髪を乾かすと、髪は生え癖の通りに外側へと流れ、結果として分け目が大きく開いてしまうのです。
・原因2:ドライヤーの風の当て方が間違っている
分け目をつけたいからといって、最初から髪を左右に分け、横方向にドライヤーの風を当てていませんか。実はその乾かし方が、髪の生え癖を助長し、分け目をより一層ぱっくりと開かせてしまう、最も大きな原因となっています。
・原因3:前髪のカットデザイン
髪の重さや、毛先の質感が、毛流れに合っていない場合も、髪がまとまらずに開きやすくなる原因の一つです。
開きすぎを防ぐ、ドライヤーテクニックの「新常識」
この「開きすぎる」悩みを解決するための鍵は、ドライヤーの使い方にあります。これまでの常識とは少し違うかもしれませんが、以下の手順を試すだけで、あなたのスタイリングは劇的に変わるはずです。
・STEP1:まず、全ての髪を「前」に向かって乾かす
これが最も重要なポイントです。タオルドライ後、分け目のことは一旦忘れ、前髪を全て顔の前方、下方向に向かって乾かしていきます。後頭部から、つむじから、全ての髪を前に持ってくるイメージで、根元からしっかりと乾かします。これにより、外側に向かおうとする生え癖が一度リセットされます。
・STEP2:分け目の根元を立ち上げる
全ての髪が前に乾いたら、今度は、分け目をつけたい部分の根元を下から指で持ち上げ、ドライヤーの温風を当てて、根元をふんわりと立ち上げます。
・STEP3:分け目を作り、毛流れを整える
根元が立ち上がったら、初めてここで分け目を作ります。手ぐしやコームで分け目を作ったら、髪を横ではなく、「斜め後ろ」に向かって流すように、ドライヤーの風を当てて毛流れを整えていきます。
・STEP4:冷風で完全固定する
最後に、立ち上げた根元と、作った毛流れに冷風を当てて、スタイルを完全に記憶させれば完成です。
それでも解決しないなら。「カット」と「パーマ」が答えです
日々のスタイリングを正しく行っても、髪の生え癖が非常に強いなどの理由で、どうしても解決しない場合があります。そんなあなたに残された、最も効果的で根本的な解決策、それがプロによる「カット」と「パーマ」です。
・カットで「毛流れ」を設計する
プロの理容師は、あなたの生え癖や骨格を見極め、髪が自然に前に落ちてから、サイドに流れるように、毛量や質感をミリ単位で調整してカットします。重さを残すべき部分と、軽さを出すべき部分を巧みに作り分けることで、スタイリングしやすい毛流れの土台をデザインするのです。
・パーマで「生え癖」を強制的に矯正する
究極の解決策が、パーマの力を借りて、髪の生え癖そのものを矯正してしまう技術です。特に、根元部分にだけ薬剤をつけ、毛の生える方向を物理的に変える「根元矯正パーマ」や、理想の毛流れそのものを記憶させる「毛流れパーマ」をかけることで、朝のスタイリングは驚くほど簡単になり、ドライヤーだけで理想の形が再現できるようになります。
理容室でのオーダー方法
あなたの深い悩みを、プロに的確に伝え、解決してもらうためのオーダーフレーズをご紹介します。
・悩みをストレートに伝える
「センターパートにすると、この分け目がぱっくりと開きすぎてしまうのが悩みなんです」と、あなたの悩みを正直に、そして具体的に伝えましょう。
・理想のイメージを共有する
「前髪が一度、自然に前に降りてきてから、サイドに流れるような、開きすぎない毛流れにしたいです」と、あなたの理想のイメージを伝えます。理想のスタイルの写真を見せるのが最も確実です。
・プロの技術について相談する
「僕のこの生え癖は、パーマで直すことはできますか?」と、具体的な解決策について、積極的にプロの意見を求めてみましょう。
まとめ
センターパートが「開きすぎる」という悩みは、多くの男性が経験する、非常に一般的な問題です。そして、その原因の多くは、正しいドライヤーのテクニックによって改善することができます。しかし、それでも解決しない頑固な生え癖や、毎朝のスタイリングそのものを楽にしたいと願うなら、その答えは、プロの理容師が持つ「カット」と「パーマ」の技術にあります。もう、毎朝鏡の前で、言うことを聞かない前髪と格闘するのは終わりにしませんか。ぜひ一度、あなたの髪の悩みを、信頼できるプロに相談してみてはいかがでしょうか。