センターパート×銀髪で創る、非日常のクールビューティー
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メンズのヘアスタイルの中でも、ひときわ目を引き、非日常的でクールなオーラを放つ「銀髪」。その無機質な透明感と、知的でクリーンな印象のセンターパートを組み合わせることで、まるで物語の登場人物のような、ミステリアスで洗練されたスタイルが完成します。しかし、誰もが一度は憧れるその美しい銀髪を手に入れるためには、知っておくべき重要なプロセスと、日々の丁寧なケアが不可欠です。この記事では、銀髪センターパートを叶えるための全知識を詳しく解説します。
美しい銀髪を手に入れるための「ブリーチ」という儀式
まず、最も重要な事実として、日本人の黒髪から銀髪にするためには、複数回の「ブリーチ」が絶対に必要となります。
・なぜブリーチが必要なのか?
日本人の黒髪には、赤みや黄みの強いメラニン色素が多く含まれています。絵の具で黒い画用紙に白を塗っても綺麗に発色しないのと同じで、この黒い色素が残ったままでは、美しい銀色を入れることはできません。ブリーチは、このメラニン色素を分解し、髪を可能な限り白に近い状態まで明るくするための、いわば「キャンバス作り」の工程なのです。
・ブリーチの回数と伴うダメージ
理想の銀色にするためには、髪質にもよりますが、通常2回以上のブリーチが必要になるケースがほとんどです。そして、ブリーチは髪に大きな負担をかける施術であり、相応のダメージは避けられません。
・セルフブリーチは絶対にNG
市販のブリーチ剤を使い、自分で染めようと考える方もいるかもしれませんが、それは非常に危険です。深刻な頭皮トラブルや、髪が溶けてちぎれてしまう「断毛」といった取り返しのつかない事態を招く可能性があります。均一で美しいベースを作るためにも、ブリーチは必ずプロの技術者に任せましょう。
「銀髪」を美しく維持するためのアフターケア術
銀髪は「染めて終わり」のスタイルではありません。むしろ、染めた後のケアこそが、その美しさを保つための鍵となります。
・カラーシャンプー(特に紫シャンプー)の活用
銀髪の最大の敵は、時間が経つと出てくる「黄ばみ」です。ブリーチした髪は、どうしても黄色っぽくなりやすい性質があります。その黄色味を、補色である「紫色」の色素で打ち消し、白や銀の状態をキープしてくれるのが、通称「ムラシャン」と呼ばれる紫シャンプーです。銀髪を維持するためには、必須のアイテムと言えるでしょう。
・日々のダメージケア
ブリーチ後の髪は非常にデリケートです。シャワーの温度はぬるめに設定し、洗浄力の優しいシャンプーを使い、保湿力の高いトリートメントで毎日しっかりとケアをすることが大切です。また、濡れた髪は色が抜けやすいため、お風呂から上がったらすぐにドライヤーで乾かすことを心がけてください。
・色落ちの過程を楽しむ
銀髪は、他のカラーに比べて色落ちが早いスタイルです。一般的に、1~2週間ほどで徐々に色が抜け、シルバーからアッシュブロンド、そして金髪へと変化していきます。この色の移り変わりも、ハイトーンカラーの醍醐味として楽しむ心構えも大切です。
スタイリングで魅せる、銀髪センターパート
銀髪の持つ無機質でクールな質感を最大限に活かすスタイリングを心がけましょう。
・スタイリング剤の選び方
髪のダメージによるパサつきを目立たせないためにも、ツヤ感の出るスタイリング剤が基本となります。ヘアオイルやグリースでウェットな質感を強調したり、ソフトワックスで自然な束感を出すのがおすすめです。
・スタイリングのコツ
センターパートの根元をドライヤーでしっかりと立ち上げ、ふんわりとしたシルエットを作ることが重要です。ブリーチ毛は熱によるダメージも受けやすいため、ヘアアイロンなどを使う際は、温度設定を低めにするなどの配慮が必要です。
理容室でのオーダー方法
銀髪は、非常に高度な技術と知識を要するデザインカラーです。担当の理容師と、カウンセリングでしっかりとイメージを共有しましょう。
・理想の「銀色」の写真を準備する
一言で「銀髪」と言っても、白に近いホワイトシルバー、灰色がかったアッシュシルバー、青みがかったブルーシルバーなど、その色味は様々です。あなたの理想とする銀色の写真を見せるのが、イメージのズレを防ぐ最も確実な方法です。
・過去の施術履歴を正直に伝える
過去のカラーやパーマ、縮毛矯正の履歴は、ブリーチの抜け方や仕上がりに大きく影響します。必ず正直に申告してください。
・ダメージを抑える相談をする
サロンによっては、ダメージを軽減しながらブリーチを行う「ケアブリーチ」などのメニューもあります。予算や髪の状態に合わせて、最適な施術方法を相談しましょう。
まとめ
センターパートと銀髪の組み合わせは、見る者を魅了する、非常にクールで美しいヘアスタイルです。しかしそれは、ブリーチによるダメージを受け入れ、日々の丁寧なケアを続けるという覚悟があって初めて成り立つ、特別なスタイルでもあります。ダメージを最小限に抑え、あなたの理想とする銀色を叶え、その後のケアまでをトータルでサポートするのは、まさに毛髪化学とカラー技術を熟知したプロの理容師の仕事です。究極のデザインカラーを求めるなら、ぜひ一度、信頼できるサロンに相談してみてはいかがでしょうか。
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