センターパートで髪が外にはねる原因と解決策|悩みをお洒落に変える方法
お洒落なセンターパートに挑戦したものの、「サイドの髪が言うことを聞かずに、勝手に外側にはねてしまう…」そんな経験はありませんか。この意図しない外ハネは、多くの人が抱える悩みのひとつです。しかしその一方で、「外ハネ」はヘアスタイルに動きとこなれ感を加える、お洒落なスタイリングテクニックでもあります。この記事では、悩みの種である外ハネを「抑える方法」と、それを逆手にとってお洒落に「活かす方法」の両方を、プロの視点から詳しく解説します。
なぜ、髪は意図せず外にはねるのか?
まずは、なぜ髪が外側にはねてしまうのか、その原因を知ることから始めましょう。原因が分かれば、正しい対処法が見えてきます。
・生え癖の影響
髪はつむじを中心に、一定の方向に流れるように生えています。その生え癖そのものが外向きである場合、髪は自然と外側にはねやすくなります。
・カットと髪の長さ
髪がちょうど肩や首にぶつかる長さである場合、物理的な影響で毛先が押し出され、外側にはねてしまうことがあります。
・髪のダメージ
髪が傷んで内部の水分バランスが崩れると、湿気などの影響でうねりやハネが生じやすくなります。
・不適切なドライ方法
髪の乾かし方も大きく影響します。根元が潰れたまま乾かしていたり、毛先を意識せずにラフに乾かしていると、髪は自由奔放に暴れてしまいます。
意図しない「外ハネ」を抑えるための対処法
ここでは、日々のスタイリングで、気になる外ハネを内側に収めるための具体的な修正術をご紹介します。
・ドライヤーでの修正術
STEP1:はねている部分の根元から、しっかりと髪を水で濡らします。毛先だけを濡らしても、根本的な癖は直りません。
STEP2:ドライヤーの風を上から下に当て、手で髪の根元を優しく抑えながら乾かします。こうすることで、髪に内側へ向かう癖をつけていきます。
STEP3:全体の形が内巻きに整ったら、最後に冷風を全体に当ててスタイルを固定します。熱が冷める時に形が記憶されるため、このひと手間がスタイルを長持ちさせます。
・カットやパーマによる根本解決
毎日のスタイリングが大変な場合は、プロの技術を頼るのが最も効果的です。髪の内側を短くして収まりを良くするカットや、毛先に内巻きのパーマをかけることで、悩みを根本から解決することができます。
発想の転換。「外ハネ」をお洒落な武器にする方法
ここまでは外ハネを「抑える」方法でしたが、ここからは視点を変えて、外ハネを「活かす」方法をご紹介します。実は、意図的に作った外ハネは、ヘアスタイルに軽快な動きと、こなれた遊び心を加えてくれる、お洒落上級者のテクニックなのです。全てを内巻きにまとめるのではなく、毛先をあえて遊ばせることで、スタイルに奥行きと表情が生まれます。
アイロンで作る、簡単な「外ハネスタイル」の作り方
お洒落な外ハネは、ストレートアイロンを使えば誰でも簡単に作ることができます。
・STEP1:ベースを整える
まずは髪全体を通常通りに乾かし、ベースの形を整えます。
・STEP2:毛先を外向きにカールさせる
ストレートアイロンでサイドや襟足の毛束を少量ずつ取ります。根元から中間はまっすぐアイロンを通し、毛先に来たら、手首を外側にクルッと返すようにして、毛先だけを軽やかにはねさせます。
・STEP3:ランダムに、バランス良く作る
全ての毛先を同じ強さではねさせると不自然に見えるため、内巻きの毛束と外ハネの毛束をランダムに混ぜるのがポイントです。鏡を見ながら全体のバランスを調整しましょう。
・STEP4:スタイリング剤でキープする
作った外ハネの動きをキープするために、ワックスやバームなどを軽く馴染ませ、毛束を整えたら完成です。
理容室でのオーダー方法
あなたの「外ハネ」に関する悩みを、プロである理容師に的確に伝えるためのオーダーフレーズをご紹介します。
・外ハネを抑えたい場合のオーダー
「サイドの髪がいつも外側にはねてしまうのが悩みなので、まとまりやすく、内側に収まるようにカットしてください」
・外ハネを活かしたい場合のオーダー
「スタイリングで外ハネを作りたいので、動きが出やすいように軽くしてもらえますか」
「パーマで自然な外ハネを作ることはできますか?」
まとめ
あなたのセンターパートを悩ませる「外ハネ」。それは、見方を変えれば、あなたのスタイルをより魅力的にする「個性」にもなり得ます。そのハネを「抑えたい」のか、それともお洒落な「武器として活かしたい」のか。どちらの選択をするにしても、あなたの髪質や骨格を熟知したプロの理容師に相談することが、理想のスタイルを手に入れるための最も確実な近道です。一人で悩まず、ぜひ一度、サロンで相談してみてはいかがでしょうか。