センターパート・ミディアム。王道スタイルが持つ、無限の可能性
数あるメンズヘアスタイルの中でも、その汎用性の高さと、知的で洗練された雰囲気から、不動の地位を築いている「ミディアムレングス」のセンターパート。短すぎず、長すぎない、その絶妙な長さは、あらゆるシーンに対応し、持ち主の魅力を最大限に引き出します。
それは、全てのセンターパートスタイルの、いわば「基準点」。ここから、パーマを加えて質感を遊んだり、スタイリングで表情を変えたりと、無限の可能性が広がっていきます。
この記事では、そんな王道スタイル「センターパート・ミディアム」の持つ、奥深い魅力と、その美しさを最大限に引き出すための考え方について、詳しく解説していきます。
なぜ、ミディアムレングスは多くの男性に選ばれるのか
ショートの潔さや、ロングの個性とは、また違う。ミディアムレングスが、なぜこれほどまでに、年齢や職業を問わず、多くの男性に愛され続けるのでしょうか。その理由は、このスタイルが持つ、類まれな「バランス感覚」にあります。
・圧倒的な汎用性
ONの日のスーツスタイルから、OFFの日のカジュアルな服装まで、どんな場面、どんなファッションにも、不思議なほど自然に溶け込みます。ヘアスタイルが、着る服を邪魔することがありません。
・多彩なスタイリングが可能
その日の気分で、前髪を下ろしてマッシュ風にしたり、時には、オールバックにして精悍に見せたり、ハーフアップでまとめたりと、アレンジの幅が非常に広いのが特徴です。
・骨格補正効果の高さ
顔周りに適度な長さがあるため、毛流れの作り方次第で、気になる頬骨やエラといった輪郭を、最も効果的に、そして、自然にカバーすることができます。
・大人の落ち着きと、程よい色気を両立
短髪の持つ少年っぽさとは一線を画す、大人の落ち着き。そして、長髪の持つ、時に個性的すぎる印象を抑えた、程よい色気。その二つを、絶妙なバランスで両立させることができます。
質感で遊ぶ。ミディアム・センターパートのスタイルバリエーション
ミディアムレングスは、そのままでも完成されたスタイルですが、加える「質感」によって、全く違う表情を見せ始めます。
・ナチュラルスタイル
ドライヤーで乾かし、少量のヘアバームやオイルで、あくまで自然なツヤとまとまりだけを与えた、最もベーシックなスタイル。素材の良さが、そのまま魅力に繋がります。
・パーマスタイル
直毛の方や、スタイリングを楽にしたい方におすすめ。ごくゆるい「ニュアンスパーマ」をかければ、乾かすだけで、柔らかな動きと束感が生まれます。「ツイストスパイラルパーマ」などをかければ、より個性的で、立体感のあるスタイルへと変化します。
・ツヤ感スタイル
グリースやジェル、あるいはヘアアイロンを使って、シャープな毛流れと、濡れたようなツヤを強調したスタイル。モードで、セクシーな印象が際立ちます。
・無造作スタイル
マット系のワックスを使い、髪をくしゃっと握るようにして、意図的に無造作な動きをつけたスタイル。カジュアルで、どこか飾らない、ラフな雰囲気を演出します。
「普通の髪型」で終わらせない、プロのカット技術
ミディアムレングスのセンターパートは、非常にベーシックな髪型です。だからこそ、その仕上がりには、担当する理容師の「本質的な技術力」が、恐ろしいほど、如実に現れます。
ただ長さを揃えて切るだけなら、誰にでもできるかもしれません。しかし、本当に美しいミディアムスタイルは、そこから先の、目に見えない部分への、こだわりによって創られます。
その最たるものが、「毛量調整」の技術です。ミディアムレングスで最も避けたいのは、髪が重たく、のっぺりとした「ヘルメット」のようなシルエットになってしまうこと。プロは、髪の表面の長さは変えずに、その内側にある、不要な髪の重さを、ハサミ一本で、ミリ単位で、取り除いていきます。
この、内部を軽量化する作業によって、髪は初めて、空気感を含み、自然な動きと、美しいまとまりを持つことができるのです。さらに、お客様一人ひとりの生えグセを読み解き、髪が自然と後ろに流れていくように「方向性」をデザインします。
お客様が自宅に帰り、自分で髪を乾かした時に、まるで髪の毛自体が、自分の収まるべき位置を知っているかのように、自然とサロンの仕上がりが再現される。それこそが、プロのカットが提供する、本当の価値なのです。
まとめ
センターパート・ミディアムは、全てのメンズヘアスタイルの中心に位置する、王道であり、そして、無限の可能性を秘めたスタイルです。その日の気分で、質感やアレンジを楽しみ、様々な自分を表現することができます。
そして、その一見「普通」に見えるスタイルの中に、どれほどのこだわりと、計算が詰め込まれているか。その違いを感じていただくことこそ、私たちが、お客様に提供したい、最高の体験です。
あなただけの、最高の「普通」を、ぜひ私たちと一緒に、創り上げてみませんか。