それでも、私たちは「接客業が大好きだ」と、胸を張って言える理由
接客業は、時に忍耐力が求められたり、精神的に大変だと感じたりする場面も、確かにある仕事です。
しかし、それを補って余りあるほどの、大きな喜びと、かけがえのない出会いに満ちあふれている。それが、接客業という仕事の、本当の姿だと私たちは信じています。
なぜ、私たちはこの仕事に誇りを持ち、お客様の前に立ち続けることができるのか。
今回は、私たちが日々の業務の中で感じる、この仕事が「好きだ」と心から思える瞬間と、その理由についてお話しさせてください。
私たちが「接客業が好き」だと感じる、3つの瞬間
日々の業務の中には、私たちの心を温かな光で満たしてくれる、特別な瞬間があります。
- 1.お客様の「笑顔」に、直接出会える瞬間
私たちのサービスによって、お客様の表情がぱっと明るくなり、心からの笑顔を見せてくださった瞬間。誰かを笑顔にできる、ということ。それは、何にも代えがたい、この仕事の最も純粋な喜びです。
- 2.自分の「技術」で、誰かの悩みを解決できた瞬間
お客様が抱えていた悩みや課題に対して、私たちが持つ専門的な知識や技術を提供し、「あなたのおかげで、解決しました」と喜んでいただけた瞬間。自分の存在が、誰かの役に立てたという確かな実感は、プロとしての大きな自信に繋がります。
- 3.「ありがとう」という言葉で、人と人が繋がる瞬間
お客様からいただく「ありがとう」という、温かい言葉。その一言は、単なる感謝の表明ではありません。サービスを提供する側と、受ける側という立場を超えて、人と人として、心が通い合った証です。
「接客業が好きな人」に共通する資質
この仕事に、心からの喜びと、やりがいを見出す人には、いくつかの共通した資質があるように思います。
- 人が好き
全ての基本は、ここにあります。人と関わること、人の話に耳を傾けること、そして、人という存在そのものに、興味と愛情を持っていること。
- 誰かを喜ばせるのが好き
自分の行動によって、誰かが喜んでくれる姿を見るのが、自分の幸せだと感じられること。サプライズを企画するのが好きな、サービス精神にあふれた人です。
- 自身の成長を感じるのが好き
昨日できなかったことが、今日できるようになる。お客様からの難しい要望に、応えられるようになる。日々の仕事を通じて、自分自身が成長していく過程を楽しめる人です。
【私たちの仕事から】この仕事が「天職」だと感じる時
私たち理容師の仕事は、お客様の人生に、深く寄り添わせていただく仕事です。
学生だったお客様が社会人になり、恋人ができ、結婚し、そして、お子様を連れてきてくださる。その方の人生の物語を、何年にもわたって、すぐ隣で見守らせていただける。
お客様が、私たちの椅子に座り、全てを委ねて、心からリラックスしてくださる時。そして、カットを終え、鏡を見て満足そうな笑みを浮かべてくださった時。私たちは、この仕事が、自分たちの「天職」なのだと、心の底から感じるのです。
好き、という気持ちが、最高のサービスを生む
これまで、接客業における様々なスキルや心得についてお話ししてきましたが、それら全ての技術を支える、最も重要な土台。それは、この仕事が好き、お客様が好き、という、純粋で、温かい「気持ち」です。
その気持ちは、必ずお客様に伝わります。そして、その気持ちこそが、マニュアルを超えた、最高のサービスを生み出すのです。
私たちは、この仕事が大好きです。
その想いを、日々のハサミの一振り一振りに、シェービングの心地よい泡の中に、そして、お客様をお迎えし、お見送りする、心からの笑顔の中に、込めています。
ぜひ一度、私たちの「好き」という気持ちを、体験しにいらしてください。