【接客業の必須スキル】プロフェッショナルに求められる「7つの力」
お客様に心から満足していただき、「また会いたい」と思われる。そんな一流の接客のプロフェッショナルには、生まれ持った才能やセンスだけでなく、後天的に磨き上げられた、確かな「スキル」が備わっています。
接客業とは、これらの専門的なスキルを駆使して、お客様に最高の体験を提供する、専門職です。
今回は、接客業で活躍するために不可欠となる、基本的なスキルから応用的なスキルまで、プロに求められる「7つの力」を体系的にご紹介します。
全ての土台となる「基礎スキル」
これらは、お客様の前に立つための、いわば「入場券」とも言える、最も基本的で重要なスキルです。
- 1.ビジネスマナー
正しいお辞儀の仕方、美しい立ち居振る舞い、物の受け渡し方など、お客様に敬意を示すための基本的な作法です。
- 2.正しい言葉遣い
尊敬語・謙譲語・丁寧語を正しく使い分ける能力です。美しい言葉遣いは、あなたの知性と、お店の品格を物語ります。
- 3.身だしなみ
清潔感のある髪型や服装、手入れされた指先など、お客様に不快感を与えないよう、自分自身を常に最高の状態に保つ、自己管理のスキルです。
お客様との関係を築く「対人スキル」
基礎を身につけた上で、次はお客様の心に寄り添い、深い信頼関係を築くためのスキルが求められます。
- 4.傾聴力
お客様の話をただ聞くのではなく、その言葉の裏にある本当の想いや、まだ言葉になっていないニーズを、真摯な姿勢で「聴き出す」能力です。
- 5.共感力
お客様の喜びや、お困りの状況を、まるで自分のことのように感じ、相手の立場に立って物事を考えることができる能力です。
期待を超えるための「応用スキル」
お客様の良きパートナーとして、期待を超える感動を生み出すための、より高度なスキルです。
- 6.提案力
お客様の状況を深く理解した上で、その方の悩みを解決し、未来をより良くするための、専門家としての最適な選択肢を提示する能力です。
- 7.課題解決能力
予期せぬトラブルや、お客様からの厳しいご意見(クレーム)に対しても、冷静に対応し、むしろそれを信頼回復のチャンスに変えることができる、問題解決の能力です。
【私たちの仕事から】理容師の仕事は、これらのスキルの「総合芸術」
私たち理容師の仕事は、まさに、これまでご紹介した7つのスキル全てが、高いレベルで求められる「総合芸術」のようなものです。
まず、プロとしての「身だしなみ」「挨拶」「言葉遣い」でお客様をお迎えし(基礎スキル)、カウンセリングを通じて、お客様の悩みや理想を「傾聴」し、「共感」します(対人スキル)。そして、その情報を元に、専門家として最高のヘアスタイルを「提案」し、カット技術で髪の悩みを「解決」する(応用スキル)。
この一連の流れの中に、接客業の全てのスキルが凝縮されています。
スキルを磨き、自分を磨く。
これらのスキルは、一朝一夕で身につくものではありません。日々の業務の中で、常に向上心を持ち、トライアンドエラーを繰り返すことで、少しずつ磨かれていくものです。
そして、接客スキルを磨くというプロセスは、すなわち、あなた自身の人間性を磨くという、自己成長のプロセスでもあります。
私たち理容師は、技術者であると同時に、接客のプロフェッショナルであるという誇りを胸に、日々お客様と向き合っています。最高のスキルによって生み出される、最高のサービス。ぜひ一度、ご体験ください。