ベリーショートにデジタルパーマはかかる?知っておきたい、最適なパーマの選び方
「毎朝のスタイリングをもっと楽にしたい」
「潔いベリーショートに、もっとお洒落な動きと立体感が欲しい」
そんな悩みを解決するための選択肢として、「パーマの持ちが良い」と評判の**「デジタルパーマ」**が、あなたの頭に浮かんでいるかもしれません。
しかし、同時にこんな疑問も感じてはいませんか?
「こんなに短い髪に、あの機械を使ったデジタルパーマって、本当にかけることができるんだろうか?」
その疑問に、私たちメンズヘアのプロとして、誠実にお答えします。そして、あなたのベリーショートを最高に輝かせるための、本当に最適なパーマについて、その全てを解説していきます。
結論:ベリーショートにデジタルパーマは、実はあまり向いていない
いきなり意外な答えかもしれませんが、多くの場合、ベリーショートのような極端に短い髪に、デジタルパーマをかけるのは、技術的に困難であり、あまりおすすめできません。
その理由とは?
- ① 物理的な「長さ」の問題
デジタルパーマは、専用のロッド(髪を巻きつける筒)を髪に巻きつけ、そこにコードを接続して直接熱を加えてカールを形成します。ベリーショートの短い髪では、このロッドを巻きつけること自体が物理的に難しいのです。 - ② 頭皮への「安全上」のリスク
髪が短いため、熱を発するロッドがどうしても頭皮に近くなってしまいます。これにより、火傷をしてしまうリスクが高まります。 - ③ 仕上がりの「デザイン」の問題
もし無理にかけたとしても、根元が不自然に折れてしまったり、カクカクとした、まるで針金のような不自然なカールになったりしやすく、お洒落なスタイルに仕上げるのは非常に困難です。
デジタルパーマは、むしろミディアムからロングヘアのスタイルで、乾かすことでカールが蘇る「再現性の高さ」を求める場合に、その真価を発揮するパーマなのです。
では、どうすればいい?ベリーショートに“本当に”最適なパーマ
ご安心ください。あなたが本当に求めているのは、「デジタルパーマ」という名前ではなく、**「ベリーショートに、自然で動きのあるカールをつけ、日々のスタイリングを楽にする」**ことのはずです。
そして、その願いを叶えるための、ベリーショートに特化した、もっと優れたパーマ技術が存在します。
- ① コールドパーマ(ニュアンスパーマ/ピンパーマ)
特徴: 熱を使わず、薬剤の力だけでかける、最も一般的なパーマです。短い髪にも、安全かつ繊細に施術することが可能です。
効果: ごくゆるい**「ニュアンスパーマ」で、硬い直毛に柔らかさを与え、くせ毛のような質感を出したり、ロッドを使わない「ピンパーマ」**で、より自然でランダムな動きを創り出したり。ベリーショートに求められる、繊細なデザインを完璧に表現できます。 - ② アイロンパーマ(濡れパンなど)
特徴: 理容室ならではの専門技術です。熱したアイロンを使い、薬剤をつけた髪に直接熱を加えながら、毛流れやカールを創り出します。
効果: 非常に短い髪でも、根元からしっかりと立ち上がりをつけたり、頑固な生えグセを抑えて流したりするのに、絶大な効果を発揮します。
失敗しない!サロンでのオーダー術
NGな頼み方
「ベリーショートで、デジタルパーマをかけてください」
このオーダーは、技術的に難しい場合が多く、カウンセリングが長引いたり、サロンによっては断られてしまったりする可能性があります。
OKな頼み方:あなたの“悩み”と“なりたいイメージ”を伝えること
これが最も重要です。
「ベリーショートで、毎日のスタイリングが楽になるように、パーマをかけたいです」
「直毛で動きが出ないので、くせ毛みたいな自然な動きが欲しいです」
「トップにボリュームが出ないので、ふんわりさせたいです」
このように、あなたの悩みを伝えることで、私たちプロは「デジタルパーマ」という手段に固執せず、あなたの髪質と骨格に最も適した、最高のパーマ技術を提案させていただきます。
なぜ、メンズパーマは理容室(バーバー)に相談すべきなのか
どんなに素晴らしいパーマも、その土台となるベリーショートのカットが完璧でなければ、決して魅力的にはなりません。あなたの骨格を最も美しく見せるカットは、メンズヘアの専門家である私たちプロの理容師が最も得意とするところ。
そして、硬い髪、直毛といった男性特有の髪質に、いかにして美しく、そしてダメージを抑えながら最適なパーマをかけるかを知り尽くしています。コールドパーマだけでなく、アイロンパーマのような、理容室ならではの専門的な技術の引き出しも豊富です。
まとめ
“最適な技術”で、理想のスタイルを手に入れる。
あなたが憧れる、動きのあるお洒落なベリーショートスタイル。それを実現するためのパーマは、必ずしもデジタルパーマだけではありません。
大切なのは、パーマの種類にこだわることではなく、あなたの髪質と「なりたい」という想いを深く理解し、それに最適な技術を選択してくれる、信頼できるプロに出会うことです。
あなたの悩みを解決するための、最高の提案をする準備が、私たちにはあります。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。