「ベリーショートだけど長め」を叶える。絶妙バランスのメンズヘアスタイル
「サイドや襟足は、ベリーショートですっきりとさせたい」
「でも、トップまで全部短くしてしまうのは、なんだか物足りない…」
「ベリーショートの清潔感と、スタイリングを楽しめる“長さ”。その両方を、一つの髪型で同時に手に入れることはできないだろうか?」
そんな、一見すると矛盾しているかのような、お洒落な男性ならではの高度な願い。
その願いを叶えるのが、プロのカット技術で創り出す、絶妙なバランスの**「長めベリーショート」**です。
この記事では、あなたの個性を最大限に引き出し、毎日のスタイリングを何倍も楽しくさせる、このスタイルの魅力と作り方を、プロの視点から詳しく解説します。
「ベリーショート」なのに「長め」とは、どういうことか?
「短いのに、長い」とは、一体どういうことなのでしょうか。
その答えは、ヘアスタイルの中に創り出す、大胆な**「メリハリ」**にあります。
このスタイルの本質は、サイドや襟足はベリーショートらしく潔く短く刈り上げ、その一方で、トップや前髪には意図的に十分な長さを残すこと。この、各パーツごとの大胆な長さの「メリハリ」こそが、ありきたりな短髪にはない、奥行きと高いデザイン性を与えてくれるのです。
これを実現するための鍵となるのが、「ツーブロック」や「フェードカット」といった、プロの刈り上げ技術です。
なぜ「長めベリーショート」は、お洒落上級者に選ばれるのか?
トップに意図的に長さを残すことには、多くのメリットが凝縮されています。
- ① スタイリングの“自由度”が無限大になる
これが最大のメリットです。その日の気分やTPOに合わせて、長めに残したトップの髪を、上げる、下ろす、横に流す、センターで分ける、無造作に散らすなど、一つのカットをベースに、まるでカメレオンのように何通りものスタイルを楽しむことができます。 - ② 優れた“骨格補正”効果を発揮する
トップに長さを残すことで、デザインの自由度が高まり、あなたの骨格の悩みを効果的に補正できます。例えば、後頭部に丸みとボリュームを出して絶壁をカバーしたり、トップに高さを出して丸顔をシャープに見せたりと、理想のシルエットを自在に創り出すことが可能です。 - ③ “パーマ”や“カラー”が最大限に活きる
髪に十分な長さがあるため、パーマで柔らかな動きを加えたり、カラーで立体感を出したりといった、よりデザイン性の高い施術の魅力が、最大限に引き出されます。
「長めベリーショート」の代表的なスタイル
- ツーブロック × ショートレイヤー
最もベーシックで人気の高いスタイル。サイドをツーブロックにし、長めに残したトップにレイヤー(段)を入れることで、スタイリング時に動きと束感を出しやすくします。 - フェード × クロップスタイル
サイドを美しいグラデーションで刈り上げ、トップの髪を前に流し、前髪を短く揃えるスタイル。襟足から始まるフェードと、前に向かう長いトップのコントラストが非常にクールです。 - マッシュショート
トップに丸みと重さを残したスタイル。サイドをツーブロックでタイトにすることで、重くなりすぎず、アンニュイで現代的なお洒落なシルエットになります。
失敗しない!サロンでのオーダー術
最も重要な一言
「サイドと後ろはベリーショートですっきりさせたいのですが、トップはある程度長さを残して、セットで遊べるようにしたいです」
まずは、あなたの理想とするスタイルの、この基本コンセプトを伝えましょう。
トップの「長さ」の希望を伝える
「前髪を上げてセットできるくらいの長さが欲しいです」
「センターで分けられる長さにしたいです」
サイドのデザインを指定する
「サイドはツーブロックで6mmにお願いします」「スキンフェードでお願いします」
写真を見せるのが最強の手段
あなたの理想とするスタイルの写真を用意し、「サイドはこのくらい短くしたいけど、トップはこのくらいの長さが欲しいです」と、パーツごとにイメージを伝えるのが、最も確実です。
なぜ、絶妙なバランスのカットは理容室(バーバー)なのか
あなたの骨格を最も美しく見せるために、どこを短く抑え、どこに長さを残してボリュームを出すべきか。その「黄金バランス」を知り尽くしているのが、私たちメンズヘアの専門家であるプロの理容師です。
スタイルの鍵となる、サイドの美しいツーブロックやフェードカットは、まさに理容室の真骨頂。カットだけでなく、パーマやカラーといった多彩な技術を組み合わせ、あなたの「なりたい」をトータルでデザインします。
まとめ
「トップ長めベリーショート」。
それは、単なる機能的な短髪から、あなたの個性を自由に表現するための、無限の可能性を秘めたクリエイティブなスタイルへの進化です。
その絶妙なバランスは、あなたの骨格と髪質を完璧に理解し、ミリ単位でデザインを構築するプロの技があってこそ生まれるもの。
自分の可能性を「ベリーショート」という言葉だけで狭めず、最高のスタイルを見つけるために。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。